正しい箸の持ち方とは?子どもと学ぶお箸の使い方とマナー

正しい箸の持ち方とは?子どもと学ぶお箸の使い方とマナー

毎日、毎食のように使う箸ですが、正しい箸の持ち方を知っていますか?子どもに箸の使い方を教えるときになってはじめて、正しい持ち方を知るパパママも少なくないかもしれません。
ここでは改めて、親子で知っておきたい正しい箸の使い方、箸のマナーをご紹介していきます。

正しい箸の持ち方とは?

大人でも、正しく箸を持てる人は多くはないと言われています。つい慣れた持ち方になってしまっているかもしれませんが、箸を正しく使えれば、どんなものでもつまみやすく食べやすいもの。
子どもが箸をはじめる年齢になったら、パパママも一緒に箸の正しい持ち方を身につけていきましょう。

大人でも、正しく箸を持てる人は多くはないと言われています

上の箸

上の箸は、いわゆる「鉛筆持ち」です。
鉛筆持ちは、親指・人差し指・中指で箸を支える持ち方です。
人差し指に沿わせて箸を持ち、中指の爪の付け根あたりに箸を置きます。
親指を人差し指の少し後ろ、中指を人差し指よりも前に出します。
食事のときは、中指と人差し指と親指の3本の指で上の箸を動かすのが正しい使い方です。

下の箸

下の箸は、中指と薬指のあいだに入れ、親指の付け根ではさみ固定します。
下の箸は、はさむときも動かしません。

箸の位置

箸は、箸先から約3分の2の部分を持ちます。

これは、大人でも子どもでも同じです。
子どもは、はじめのうち、上の箸を鉛筆持ちで上手に動かせないかもしれません。
食事の前に、上の箸だけを持ち、上下に動かす練習をすると慣れてきます。
練習の方法は、後ほど詳しく解説します。

自分に合った箸の選び方は?

手の大きさに合った箸でないと、使いづらいのは大人も子どもも同じです

手の大きさに合った箸でないと、使いづらいのは大人も子どもも同じです。
子どもの場合は、成長に応じて箸の長さを変えてあげると使いやすいでしょう。

【一般的な市販の箸の長さ】

  • 大人男性:23センチ
  • 大人女性:21センチ
  • 子ども用:18センチ
  • はじめて用:16.5センチ

【子どもの箸の長さ(目安)】

  • はじめての箸:13~14センチ
  • 3~5歳ごろ:15~16センチ
  • 小学校低学年ごろ:17センチ~
  • 小学校高学年以上:19センチ~

市販の箸では、子どもの手に合った箸の長さが見つからないこともあり得ます。
もし使いづらそうであれば、箸専門店で探すとちょうどよい長さがみつかるかもしれません。
箸専門店では、1センチごとに長さの違う箸を揃えているお店もあります。

子どもへの教え方と練習方法

子どもにとって、箸を正しく使うのはとても難しいことです

子どもにとって、箸を正しく使うのはとても難しいことです。
ある研究によると、幼児が箸を正しく使えるまでには13の発達段階があると言われています。さらに別の調査でも、幼児から中学生にかけて伝統的な正しい箸の持ち方を習得するとの報告があります。
つまり箸を正しく使えるようになるには、長い時間がかかるということ。
箸を教え始めの頃は、上手に使えなくて当たり前です。

箸の練習をはじめる時期

小学校の給食は、箸を使うのが一般的です。そのため、小学校入学までに、箸を使って時間内に食べられるようになっておくと安心です。
では、いつごろから練習するのがよいのでしょうか。箸を使うには、手指が発達していなければなりません。スプーンやフォークを正しく使え、クレヨンなどを鉛筆持ちできるくらいが、箸のはじめ時です。
年齢だけでは決められませんが、一般的に3歳頃が箸をはじめる目安だと言われています。
ただ3歳では、まだ箸だけで食べるのは難しいかもしれません。

箸の練習前にしたいこと

ある地域の保育士会では、箸の練習をはじめる前に、全身や手指の発達を促す取り組みをしているそうです。
手指の運動として、1歳ごろまでは、ビーズや豆をつかむ、紙や折り紙を握る、破る、折るなど。2歳頃までは、ビーズや豆をつまむ、紙をねじる、折る。3歳以降は、ピンセットや箸でビーズや豆をつまむ、折り紙を丁寧に折るなどを実施しているとか。さらに全身運動として、マット運動や雑巾がけ、ボール遊びなどを取り入れているそうです。
家庭でもこのような運動をおこなうことで、箸を上手に使う下地となっていくかもしれません。

