きずなネットでは、進路や職業選びの参考にしてもらえるよう、さまざまな仕事に携わる人の声を紹介しています。
今回は、名古屋・栄の百貨店「松坂屋名古屋店」で働く社員です。中でも、PR部門でメディア編集担当としてWEBサイトやSNSの運用をしている方に話を聞きました。
仕事内容は?
当店が運営しているWEBサイトや公式アプリ、Instagramなど、メディアの編集を担当しています。例えばInstagramだったら、自分でカメラを持って店頭を回り、おすすめの商品を撮影してアップしたり、イベントの告知を載せたりと、コンテンツを自分で考えながら発信しています。
メディア編集チームは総勢5人で、私が最年少ですが、若手のうちから、さまざまな業務を任せてもらえています。
ある日のスケジュール
9時半 出社
フリーアドレスなので、好きな席に座って業務開始。メールをチェックし、その日にやるべきことをまとめる
10時30分 打ち合わせ
メディア編集チームの定例ミーティング。外部の制作会社と、制作物の進捗確認などを行う
12時 昼休憩
同期と従業員食堂でランチ
13時 打ち合わせ
夏に開催する予定のイベントについて、社内で打ち合わせ
14時 撮影
館内で、Instagram用の写真を撮影。普段は内勤なので、館内に出た足で店頭を周り、お客さまの様子や新商品をチェックすることも
15時 Instagram投稿
撮影した画像を調整し、コメントを付けて投稿
16時 制作会社への連絡
WEBサイトに新しく掲載するコンテンツについて、制作会社に依頼する
18時15分 退勤
フレックス勤務なので、10時や10時半から勤務を開始することもあります。忙しい時期は残業もありますが、逆にフレックスを利用して、「今日は〇〇に行きたいので、早く帰ろう」など、柔軟な働き方が出来ています。
この仕事の楽しいところは?
自分が手掛けたWEBサイトやInstagramを見て、お客さまがお店に足を運んでくれたり、また、Instagramにお客さまから「楽しみにしています!」などのコメントをいただいたりすると、うれしくなりますね。普段は内勤で、お客さまと直接触れ合う機会が少ないのですが、こうしてオンラインで反応をいただけると、やりがいにつながります。
当店のアカウントにメンションをつけ、「買いました!」と購入した商品の写真を投稿してくださる方もいるので、時間を見つけては「いいね」をして回っています。
これまでに井上さんが担当したWEBサイトやInstagram
今まで担当した仕事で印象に残っているのが、バレンタインのWEBサイトです。バレンタインは毎年お客さまからの注目度が高く、WEBサイトにもたくさんの人が訪れます。その分、デザインや情報の正確さ、見やすさなどにこだわって作りました。たくさんの人の目に届くのは緊張感がありますが、やりがいも大きいです。
この仕事の大変なところは?
自分の発信した情報が瞬時に多くの人に届くというのは、やりがいを感じる一方、「ミスのない、正確な情報を届けなくては」という緊張感が常にあります。私は心配性なところがあるので、公開直前まで「本当に大丈夫かな?」と見返すことも。
また、当店は売り場面積が大きく、館内のさまざまなところでイベントやキャンペーンが進行しています。たくさんのコンテンツを同時に作り、発信していくことにも難しさを感じています。
この仕事を選んだ理由
昔からたくさんの人が集まって、にぎやかな場所に行くのが好きでした。そのため、就職活動では百貨店やショッピングモール、都市開発を行う不動産デベロッパーやインフラ系の企業などを中心に受けていましたね。
また、私の祖父母が松坂屋でよく買い物をしていて、小さな頃、誕生日プレゼントやご褒美を買ってもらう時に、一緒に来ていたんです。それもあって、私の中では、「松坂屋=わくわくする場所」というイメージがありました。就職先を考える時、「そうしたわくわくする空間づくりに私も参加したい」と思い、入社を決めました。
仕事につくまでに努力したこと
意識して努力したつもりはないですが、学生時代の体験がいきているように思います。カフェでアルバイトをしていて、地域のお客さまと触れ合う機会が多かったこと。また、大学ではサッカー部のマネジャーをしていて、自分がしたことで誰かから「ありがとう」と言われることに喜びを感じていた経験から、人と直接触れ合う仕事に興味を持ちました。
入社後は、他社が運用しているメディアをよくチェックするように意識しています。キャッチコピーやデザインなど、「素敵だな」と思うものがあったら参考にして、仕事にいかしていきたいと思っています。
今後の目標は?
今は当店が行うイベントの情報などを発信するのが仕事ですが、今後は、そのイベントを自ら企画するような業務に携わってみたいですね。また、それとは別軸で、自身のキャリアの中でいつかは総務や経理などのコーポレート部門(会社全体の業務を管理・運営する部門)の仕事も経験したいと思っています。
さらに大きな夢だと、松坂屋と言うと、「老舗百貨店」というイメージが強いと思いますが、私のような若い世代の人たちにも、もっと足を運んでもらいたいです。長く松坂屋をご利用いただいているお客さまはもちろん、新しい世代の方たちにも「松坂屋っておもしろいよね」と思っていただけるよう、若手としてアイデアを絞っていきたいです。
百貨店で働きたい人へ
百貨店には、私のようなPRに携わる役割のほか、店頭での接客、外商、イベント企画など、本当に多種多様な仕事があり、入社後はいろいろなジャンルの仕事に関わることが出来ます。もし、「これが好き」「こんなことをやってみたい」という気持ちがあれば、実現できる環境が整っています。
なので、学生時代はさまざまな経験を通じ、自分の好きなことや興味関心を伸ばしてもらえたら、きっと入社後に役立つと思います。
文・聞き手:きずなネットよみものWeb編集部
この記事の感想や「こんな人の話を聞きたい!」「こんな仕事に興味がある!」自薦・他薦問わず「この人にインタビューしてほしい!」など。みなさんの声をお待ちしています。
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