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子どもには、外でのびのびと遊んでほしい。友達と楽しく過ごしてほしい…。ですが、子どもが1人で外に出かけるようになると、ママの心配は増えていきます。残念ながら、ニュースでは登下校や放課後の子どもを狙った事件を耳にします。私たちは、子どもを守るためにどうしたらよいでしょうか?今回は「誘拐」「盗撮」などの犯罪を未然に防ぐ、防犯対策をご紹介します。
子どもの持ち物で名前バレ?
ランドセルや靴などの持ち物に書かれた名前から、第三者に子どもの名前を知られることも。持ち物の名前の書き方には注意が必要です。知らない人から「〇〇ちゃん」と名前を呼ばれたら、子どもは気を許してしまいがちです。
子どもの持ち物に名前を書くのは当たり前ですよね。ですが、防犯上、すべての持ち物に名前を大きく書くのは見直したいポイント。筆箱や教科書など「教室で使う物」には、名前を分かりやすく。そして、ランドセルや通学帽など「外から見える物」には、目立たない場所に記名します。
例えば、ランドセルの背当てへの記名はやめて、ランドセルの内側や名前カードに。通学帽やサイドバックなどの持ち物も、名前は内側に書きます。靴はかかとだと目立つので、中敷きなど外から分かりにくい場所に記名します。学校の独自のルールがある場合は、先生に相談してみてくださいね。
いつもの道の危険をチェック!
小学生になった頃から、子どもの行動範囲は少しずつ広がります。ママとしては子どもの成長が楽しみだけど、1人で外に行かせるのは心配…。そこで、防犯対策として見直したいのは、よく通る道の「危険スポット」です。
まずは、ママが危険スポットを確認すること。そして、実際に子どもと一緒に通学路やよく通る道を歩いてみてください。防犯上、気をつけたいのは、2点です。
- まわりから見えにくい道・場所
- 人通りの少ない道・場所
子どもの目の高さに合わせて、子どもの視点で危険を確認していきます。もしもの時の避難場所についても事前に決めておけるとよいですね。
そして、子どもには、なるべく友達と一緒に行動するように言い聞かせます。どうしても1人になってしまう時は、まわりを注意深く見るようにアドバイス。マンションの階段やエレベーターの中など、家のすぐ近くでも注意が必要ですよ。
よく行く公園の危険をチェック!
子どもの遊び場になる公園ですが、樹木や遊具で見通しが悪くなる場所があり、不審者がひそむ場合も。「路上駐車が多い」、「出入り口が複数ある」などに当てはまる公園は、防犯面でリスク。不審者が一般の人にまぎれ、子どもに近づきやすくなるからです。
また、公園などの公衆トイレは、不審者の出入りがあっても気づかれにくく、痴漢や盗撮など犯罪の温床になりやすい場所。公園に行くときは、トイレはなるべく外出前に自宅で。もし公衆トイレを使う場合は、子ども一人で行かせないようにしましょう。個室まで一緒に入る必要はありませんが、友達と一緒にトイレへ行くように、繰り返して教えてください。
防犯ブザーは通学と外出用で用意
防犯アイテムとして、防犯ブザーを子どもに持たせるママもいるのではないでしょうか?防犯ブザーは、通学用と外出用で2つ用意するのがおすすめ。1つの防犯ブザーを使い回すのは、毎回の取り外しが面倒で、持たせるのを忘れてしまう可能性があるからです。
防犯ブザーは、まわりに危険を知らせ、不審者をハッとさせて逃げるスキをつくるのに効果的。ランドセルのベルトなど、子どもの手が届きやすい場所につけます。子どもが使いやすいように、引き紐タイプがよいですね。
いざという時のために、子どもが使えないと意味がありません。一緒に使う練習をしたり、正常動作するかを調べたり、定期的に防犯ブザーをチェックします。
子どもの盗撮被害を防ぐには?
暑い季節は薄着になり、スカートや短パンをはく機会が増えますよね。夏は、防犯面から見ると、盗撮被害の注意が必要。薄着で子どもの肌の露出が増えて、盗撮犯の目をひきます。最近では高性能なスマホやカメラの普及により、盗撮に気づきにくいリスクもあります。
防犯のためには、子どもの服装に気をつけます。首回りがゆるんでいる、だらしなく見える服装は、無防備に見えがち。胸元が見えないように肌着を着たり、スカートや短パンの下にスパッツを履いたり、肌の露出を少なくします。
盗撮に気をつけたいスポットは、公園やショッピングセンターなど、子どもが多く集まる場所。エスカレーターや階段を上っているとき、足を広げて座っているときなど、気をつけてください。
不審者の見分け方は、「長くベンチに座っている」「顔を隠している」「不自然なバッグを持っている」などを参考に。見るからに普通の身なりをした人が不審者であるケースも多いです。公園などで、子どもが水遊びをするときも、防犯意識をしっかりと。周りに怪しい人がいないか確認するのはもちろん、目立つ場所での着替えもやめましょう。
日頃の防犯情報の収集に!
ちょっとした気のゆるみが、リスクにつながることもあります。防犯の注意ポイントを再確認し、地域の情報に対してアンテナを立てることも大切です。
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防犯情報として、不審者・事件・事故等に関する情報のほか、停電・防災・気象・地震(津波)に関する情報も届きます。お住まいの地域はもちろん、お勤め先やよくお出かけする場所など複数の地域を登録することもできます。
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文:林日向子