【お仕事インタビュー】農家(農業経営者)

【お仕事インタビュー】農家(農業経営者)

きずなネットでは、進路や職業選びの参考にしてもらえるよう、さまざまな仕事に携わる人の声を紹介しています。

今回は、「農家(農業経営者)」です。自営農業で働いている人は130万人。平均年齢は67歳(令和3年農林水産省統計部統計)といわれています。若者の農業離れが進んでいる中で、今回は農園を自ら立ち上げてトマトの生産・販売をおこなう20代経営者のお仕事を紹介します。

細野さん
細野 晃大さん

27歳/6年目
細野ファーム
代表/トマト生産・販売

子どもの頃の夢は?

特にコレといったものはありませんでした。目立ちたい気持ちはあったかもしれません。

この仕事についたきっかけは?

テレビ番組「ザ!鉄腕!DASH!!」の影響です。もともと虫を捕まえたり、魚取りをしたり、自然が好きだったこともあります。テレビを観て、自分でものを作ることが楽しそうだと思いました。

仕事内容

ハウス栽培でトマトを生産・販売しています。
ハウス栽培でトマトを生産・販売しています。大手スーパー・JAなどに商品を卸す他、直売所、オンラインショップを経営しています。

ある1日の流れ

8時~12時
1日の作業内容確認→変更があれば指示、ハウスの見回り
(機械設定、環境、水なども確認)

13時~
パソコン業務
(生育管理、環境管理、水管理、施肥設計、労務管理、出荷管理)

15時~
パートさんの帰宅時間
本日の確認(生育管理の確認と環境管理、労務管理)

17時~
実習生の帰宅時間
本日の確認(生育管理の確認と環境管理、労務管理)

18時~
ハウスの環境、潅水の状況、作業進捗情報を確認

20時~
パソコン仕事
(生育管理、環境管理、水管理、施肥設計、労務管理、出荷管理)

21時
終業

仕事につくために努力したこと

サラリーマン家庭で育ち、もともと農業の知識があったわけではありませんでした。努力と言えるのかは分かりませんが、トマトを作るための勉強として、たくさんの本や論文を読みました。

仕事の楽しいところ・やりがい

植物のしくみが楽しいです。「甘くなって欲しい!」「時間をかけて世話しよう!」と頑張ったとしても、トマトは甘くはなりません。甘くなるには、植物生理学的に答えがあります。

人間の膝の下をたたくと「反射」によって膝がカクっと動きますが、生理学というのは反射のように無意識に行われるもの。植物に意識はないので、植物にとっての正解を出すことができて、初めて正解になります。

人間が植物に求める正解があり、それをさまざまな事柄から分析し、正解に導いていく。自分たちが正解を求めておこなったことに対して、収穫のタイミングで白黒はっきりとするところが好きです。

仕事の大変なところ

太陽光という、再現性のない環境下、毎回異なる条件の中で植物が成長していくことです。

将来の目標や夢は?

目指す世界は、エネルギー変換事業としての農業を行うこと。農業は、光エネルギーを二酸化炭素と水を使って、食というエネルギーに変えています。現代社会の課題となっている「食」に携わること、「二酸化炭素」を利用するということで、農業は公的な役割が大きい仕事と考えています。

自身が会社の代表として従業員とともに事業をしている中で、公的に価値のあることに取り組みたいと思います。そのためには、より大規模なハウスを建てていくこと。10ヘクタール規模(東京ドーム2倍強)の農園をつくることが目標です。

将来この仕事につきたい人へ

これから農業は面白い時代に入っていくのではないかなと思います。イメージしている今までの農業とは少し違うかもしれませんが、それもまた面白いはずです。

きずなネットは、将来の夢や目標に向かって頑張る人を応援しています!

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