高2、中2、小5の3人の子どもを育てるママで、ラジオDJの堀江美穂さんが、読者のみなさんからのメッセージにお答えします。
読者からのメッセージ
読者(35歳、女性)の方から
小3と年長、2人の息子の母親です。
長男はちょっとしたことで嘘をつきます。例えば、冷蔵庫の中のものを「食べた?」と聞いても、「食べていない」。部屋が散らかっていて、「これ、誰がやったの?」と聞いても、「知らない」。どれも本人がやったことは確実なのに、なぜか嘘をつきます。
そうした小さな嘘なら別にいいのですが、どうやら学校でも「お父さんは〇〇の仕事をしている」とか、「今度、旅行で〇〇に行くんだ」とか、事実とは全く違うことを言っているみたいです。
それを息子に聞いても、「そんなこと言っていない!」と言うので、話になりません。どうして、こんなに噓ばかりつくのでしょうか?
堀江さんのメッセージ
子どもが嘘をつく理由って、いろいろあると思います。怒られたくなくてつく嘘、褒められたくてつく嘘、心配させないようにつく嘘……。あとは単純に甘えたいとか、注目を集めたいとか、本当にいろんな理由が考えられます。
私は、嘘をついたという事実より、「何でそんなことを言ったのだろう?」ということの方が気になります。それを知るには、その嘘に乗っかってしまうのも1つですね。
「旅行で〇〇に行くって言ったんだって?」「〇〇いいよね! 私も行きたいな~」「何で〇〇がいいと思ったの?」とか、こんな風に会話していくと、嘘をついた理由が分かるかもしれません。
そして、嘘をついた後の行動も大切です。例えば、部屋が散らかっていたら、「部屋が汚いままだとご飯を食べられないから、一緒に片付けてくれない?」というように、その後のことまで責任を持ってもらいましょう。
他にも、軽い気持ちでついた嘘が巡り巡って誰かを傷つけたり、思わぬトラブルを招いたりする可能性があることも、どこかで伝えられるといいですね。
小3というと、まだまだイマジネーション豊かな年頃。何も考えず、ただ嘘を言っているかもしれません。むしろ、その豊かな想像力を大人の価値観で潰してしまうのはもったいない。基本的には、人を傷つけたり、自分の失敗を隠したりするような嘘でなければ、それほど気にする必要はないと感じています。
あまり深刻にとらえることなく、温かい目で見守ってみてくださいね。
ラジオDJ 堀江美穂(ほりえ・みほ)
愛知県名古屋市出身。2003年からZIP-FMのミュージック・ナビゲーターに。現在は「Bagel&M」(愛知北エフエム放送)、「太郎ちゃんの元氣がでるラジオ」(FM AICHI)に出演中。JADP認定チャイルドコーチングアドバイザーやJADP認定家族療法カウンセラー、保育士の資格も所有。
Official Instagram
堀江さんと子育てについて話そう!
堀江さんが代表を務める子育てサークル「link M(リンクミー)」では、親同士が日々の困りごとや悩み、疑問を共有し合える場として、「みんなのしゃべり場」を開催しています。興味のある方はぜひInstagramをチェックしてくださいね。
メッセージをお待ちしています
子育てや家族に関して、堀江さんに聞きたいことや相談したいことがあれば、ぜひこちらからお寄せください。