保活とは?いつから始める?やり方・流れを解説

保活とは?いつから始める?やり方・流れを解説

保育園入園に向けて、入園申請前から見学や申請準備を進める流れが定着してきました。
子どもが保育園に入るために、ママやパパが準備をすることを「保活」と言います。
いつから見学をし始めて、何をすればいいのか、初めての保活では分からないことばかりですよね。今回は、保活とは何をいつするのか、一般的な流れをご紹介します。

保活とは?いつから始める?

保活とは、子どもが保育園に入るために、さまざまな準備をすることを指します。

保活とは、子どもが保育園に入るために、さまざまな準備をすることを指します。
具体的には、保育園の見学に行ったり、申請書類を準備したり、よりよい保育園を見つけるために活動。「認可保育園」に入園するために活動するのが一般的です。

認可保育園の入園は、4月が一般的です。
4月の入園を目指す場合、保活をする時期は夏から10月ごろまで。
保育園の入園申請が10月~12月ごろのため、10月の入園申請前までに保活を終わらせておかなければいけません。入園申請書類には、希望する園やパパママの就業状況の記入が必要ですので、それまでに園の見学や仕事復帰の調整を済ませておく必要があります。

「まだ申請期限まで日にちがあるから…」と先延ばし、保育園が見学できなかったり、申請に必要な書類が間に合わなかったりしては大変です。遅くとも夏ごろには保育園の情報収集をはじめ、少しずつ見学などを進めておくと安心です。

いつ、育休復帰する?

保育園の入園は4月が一般的。ただ子どもの生まれ月によっては、4月入園が難しい場合もありますよね。
0歳での入園が有利だと言われるものの、秋以降に生まれた子が4月に入園できる保育園は多くはありません。近年は待機児童が減っていることもあり、無理して0歳で入園せず1歳で入園する子も多いようです。
厚生労働省の令和3年度「雇用均等基本調査」によると、最も多い育休取得期間は12カ月~18カ月。女性の約半数は1年以上育休を取得しています。平成30年の同調査では、1年以上の育休を取得した女性は4割未満。(※)1年以上の育休を取得する女性が増えているのかもしれません。

保活のやり方、何から始める?

保活のやり方は、どのようにすればよいでしょうか。はじめてだと、何から手を付けてよいか悩んでしまいますよね。

保活のやり方は、どのようにすればよいでしょうか。はじめてだと、何から手を付けてよいか悩んでしまいますよね。
「保活」と名前が付けられているからには、やるべきことが多そう…と構えてしまう方もいるかもしれません。
ただ、最低限やるべきことは、以下の2つです。

  • 希望する保育園の見学
  • 申請書類の準備と提出

希望する保育園の見学

大切なわが子を預ける保育園ですので、事前に見学はしておきたいものです。
自治体のホームページや保育課などで、近隣の保育園が探せます。近隣の保育園の中から、子どもの月齢や預け時間など条件にあった保育園を選びましょう。
0歳で入園する場合、入園できる月齢に制限があります。生後3カ月から・6カ月から・8カ月からなど、園により受け入れが異なり、月齢により預けられる時間が異なる場合もあります。子どもの月齢や自分の勤務時間と照らし合わせて、入園できる園をピックアップしましょう。
候補となる保育園を選んだら、保育園に直接電話やメールで見学の申込をします。

見学時には、保育園から園の方針や1日の流れ、行事などの説明があります。保育の様子を見学させてもらえるかは、園により異なります。
また、給食やおやつの内容や対応、お昼寝の時間などは、見学時に聞いておくと園の選択に役立つかもしれません。知りたいことを事前にまとめておくと、聞きもれなく見学できますよ。

申請書類の準備と提出

見学を終え、希望の保育園を決めたら、入園申請に向けて書類の準備に取り掛かります。
入園申請には、パパママ両方の就労証明が必要です。会社で記載してもらう書類ですので、早めに会社に依頼しておきましょう。
就労証明には、復帰後の勤務時間なども記載が必要です。復帰後の働き方について、家族や会社と相談して決めましょう。
他には、家族の状況や希望園を記入する申込書類などが必要です。書類は自治体の保育課でもらえますので、こちらも早めに確認し準備しておくと安心ですね。

育休復帰後の働き方は?

