きずなネットでは、進路や職業選びの参考にしてもらえるよう、さまざまな仕事に携わる人の声を紹介しています。
今回は、「助産師」。人気の職業のひとつである「看護師」の中でもさらに専門性を身につけた、女性の妊娠・出産をサポートするお仕事です。働く人の生の声から、将来の夢、やりたいことを見つけるきっかけになればと思います。

26歳/入職4年目
国立病院に勤務
子どもの頃の夢は?
看護師になりたいと思っていました。両親ともに医療者であったことや、医療ドラマをよくみていたことが強く影響していたと思います。
この仕事を選んだ理由は?
看護師を目指して看護学部で実習をしていたときに、産科の実習で出産に立ち合い、強く感銘を受けたことがきっかけです。そこにいた助産師さんの産婦さんへの関わりがとても素晴らしく「私がしたいことはこれだ!」と思いました。
看護師の資格だけでは自分が本当にしたいことはできないと感じ、助産師の道を考えるようになりました。
・看護大学(4年制)で看護師課程と助産師課程の両方を修了し、看護師と助産師の国家試験に合格する
・看護師資格を得てから助産師養成学校で1年以上学び、専門スキルを身につけたのちに、助産師の国家試験に合格する
仕事内容は?
私の部署には、妊婦さんとお産が終わった人、その赤ちゃんが入院しています。
妊婦さんには、入院理由にもよりますが、お腹の赤ちゃんが元気かをみています。産後の人には、体に異常がないかをみたり、赤ちゃんの育て方を教えたりなど、退院に向けて心身を整えるお手伝いをします。
日勤のスケジュール
8時30分
出勤、白衣に着替えて病棟へ
患者さんの情報収集
9時
夜勤のスタッフから患者さんの情報を引き継いで勤務開始
部屋へ挨拶に行き、検温やケア
12時
手の空いた人からお昼休み・患者さんの昼食を配膳
13時
午後の検温やケア、授乳の練習のサポートや保健指導
空いている時間で、電子カルテに患者さんの体調や指導内容を記録
17時15分
夜勤のスタッフへ引き継ぎをして、勤務終了
病院は24時間365日稼働しているので、夜勤が週に1、2回あります。
仕事につくために努力したこと
助産の勉強をして実習で赤ちゃんを10例とりあげ、国家試験に合格して初めて助産師として働くことができます。実習は本当に大変で、病院の近くに寝泊まりして、お産が始まって電話で呼び出されたら病院へ駆けつける!ということを2か月やっていました。仲間と携帯を握りしめて待機していたのが懐かしく、今となってはいい思い出です。
仕事の楽しいところ・やりがい
出産をする、命が誕生する、家族が増える、という人生においてかけがえのない大事な場面に一緒に立ち会うことができるところです。ドラマよりもずっとドラマチックですよ。
仕事の大変なところ
やはり責任が重たいことです。命をお預かりするという意識を持って日々勤務にあたっています。
将来の目標や夢は何ですか?
友達が出産する時に、友達の赤ちゃんをとりあげるのが夢です!
将来この仕事につきたい人へ
世の中には星の数ほどの職業があると思いますが、私は正直助産師よりもやりがいのある職業はないと思っています。
命が生まれる時のエネルギーって本当にすごくて、いきんでいるお母さんを励ましているつもりが、気づいたら励まされていることもあります。そして赤ちゃんは本当にキラキラとしています。
大変な職業というのは間違いありませんが、目指す価値はめちゃくちゃある!と自信を持って言えます!
いつか助産師を目指しているあなたと一緒に、この感動を味わえたら嬉しいです。
この記事の感想や「こんな人の話を聞きたい!」「こんな仕事に興味がある!」自薦・他薦問わず「この人にインタビューしてほしい!」など。みなさんの声をお待ちしています。
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