【お仕事インタビュー】市役所職員

【お仕事インタビュー】市役所職員

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きずなネットでは、進路や職業選びの参考にしてもらえるよう、さまざまな仕事に携わる人の声を紹介しています。

今回は多くの人にとって身近な存在である、市役所の職員です。地域住民が快適で、安心して暮らせるようにサポートする仕事ですが、その業務内容は多岐に渡ります。今回は、多治見市役所福祉部に勤務する職員の方に話を聞きました。

奥村さん
奥村 佳史さん

30歳/7年目
多治見市役所
所属:福祉部 子ども支援課 子育ち支援グループ

仕事内容は?

障がい児や医療的ケアを必要とする子ども、発達障がいグレーゾーン(発達障がいの特性や傾向はあるものの、診断されるには至らない状態)の子ども、さらに、ひとり親や貧困家庭の子どもと、その家族への支援を行っています。

障がい児や医療的ケアを必要とする子ども、発達障がいグレーゾーン(発達障がいの特性や傾向はあるものの、診断されるには至らない状態)の子ども、さらに、ひとり親や貧困家庭の子どもと、その家族への支援を行っています。

家族からの相談に乗ったり、子どもに関する施設の運営支援・監督をしたりするほか、子ども向けのイベントを企画することなどもあって、業務内容は本当に幅広いですね。1日として同じ日はありません。

最近は、2024年4月に開館を控える児童発達支援センター「わかば」の準備に追われています。児童発達支援センターとは、相談や療育など、障がい児と、その家族に対する総合的なサポートを行う施設ですが、「どんな施設だったら、喜んでもらえるだろう?」と、毎日頭を悩ませているところです。

日ごろから住民の方たちと交流し、困りごとやニーズを聞く機会が多いので、そういった声を反映したいですね。例えば、子どもの発達について、「誰に相談すればいいのか分からない」という保護者の声をよく聞くので、障害者手帳の有無に関わらず、どんな悩みでも気軽に相談できるオープンな施設にしたいと考えています。

ある日のスケジュール

8時30分
出勤、朝礼

9時
メールチェックや資料作成、窓口対応など

12時
昼食

13時
部内の打ち合わせ

15時
外出、民間の事業者との打ち合わせ

16時
支援施設などを訪問

17時
帰庁、事務作業

18時
退勤

※仕事が立て込んでいる時は20時頃まで残業することもあります

仕事の楽しいところ・やりがい

イベントを企画したり、新しい施設を立ち上げたり、自分が考えたことやものを形に残せるところです。もちろん、自治体なので、国や県、そして市民の方からの要望を受けて動くことも多いですが、「では、具体的に何をしよう?」と考えるのは、私たち1人ひとりの現場の職員です。

公務員というと、「事務作業」や「ルーティーンワーク」というイメージを持つ人も多いと思います。もちろん、そういう面もありますが、実はものすごくクリエイティブな仕事でもあるんですよ。

仕事の大変なところ

正直、大変だと思ったことは1回もないんです。こればっかりは私の性格かもしれませんね。

子ども支援課に所属しているので、時には深刻な相談が寄せられることもあります。どんなに困難なケースでも、専門家の力を借りたり、他の部署と連携したり、さまざまな事例を探ったりすれば、きっと解決策が見つかるはず。むしろ、そういう時こそ、「絶対に解決したい!」という熱意がみなぎってきます。

ただ、公務員である以上、3、4年に1度の異動は避けられません。今は子育てや福祉の仕事をしていますが、例えばこれから、税務課や上下水道課などに行く可能性も大いにあります。全く違う部署に異動した時には、また1から専門知識を身に付けていかないといけないので、そういう意味では大変かもしれませんね。

仕事に就くために努力したこと

大学は総合政策学部だったのですが、もともと公務員になろうとは1ミリも考えていませんでした。

大学は総合政策学部だったのですが、もともと公務員になろうとは1ミリも考えていませんでした。就職活動のタイミングで、たまたま自分の出身地である多治見市役所がインターンシップの受け入れをしていることを知り、気軽な気持ちで参加したんです。それをきっかけに、多治見市の職員採用試験を受け、合格しました。

実は、民間企業の内定ももらっていたんですが、「民間ではなく、自治体だからこそ出来ることがある」と考え、入職を決めました。実際、自治体や公務員だからこそ出来る仕事は非常に多いと感じています。7年が経った今でも、まだまだやりたいことがたくさんあって、常にチャンスを狙っています。

今後の目標は?

市の職員として、地域のみなさんが「欲しい」と思っているものを、提供していくことが義務であり、やりがいでもあると実感しています。それを、型通りのやり方ではなく、自分にしか出来ない発想や方法で実行できればいいですね。

公務員は「お堅い」と思われがちですが、上司に「こういうことを考えている」と提案すると、意外と話を聞いてくれ、応援してくれるんですよ。もちろん、自分がやりたいことを形にするために、企画力やプレゼンテーションスキルを磨くことは意識しています。

この仕事を目指す人へ

公務員だけを目指すのではなく、民間企業にも目を向けてもらいたいです。

公務員だけを目指すのではなく、民間企業にも目を向けてもらいたいです。大学生であれば、さまざまな企業のインターンシップや説明会に足を運んで、その雰囲気を肌で感じてください。高校生以下の学生さんも、そうした視点を持てるといいですよね。

公務員にしか出来ないことはもちろんありますが、発想力や発信力などの面で、やっぱりまだまだ民間企業に学ばなくてはいけないことは多いです。さまざまな世界に触れた上で、公務員になった方が、より面白い仕事が出来るのではないでしょうか。

文・聞き手:きずなネットよみものWeb編集部

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