子ども部屋はいつから与える?レイアウト・収納のコツとは

子ども部屋はいつから与える?レイアウト・収納のコツとは

子どもが成長すると必要になる「子ども部屋」。進学や進級をするこの時期、「自立を促したい」「集中して勉強する環境を」などの願いから、子ども部屋を準備する方も多いかもしれませんね。今回は、子ども部屋をいつから与えるか。また、小学校入学に向けた子ども部屋の作り方、レイアウトや収納のコツを解説します。

子ども部屋は、いつから?

子ども部屋を与えた年齢

お住まいの広さや間取り、教育方針によって、子ども部屋に対する考えは異なるものです。
一般的に、何歳から子ども部屋を作る人が多いのでしょうか。

COE LOG編集部で実施したアンケート調査によると、子ども部屋を用意した時期は、小学校入学前(0~5歳)が43%、小学校入学時が28%。また、小学生のうちに用意した家庭は全体の51%でした。中学生以降に用意した家庭は6%という結果になっています。
引っ越しを機に、子ども部屋を作る方も多いようです。住宅購入後に子ども部屋を作ったと回答した方が84%でした。
小学校に上がると、自分でお友達との関係を築きながら、社会性を身につけていきます。
もしお住まいの状況として可能なら、小学校に上がった頃に子ども部屋を検討してみてはいかがでしょうか。

子ども部屋、レイアウトの基本

子ども部屋を作るとなると、レイアウトや収納はどうするか、ベッドや机は用意するか悩む方も多いかもしれません

子ども部屋を作るとなると、レイアウトや収納はどうするか、ベッドや机は用意するか悩む方も多いかもしれません。ここでは、子ども部屋のレイアウトについて、

  • ベッドの向き
  • 机の向き
  • きょうだいで1つの部屋を共有する場合

の3点をご紹介します。

ベッドの向き

子どもの脳や心身の発達のためにも、良質な睡眠は欠かせません。子ども部屋の睡眠環境を整えるには、室温と音がポイントです。

室温

窓の近くは冬寒く、夏は暑くなります。ベッドや布団は、窓に沿って置かない配置にしましょう。

音に敏感なお子さんは、トイレの流水音や外を歩く音に反応してしまうこともあります。頭の向きは、窓やドアから離した方が睡眠不足の心配は減りそうです。
また、子どもは自分の不快感に気付かなかったり、うまく訴えられなかったりすることもあります。最低限、大人が不快に感じることは避けて、環境を整えてあげましょう。

机の向き

勉強をする時にゲームやおもちゃなどが視界に入ると、どうしても気が散ってしまうもの。
ゲームやおもちゃなど遊ぶものが視界に入らないよう、机の向きは背中にくる配置が良いでしょう。
視界に入れないのが難しい場合は、ふたつきのボックスやカゴに収納する、布をかけるなどで目隠しをします。
壁に向かって机を置く場合、長時間座っていると圧迫感を感じてしまったり、背後の様子が気になってしまったりするお子さんもいます。そんな時は壁にやることリストを貼って、終わったらチェックを付けるのがおすすめ。
勉強にメリハリがつく上に、自分ができたことを視認できると、やる気アップにつながります。

きょうだいで1つの部屋を共有する場合

小学生になると、体型にも変化が出てきます。心と身体の成長に合わせて、高学年までには異性のきょうだいと部屋を分けてあげた方がよいでしょう。
ただ家の広さや間取りには限りがありますよね。小学校高学年以降に1部屋をきょうだいで使う場合には、レイアウトを工夫して上手くプライベート空間を作ってあげてください。

同性のきょうだい

同性の場合は、勉強に集中できる机周りとプライベート空間を確保できるとよいですね。
進学校の学生寮では、2段ベッドにカーテンをつけてプライベート空間を確保するなど工夫がされています。

異性のきょうだい

異性の場合、背の高い収納で視界を遮ってあげるなど、部屋全体を分けるイメージで部屋をレイアウトするのがおすすめです。
収納を置くスペースがない場合は、カーテンやパーテーションで区切って、プライバシーが保たれるように工夫しましょう。

子ども部屋の収納アイデア

ただでさえ忙しい毎日、「子ども部屋の片づけ」の家事が増えるのは避けたいですよね

ただでさえ忙しい毎日、「子ども部屋の片づけ」の家事が増えるのは避けたいですよね。
パパママの負担を減らすために、どんな点に気をつけたらよいのでしょうか。

散らからないコツ

大人でも片付けは面倒なもの。散らからない部屋にするには、子どもが自分で片付けやすい仕組み作りが不可欠です。片付けが面倒にならない3つのポイントをおさえておきましょう。