箸の練習

箸を練習するには、まずはスプーンやフォークを上手に使えているかがポイントです。
スプーンやフォークを箸の持ち方と同じように3本の指で持てるように教えてあげます。
また、クレヨンや鉛筆を3本の指で鉛筆持ちできるように、お絵かきの時などに教えてあげましょう。
正しい箸の持ち方では上の箸は鉛筆持ちするため、正しく鉛筆が持てなければ箸が上手に使えません。

箸を使った練習は、まずは1本の箸からはじめます。 上の箸1本を鉛筆持ちで持ち、3本の指を上下に動かします。

箸を使った練習は、まずは1本の箸からはじめます。
上の箸1本を鉛筆持ちで持ち、3本の指を上下に動かします。

これができるようになったら、下の箸を持たせてあげましょう。
下の箸は親指の付け根に固定して動かさずに、上の箸だけ動かすよう練習します。

2本の箸で上の箸だけ動かせるようになったら、箸でモノをつかめるよう練習します。
ティッシュペーパーを大きく丸めたモノや、折り紙、大豆など、少しずつ難しくしていきましょう。
市販のお箸練習用のおもちゃでは、いろいろなサイズや形のつまめるものが入っています。
上達してきたら、このようなおもちゃを取り入れるのもよいかもしれません。

練習でできていても、いざご飯となると箸がクロスしてしまったり、大きいものがつまめなかったりなど、なかなかうまくいかないこともあるでしょう。
段階を経て少しずつ上達すると言われていますので、焦らず少しずつ取り組むのがよさそうです。
また、中学生になってから正しい箸の持ち方を教えても、箸の持ち方は矯正できることがわかっています。お子さんが大きい場合でも、ぜひ取り組んでみてくださいね。

知っておきたい箸のマナー

箸の使い方と合わせて子どもに教えたいのが、箸のマナーです。和食のマナーに反する箸の使い方を「嫌い箸」といい、人に嫌な思いをさせてしまう使い方として避けられています。
まだ小さいうちは、箸を使えるようになるのに精いっぱいで、マナーどころではないでしょう。
ただ、大人が正しく理解し、折を見て子どもに教えてあげると、将来子どもが困らずに済むはずです。

「嫌い箸」の例

  • 突き箸・刺し箸…箸で食べものを刺す
  • 迷い箸…どれにしようか箸で指しながら迷う
  • 寄せ箸…食べものの入った器を箸で寄せる
  • ねぶり箸…箸をなめること
  • 込み箸…口の中に料理を詰め込むこと
  • たたき箸…箸で器をたたくこと
  • かき箸…食事を箸でかきこむこと
  • 渡し箸…お茶碗の上に箸を渡して置くこと
  • 突き立て箸…ご飯に箸を突き立てること

など

箸が上手に使えないうちは、食べものを刺したり、かきこんだりしてしまうのは仕方のないことです。
正しい持ち方を身につけると、マナーに沿った使い方もできることを教えてあげられるとよいですね。

まとめ

子どもが箸を使えるようになるには、手指や全身の発達が必要です。すぐに正しく使えるようになるわけではありません

大人でも正しい箸の持ち方が出来ている人は多くはないと言われています。子どもが箸を使えるようになるには、手指や全身の発達が必要です。すぐに正しく使えるようになるわけではありません。
使い始めのうちは、子どもが上手に箸を使えないと焦ることもあるでしょう。
箸がまだ早そう…と感じたら、スプーンやフォーク、クレヨンなどを正しく使えるように、戻ってみるのもよいかもしれません。
手の大きさが決まり、正しく箸が使えるようになるのは17歳頃とも言われています。
親子で食事を楽しみながら、マナーと併せて学んでいきましょう。

文:COE LOG編集部

参考:
お箸の話/農林水産省
子どもたちの食環境と食教育 -箸づかいの実態と支援学習-/井上えり子・森田安奈/京都教育大学環境教育研究年報第 16 号
幼児期における箸を用いた食べ方の発達過程/大岡貴史・井上純子・飯田光雄・石川光・向井美恵/小児保健研究 第65巻 第4号
嫌い箸の種類/NPO法人日本サービスマナー協会

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