きずなネットでは、進路や職業選びの参考にしてもらえるよう、さまざまな仕事に携わる人の声を紹介しています。
今回は、読者アンケートでリクエストのあったホテルマン・ホテルウーマンです。名古屋東急ホテルのフロントで宿泊客の対応などを行うフロントレセプション(受付)を担当する方に話を聞きました。
32歳/12年目
名古屋東急ホテル
所属:客室部門
この仕事を選んだ理由は?
高校卒業後、20歳の時にアルバイトとして、働き始めました。「人の役に立ち、喜んでもらえる仕事がしたい」と思ったのと、ホテルの華やかなイメージに憧れていたことが、この仕事を選んだ理由です。
最初は「ベルスタッフ」という、ロビーに立って、お客さまのお出迎えやお見送り、客室へのご案内などを担当する業務からスタート。アルバイトとして1年ほど勤務した後、社員に採用されました。
今はフロントレセプションを担当していますが、客室の清掃を行うハウスキーピングや予約窓口などの業務も経験しました。
仕事内容は?
フロントに立って、お客さまのチェックインやチェックアウト、お支払いの対応のほか、宿泊客に部屋を割り当てるアサイン業務、予約の受け付けなどをしています。
フロントでは24時間体制でお客さまの対応をしているので、早番(9~16時)、遅番(13~22時)、夜勤(16~翌10時)の3交代制になっています。私は小さい子どもがいるので、基本的に早番で、16時までの時短勤務です。周りの同僚のフォローもあって、今のところ、子育てと両立しながら働けています。
ある日のスケジュール
9時
出勤
夜勤明けのスタッフから引き継ぎを受ける
チェックアウト・精算の対応など
12時
昼食
13時
アサイン業務、予約や会計などの事務作業
15時
チェックインの対応
16時
引き継ぎをして、退勤
フロントには日々、お客さまからさまざまな問い合わせが寄せられます。観光や飲食店のご案内など、お客さまのリクエストにお応えするのも重要な業務です。
仕事の楽しいところ・やりがい
海外からのお客さまに対し、英語でご案内するのはやりがいがあります。名古屋城やジブリパークなど、周辺の観光地について聞かれることが多いのですが、こちらが予想していなかった質問などもあって、新鮮ですね。
日本の方・海外の方を問わず、こちらのサービスに対して、直接「ありがとう」と言っていただける仕事なので、モチベーションにもつながります。
仕事の大変なところ
いろいろな方がいらっしゃるので、その都度、臨機応変な対応をしなくてはならないのが少し大変ですね。
例えば、ビジネスマンの方で、「急いでいそうだな」と感じると、簡潔、かつ分かりやすい言葉でお伝えするなど、お客さまが求めているものを瞬時に感じ取り、柔軟な対応をするように気を配っています。
仕事につくために努力したこと
私はアルバイトから始めましたが、同僚には高校や観光専門学校を卒業してから入社する人が多い印象です。外国語大学出身の人も多いですね。
業務上、英語を使うケースが多いですが、私の場合、働き始めた当時はあまり英語が得意ではありませんでした。やる気があれば、入社後、働きながら英語力を身に付けることも出来るので、心配いらないと思います。
今後の目標は?
仕事と子育てを両立することです。育休から復帰したばかりの頃は、「うまくやっていけるかな?」と不安でいっぱいでしたが、周りのフォローもあって、今のところは何とか出来ていると思います。
周りにも子育てをしながら働く同僚が何人かいて、支援体制も整っているので、恵まれた環境だと感じています。
この仕事につきたい人へ
ホテルの仕事は、お客さまから直接「ありがとう」と言っていただける、とてもやりがいのある仕事です。
最近は海外からのお客さまがとても多いので、学生のうちに英語力を身に付けておくと、きっと役に立つはずです。でも、私のように特別な経験やスキルがなくても、人と接することが好きな人であれば、楽しく働けます。たくさんの人に、ホテルの仕事に興味を持ってもらえたら、うれしいですね。
文・聞き手:きずなネットよみものWeb編集部
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