1 アクションを極力減らす

複雑な仕分けや収納は、片付くまでのアクションが多くなり、ゴールが遠く感じてしまいます。
自分で片付けてほしいものは「入れるだけ」「置くだけ」でお片付けが済むように収納場所を用意してあげると、お片付けのハードルが下がります。

2 考えなくても分かる収納に

どこに何を片付ければよいか、考えなくてもすぐ分かるようにしましょう。
収納場所にマスキングテープで収納すべき物を書いて貼ってあげるなど、工夫してあげるとよいですね。

3 ものを増やしすぎない

おもちゃ・本・学用品など子どもの荷物はどんどん増えていきますよね。ものが多いほど、お片付けが大変になります。
子どもと定期的に不用品を整理する習慣をつけましょう。子どものものの処分を提案する際は、「○○か月ぐらい使っていないけど、これはまだ必要かな?」など、使っていない期間を具体的に提示してあげましょう。
子どもも、自分にとって必要なものかどうかを判断しやすいですよ。

ランドセルや学用品の収納

ランドセルの収納は、下段に教科書を入れられるキャスター付きラックがおすすめです。
小学校のうちは、リビング学習を取り入れるご家庭も多いかと思います。
自分の部屋があっても、リビングで勉強したがるお子さんもいるでしょう。
リビングで勉強をする際に、キャスターを転がしてラックごと持ってくれば、宿題と次の日の準備をスムーズに行えるため、忘れ物防止にも繋がります。
校帽や体操着袋などは、100円ショップなどで買えるフックでぶら下げておくと失くさずにすむでしょう。

洋服の収納

お子さんが悩まなくていいよう、肌着→ソックス→トップス→ボトムスの順に収納を配置しておくと良いでしょう。
自分でコーディネートするのがまだ難しい場合は、着るものを全てひとまとめにして、収納しておくとパパママもお子さんもラクなはずです。

おもちゃの収納

おもちゃの収納は、完璧を求めないのがポイント。
大きなカゴに収まっていればOKとして、片付けのハードルを低めに設定しておくと、お子さんでも自分で簡単にお片付けできます。

保育園や児童館のおもちゃ棚は、戻す場所が一目で分かるように収納すべき物の絵や写真が貼ってありますよね。
お片付けが苦手なお子さんの場合は、保育のプロが実践するやり方をマネしてみてはいかがでしょうか。
収納場所にラベルや写真を貼ることに抵抗がある方は、綺麗に片付けた日の写真をプリントアウトしておいて、お片付けをする際に見せてあげるのもおすすめです。

子どもが集中できる部屋作り

お子さんが、「勉強に集中できていない気がする…」「すぐに気が散って遊びだす…」と悩むパパママも少なくないでしょう。
プリンストン大学神経科学研究所が実施した研究では、無秩序な状態が目に入り続けると集中力が低下することが指摘されています。つまり、目の前が散らかっていると勉強の効率が下がってしまうのです。
整理整頓を心がけて、机の上は勉強に関係のないものは置かないようにしましょう。

小学生が集中できる時間はそれほど長くはありません。「勉強」の内容についても、教科書の理解・問題演習・暗記などさまざま。
暗記ひとつとっても、机に座って書き写す勉強方法が合う子もいれば、動きまわりながら覚えた方が合う子もいます。子ども部屋で勉強する日もあれば、リビングで勉強する日もあるはずです。
勉強はココと決めつけてしまわずに、お子さんが勉強しやすい環境をつくってあげましょう。

まとめ

子どもが勉強に集中したり、ゆったり寛いだり、遊んだり・・・過ごしやすい環境をつくるために。子どもが自主的に片付けや勉強をしやすい部屋を作ってあげると、パパママも自由に過ごせるおうち時間が増えるのではないでしょうか。
子どもの意見を取り入れながら、オンリーワンな子ども部屋を作りあげてくださいね。

文:森 真奈

森 真奈

筆者:森 真奈
東京で建設会社を営む両親のもとに生まれ、幼少期より建築に興味をもつ。
大学卒業後に就職、結婚を機に退職し、現在は実家の事業継承準備中。
壁紙コーディネートなど住まいの提案を行っている。
5歳・2歳の姉妹のママ。
https://instagram.com/suzukou.kensetsu

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