【お仕事インタビュー】鉄道運転士

【お仕事インタビュー】鉄道運転士

きずなネットでは、進路や職業選びの参考にしてもらえるよう、さまざまな仕事に携わる人の声を紹介しています。

今回は、子どもの頃に夢見た人もいるはず「鉄道運転士」です。今回は、JR東海で在来線の運転士として活躍されている方にお話を聞きました。

服部さん
服部 裕樹さん

29歳/11年目(2012年入社)
東海旅客鉄道株式会社
名古屋運輸区/在来線運転士

子どもの頃の夢は?

野球が好きで、野球選手になるのが夢でした。

仕事についたきっかけは?

高校生の時、通学時にJRを利用していて、最寄り駅の駅員さんがいつも元気に送り出してくれていました。

高校生の時、通学時にJRを利用していて、最寄り駅の駅員さんがいつも元気に送り出してくれていました。自分もこの人のように、人のためになる仕事をしたいと思ったのがきっかけです。
入社後は駅員、車掌を経験し、現在は運転士の業務をしています。

仕事内容は?

在来線の運転士をしています。現在の担当区間は東海道線の豊橋駅~米原駅間。普通列車・快速列車・特急列車・寝台列車とさまざまな列車を運転しています。

出勤したら、その日の終電まで列車に乗務して数時間睡眠をとり、翌日の朝からの列車に乗務してその日のお昼ごろに終わるのが基本的な流れです。

1日の流れの例

※10時45分出勤の場合

9時45分
職場に到着、制服に着替えるなどの準備

10時30分
アルコール検査をし、時刻表や鍵など運転に必要な物を受け取る

10時55分
仕事内容の打ち合わせ

11時25分
乗務開始
列車に乗務する合間の休憩時間に、食事や休息をとる

0時34分
乗務終了
その日の泊地で入浴後、睡眠
(行路ごとに泊まる場所が異なります)

6時45分
起床後、出発前にアルコール検査

7時27分
乗務開始

10時22分
乗務終了後、勤務終了

自分の乗務する列車に合わせて出勤時間が決められているので、9時出勤の日もあれば15時出勤の日もあるなど、出勤時間は日によって異なります。

運転士の業務は万全の体調で行う必要があるため、前日は飲酒を控えるなど、体調管理には特に気をつけています。

仕事につくために努力したこと

鉄道運転士になるためには、「動力車操縦者運転免許」という国家資格を取得しなければなりません。身体検査・適性検査に合格した後、動力車操縦者養成所での約3か月間の学科講習、実際にお客様が乗車されている列車での約6か月間の技能講習を受け、国家資格を取得しました。

免許を取得するためには学科・技能、それぞれの試験をクリアしなければならないこともあり、この約1年間は合格に向けて、休みの日も頑張って勉強していました。

仕事の楽しいところ・やりがい

安全を第一に考えながらも、自分の運転技術次第で乗り心地が良くも悪くも変わることや、
時間通りに電車を運行できることは、大きなやりがい・達成感になっています。

また、自分が運転する列車に家族を乗せることができたのは、よい思い出になりました。

仕事の大変なところ

お客様の安全を守るために、一瞬の判断で行動に移していかなければならないことです。毎日の通勤通学や旅行等で多くのお客様が自分の運転する列車に乗っていただいており、その人たちの命を預かっているという責任があります。

走行中に危険なことがあれば列車を止めるなど、常に安全最優先に物事を考えています。

将来の目標や夢は?

運転士になるまでの期間は、指導操縦者の元で見習い生として運転業務だけでなく社会人として大切なことも学んできました。

今後多くの経験を積み、将来は自分も指導する側になり、たくさんの見習い生を一人前の運転士に育て上げ、安全安定輸送を守りたいです。

将来この仕事につきたい人へ

運転士は、多くのお客様の命を預かる責任の大きな仕事です。わからないことをわからないままにして憶測で行動すると最悪の場合、お客様の死傷事故に繋がります。

お客様を安全に目的地に運ぶために決められたルールがあり、それを守れなかった場合は免許取り消しになってしまうほど運転士一人に対する責任は重いものです。

普段の生活の中で、わからないことを明確にすることの必要性や、ルールの存在意義について考えることが、運転士への道の第一歩だと思います。

きずなネットは、将来の夢や目標に向かって頑張る人を応援しています!

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