きずなネットでは、進路や職業選びの参考にしてもらえるよう、さまざまな仕事に携わる人の声を紹介しています。
今回は、読者からリクエストのあったテーマパークのスタッフです。中でも、名古屋市にあるレゴランド®・ジャパンで、アトラクションチームの責任者として、スタッフの管理などをおこなう方に話を聞きました。

この仕事を選んだ理由は?
©2025 The LEGO Group.
もともと子どもが好きで、「子どもに関わる仕事に就きたい」と、大学は教育学部に進学しました。
私が大学4年生の時にレゴランド®がオープン。2歳~12歳の子どもをメインとしていることを知り、テーマパークも好きだった私は、「子どもとテーマパークの両方に関われる!」と興味を持ち、レゴランド®でアルバイトを始めました。幼稚園や保育園での教育実習にも行きましたが、実際にレゴランド®で働いてみて、「初めまして」の子どもと関わる仕事に魅力を感じ、就職を決めました。
仕事内容は?
パーク内で、時間帯責任者(その時間帯に働くスタッフをまとめる責任者)と、アトラクションを担当するチームの全体責任者をしています。
ある日の流れ
※平日早番、時間帯責任者を務める場合
8時30分 出勤
スタッフの出勤状況を確認し、シフトの最終調整や引継ぎ事項の確認をします。
9時 朝礼
現場のスタッフと確認事項を共有します。
10時 開園・パーク内の巡回
スタッフとゲストの様子を確認しながら、パーク内を巡回。無線で連絡をとりながら、直接対応する必要がある場合は現場に駆けつけます。
※スタッフやゲストの様子を見たうえで、途中1時間のお昼休憩をとります
17時 閉園
現場のスタッフからの報告を確認したり、データ処理などの事務作業をしたりして、翌日への引継ぎを行います。
17時30分 退勤
休日は営業時間が1時間伸び、18時閉園になるため、休日用の勤務シフトで対応しています。
新しいイベントが始まる前には準備を行ったり、業務改善のためのミーティングが入ったり、日によって1日の流れは大きく変わります。
この仕事の楽しいところは?
園内では、ミニフィギュアのトレードや、エリアごとのシール、誕生日のゲストにお渡しするシールなど、さまざまな種類のシールを通してコミュニケーションを図ります。その瞬間をワクワクしてくれるゲストや、その時の気持ちなどいろいろなお話をしてくれるゲストもいます。
勇気をもってスタッフに声をかけてくれたゲストとお話することもあれば、こちらから「上手に出来たね!」などと声をかけることも。ゲストの特別な日や初めての経験をお祝いしたり、一緒に喜びを共有できたりすることが、この仕事のやりがいであり、楽しいところです。
この仕事の大変なところは?
運営面では、多くのスタッフが関わっているので、その管理は大変だと言えるかもしれません。勤怠の把握だけでなく、当日に急なお休みが出たら、配置を調整するなどのリカバリーも必要になってきます。
また、ゲストに対しては「楽しい時間を過ごしていただきたい」と思いながらも、例えば、年齢や身長制限があるアトラクションでは、安全面からお断りしなくてはならない場面もあります。その中でも何かサポートや提案が出来ないか、日々考えて行動しています。
最近では、海外からのゲストも増えており、少なからず言葉の壁を感じることもありますが、その中でもゲストに寄り添った対応が出来るよう心掛けています。
仕事につくために努力したこと
学生時代、専門職としてテーマパーク業を学んでいたわけではないので、全てが初めての経験の積み重ねです。アルバイト経験を経て社員になり、教える立場であるトレーナー、チームリーダー、時間帯責任者、スーパーバイザーとステップアップしました。
そして今は責任者として、目の前のスタッフが独り立ちできるよう、1人1人に寄り添ったサポートを意識し、ゲストにより良い体験をしていただけるようにチーム一丸となって、がんばっています。
今後の目標は?
スタッフに対して寄り添ったサポートを意識しているのと合わせて、ゲスト1人1人に寄り添ったコミュニケーションを大切にしています。そのためにも、身に付けたいスキルがあります。
その1つが外国語。海外からのゲストも増えてきており、中でも中国の方が多くなってきました。社内で中国語を話せるスタッフもいますが、自分自身でも継続的に学んでいきたいです。そしてもう1つ、手話についても独学で学んでいます。
この仕事につきたい人へ
ゲストに明るく楽しく接するためには、自分自身が常にいい状態でいなければなりません。そのためには、体力をつけ、体調管理をしっかり行うこと。そして、自分自身が楽しむことも大切です。
きっかけはどんなものでもいいと思います。ぜひ、「やりたい気持ち」を大切にして、挑戦していただきたいです。
他にもたくさんの職種がありますので、ぜひレゴランド®・ジャパン公式ホームページよりチェックしてみてください。
文・聞き手:きずなネットよみものWeb編集部
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