みなさんは、ママ友にどんなイメージを持っていますか?子どもを持つ前は、「ママ友って本当に必要?」と思っていても、出産後に 「ママ友がほしい!」と感じる人は少なくないはず。子育ての悩みを共感し合えたり、身近な育児情報を共有できたり、服やおもちゃを交換できたり。さまざまな面で助け合えるママ友は、がんばるママたちの大きな支えになります。今回は、そんなママ友の作り方や、付き合い方、より良い関係を深めるコツをアドバイスします。
ママ友づくりのメリットとは?
出産すると必ず耳にする「ママ友」という言葉。ママ友を作るメリットは経験者にしかわかりにくいため、「ママ友ってそんなに必要なの?」「どんないい事があるの?」と疑問に感じる人もいるのではないでしょうか。まさに筆者もその一人。しかし、実際に経験してわかったのは、ママ友には想像以上の魅力がある!ということです。子どもが小さいうちは、育児の不安や悩みを分かち合ったり、子どもが成長してからは、園や学校の情報を交換し合ったり。筆者の周りでも、次のようなメリットを感じている人が多くいました。
ママ友がいるメリット
- 子育ての悩みを相談でき、ほかのママの事例や対処法を聞くことができる。
- 育児で同じような経験をしているママ友も多く、理解・共感し合える。
- 子どもを一緒に遊ばせながら、ママも子どももリフレッシュできる。
- 子育て情報を交換できる。経験に基づいたリアルな情報が多く役立つ。
- 保育園・幼稚園・小学校などの情報を、気軽に交換できるので安心。
このように、ママ友づくりにはとても大きなメリットがあります。実用的な情報を得るだけでなく、子育てを前向きに楽しむ上でも、気の合うママ友の存在は大きな助けになってくれるでしょう。
場所別、ママ友の作り方は?
地元ではない場所で子育てしているママの中には、ママ友づくりを高いハードルに感じる人も多いと思います。確かに、ママ同士が知り合い、ゆっくり話ができる場所は限られているため、待っているだけでは友だちができにくいのも事実。ここでは、そんな悩めるママたちに、ママ友をつくるチャンスがある場所や機会、自然な声かけの方法などをご紹介します。
子育て支援センター
各市区町村にある「子育て支援センター」は、乳児や未就園児の子ども、その親が交流を深めるための施設。さまざまな育児のサークル活動やイベントが行われています。ここでは、たくさんのママと気軽にふれ合うことができ、声をかけられるチャンスに恵まれています。
同じ年齢の子どもに出会える機会も多く、筆者の周りでもママ友づくりに最適な場として活用されています。インターネットで検索すれば、近くにある支援センターを簡単に見つけることができるので、ぜひ足を運んでみてください。
保育園・幼稚園の送り迎え
子どもが入園したら、送り迎えの時間や園の行事で出会うママに、声をかけてみましょう。園についてわからないことを質問してみるなど、話しかけるきっかけを用意しておくと声をかけやすいと思います。
また、事前に子どもから仲の良いお友だちの名前を聞いておき、運動会などのイベントで話しかけるのもおすすめ。「いつも仲良くしてくれてありがとうございます」と伝えれば、気負わず会話を深めることができそうです。
児童館・公園
自治体が運営している児童館や公園など、子どもの遊びスポットにもママ友をつくるチャンスがたくさんあります。同じママ&子どもと何度も顔を合わせることもあるので、「こんにちは、よくお会いしますね」などと声をかけてみましょう。少しずつお互いを知っていくのもおすすめです。
また、地域の公園の利用者には、徒歩圏内に住んでいる人が多いので、「話してみたら、ご近所さんだった!」というケースも。子どもが同じ小学校になるなど、長いお付き合いに発展する可能性もあります。
習い事・学校の活動
小学校入学前に、習い事を始める子どもが多い近年。子どもが小さなうちは、一緒に習い事に参加するなど、親子で習い事の場にいる時間も長く、話しかけるチャンスが多いです。また、小学校には、PTA活動や学級委員など、保護者の参加により運営されている活動がいくつかあります。筆者の知人の中には、そうした場に参加することで「知り合いが増えて、気の合うママ友も見つかった」と話すママもいました。
ママ友と仲良くなる方法とは?
「仲良くなりたい!」と思うママを見つけたら、相手からもそう思ってもらえるよう、自分の言動を意識してみましょう。
例えば、いつも明るい挨拶をすることで、気持ちが良く、話しかけやすい印象を作れます。自分から積極的に子育ての相談などをして、心を開いて何でも話せるオープンな空気を作ることもおすすめ。相手に求めるのではなく、自分から「こうしてもらえるとうれしいな」という言葉かけや行動をしてみると、自然と仲も深まると思います。
筆者も、イベントがあるとママ友の子どもたちの写真も撮影して送るなど、自分からできることを探して行うように心がけています。
また、ママ友との会話では、好まれない話題もいくつかあります。例えば、ママ友の子どもの成長スピードをわが子と比較したり、家庭環境や教育の考え方などのプライバシーに踏み込んだり。
育児中という状況は同じでも、ママ友の価値観やライフスタイルはさまざま。より良い形で関係を深めるためには、相手を尊重する気持ちと心配りも大切です。
ママ友づくりがうまくいかない時は?
ここまで、ママ友づくりの魅力をお伝えしてきましたが、気の合うママ友が見つからない場合は「無理をしない」というのもポイント。
地域によっては、すでにママ友のネットワークができていて入りにくい、考え方が合わず辛い、というケースもあると思います。そうした場合は、「ママ友がいないとマズイかも!」と焦らず、自分が快適に過ごせる方法や場所を探してみてください。
例えば、先に紹介した子育て支援センターでは、スタッフに育児の悩み相談などもできるので、そうした場を活用することもできます。
ママ友をつくる目的は、自分が育児をより楽しむため。ママ友の存在がストレスになっては本末転倒なので、無理をせず、相手や付き合い方を割り切ることも大切です。
最後に
子育てという共通の話題で、年齢や環境を越えて仲良くなれるママ友。高齢出産の筆者にも、20代・30代のママ友がいます。同じような育児の悩みや状況を経験してきているため、共感できることが多く、あまり年齢の差を感じません。
「話しかけても大丈夫かな」と心配しすぎず、まずは思い切って声をかけてみてください。きっと、あなたのママライフをより良くする大きな一歩になると思います。
文:山本文々

コピーライター歴約20年。現在は、デザイン制作会社にて主にWebディレクター・ブランディングディレクターを担当。プライベートでは、37歳で長男の出産を経験し一児の母。専門分野は、企業ブランディング、仕事と育児の両立、リモートワーク導入支援。