夫婦仲を円満にする「自己重要感」と、魔法の言葉とは?

夫婦仲を円満にする「自己重要感」と、魔法の言葉とは?

好きで結婚したパートナー。最初は一緒に暮らせるだけで幸せだったのに・・・年月が経ち、子どもができて、少しずつ夫婦関係は変わっているのではないでしょうか。
夫婦仲良くが理想だと分かっていても、パートナーの嫌なところが目についたり、不満が募ったり、そんな家庭も少なくないはず。自分たちだけの問題でなく、子どもにとっても夫婦仲はよい方がいいですよね。
今回は、夫婦関係だけでなく人間関係を円滑に進めるために必要な「自己重要感」について。そして、たった一言で夫婦仲がよくなる魔法の言葉について、メンタルコーチのえつこさんにお話を聞きました。

えつこさん

メンタルコーチ:えつこさん

パートナーに対して不満を抱える人たちの悩みを聞いていると、自分に素直になれてない方が多い印象。相談でもそんなご夫婦がいっぱいです。参考にしていただけたら嬉しいです。

なぜ、夫婦仲は変わってしまう?

これから先もずっと一緒にいるために「結婚」という選択をした、大切なパートナー。結婚当初は、ほとんどの人がパートナー中心に物事を考えて、行動していたのではないでしょうか。
年月が経ち、子どもができると、必然的に優先順位が変わってきます。
生活の中心が子どもになり、子育てで忙しくなり、自然とパートナーの優先順位は下がっていきがちに。これは、当然のことです。
ただ、夫婦ともに相手の優先順位が下がり、相手を大切にできなくなってくると、夫婦仲は悪くなってしまいます。

人間の本能「自己重要感」とは?

「自己重要感」とは、自分という存在を重要だと感じること。
どんな人も、自分のことが一番大切です。周りが自分のことをどう思っているか、自分はどう見られているのか、気になるはずです。
SNSに依存性があるのも「いいね」ボタンがあることによるものではないでしょうか。

人間の持つ感情のうちで最も強いものは、他人に認められることを渇望する気持ちである。
ウィリアム・ジェームス(心理学者)

お店で特別扱いをされると嬉しいように、人は本能的に自己重要感を満たしたいと考えています。
そして、自分の自己重要感を満たしてくれる人、自分のことを大切にしてくれる人のことが大好きなのです。
逆に、自分のことをないがしろにする人、否定する人のことは苦手と感じるのではないでしょうか。
夫婦仲を良くするコツは、自己重要感を満たし合う関係でいること。お互いを尊重し、大切にすることです。相手の自己重要感を満たすことは、夫婦関係以外にも、すべての人間関係のベースになります。

夫婦仲をよくする「ありがとう」

夫婦仲をよくするための魔法の一言、それは「ありがとう」という感謝の言葉。
「ありがとう」という感謝の言葉は、相手の自己重要感を満たす、パワーワードです。

パートナーへの不満やイライラの原因は、自分自身が相手に対して抱く「期待」とのギャップ。相手に対して、何らかの態度や行動を改善して欲しいと思っているのではないでしょうか。

  • 家事を全然手伝ってくれない
    →家事をもっとやって欲しいという期待
  • 休日にダラダラしている
    →家族のためにもっと動いて欲しいという期待
  • 話を聞いてくれない
    →話を聞いて欲しいという期待 など

手伝ってくれるのが「当たり前」、○○するのが「当たり前」。相手への期待が大きければ大きいほど、不満が募ってしまいます。
結婚して年月が経ち、一緒にいる時間が長くなればなるほど「期待」と「当たり前」は、増える傾向があります。
「ありがとう」の反対が「当たり前」。相手に対する期待は、自分自身を苦しめることにもなります。
日頃のささいな「当たり前」も「ありがとう」に変えて、たくさん伝えるようにしましょう。家事をしてくれるママにも当たり前、ではなく「ありがとう」。仕事をしてくれるパパにも当たり前ではなく「ありがとう」です。

それができるようになったら、相手の話を心から聞く、褒めるなど。パートナーの存在を認め、大切にする気持ちと行動をどんどん増やしていきましょう。相手の自己重要感を満たすことで、さらに良い関係を築きやすくなっていきますよ。
これは親子関係でも、仕事や友達関係でも、すべてに共通して言えることですね。

最後に

ひょっとしたら、感謝に値しない、不満しかないパートナーだから・・・というケースもあるかもしれません。
そんな場合も、他人を変えることはできないので「自分が変わる」しかありません。
「相手は自分の鏡」という言葉があるように、目の前の相手は自分自身の心の「投影」とも言えます。
相手にぶつけた不満は、そのまま自分に言われる不満であることも。相手に「思いやりがない」と言った後で、自分自身に「思いやりがなかった」ことに気づく・・・これ、私の実体験でもあります。

パートナーに優しくされたかったら、自分もパートナーに対して優しくすること。
パートナーに話を聞いてもらいたかったら、自分もパートナーに対して話を聞くこと。

自分が変わることで、相手も自然と変わっていきます。
まずは、パートナーに対して「ありがとう」を伝えることから始めてみましょう。
自己重要感を満たし合える、よりよい夫婦関係を目指してみてはいかがでしょうか。

えつこさん
メンタルコーチ:えつこさん

金融機関勤めだった経験を活かし、これまで、500人以上のお金と人生の相談に乗ってきたプロコーチ。多くの女性の悩みに寄り添い、子育て相談にも応じる。子ども2人はすでに結婚。孫1人。
https://sinshouyorokobi.com/

文・聞き手:三輪田理恵

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