出産前にフルタイム正社員で働いていたからといって、育休復帰後も出産前と同じように働かなければならないわけではありません。育休復帰後は、多くの企業で時短勤務や始業終業時刻の変更、残業の制限などが認められています。厚生労働省の「令和3年度雇用均等基本調査」によると、約7割の企業が時短勤務を認めています。(※)
ただ時短勤務の条件は企業により様々です。子どもが3歳になるまでのところや、小学校卒業までのところなど、就業規則で定められていますので確認してみて下さいね。

保活から入園までの流れ

保活を終え秋ごろに保育園への申請を済ませると、入園の可否が決定するのは2月ごろです。

保活を終え秋ごろに保育園への申請を済ませると、入園の可否が決定するのは2月ごろです。
希望の園に入園が決定した場合は、入園に向けて準備を進めます。一方どの園も決まらなかった場合は、二次募集や認証保育園を探すか、仕事復帰を先にするなど選択をしなければなりません。

保育園が決まった場合

希望した保育園に決まった場合、3月ごろに一度保育園との面談があります。
その際に入園後の生活や、入園にあたり準備するものを教えてもらえますので、入園の準備を進めます。同時に、職場への復帰の連絡も必要です。いつから出勤できるか、何時から何時まで働けるかなど、調整します。

保育園が決まらなかった場合

もし、どの保育園にも決まらなかった場合はどうしたらよいでしょうか。

  • 認可保育園の二次募集を探す
  • 認証保育園などを探す
  • 両親などに子どもを見てもらう
  • 育休を延長する

といった選択肢があります。

認可保育園の二次募集の開始は、2月の保育園の決定通知の後です。自治体の保育課やホームページで二次募集をしている園や申請スケジュールが確認できます。
近くの保育園に二次募集がなかったり、二次募集の定員が少なかったりする場合は、認証保育園も探さなければなりません。認証保育園は認可保育園とは異なり、就労証明による審査などもなく、空きがあれば入園できます。

もし保育園が決まらず育休を延長する場合は、早めに職場に伝えましょう。育休がいつまで延長できるかは企業ごとに定められています。
育休にあたり支給される「育児休業給付金」の支給は、原則子どもが1歳になるまで。ただし、保育園に入れないことを理由に育休を延長する場合には、子どもが1歳半(さらに要件を満たせば2歳まで)まで延長できます。

最後に

保活は、待機児童が急激に増加したころに注目され始めたものです。

保活は、待機児童が急激に増加したころに注目され始めたものです。
2022年現在、全国の待機児童は4年前の約5分の1まで減少しており、保育園に入園する基準も厳しいものではなくなっています。
ただ、保育園に入園しやすくなったとはいえ、保活はしておくのがおすすめです。
保育園を見学しておけば子どもを安心して預けられるか判断できます。さらに、申請にあたり入園後の働き方をシミュレーションしておくことで、保育園選びや必要なサポートも早めにお願いできるでしょう。
まだ小さい赤ちゃんと一緒に保活をするのは、意外と時間がかかるものです。
余裕のある時に、早めに進めておけるとよいですね。

文:COE LOG編集部

あわせて読みたい

参考
※ 厚生労働省│令和3年度「雇用均等基本調査」

この記事が役に立った方はボタンクリックお願いします!
役に立った 1
ご感想ありがとうございます!
一言ボックス
記事のご感想や編集部へのご意見などをお送りください。
※ご返信が必要な場合は「声・感想を送る」よりお問合せください。
ご意見・ご感想ありがとうございます!

毎日の暮らしに寄り添う情報を選んで通知しませんか?
「きずなネットアプリ」では、お天気・防犯などの地域情報、子どもたちの学びや進路、子育てに役立つ情報を配信しています。

きずなネットの無料アプリ
記事を共有する
きずなネットよみものWeb

関連記事

皆さまからの声を募集しています

きずなネットよみものWebは中部地方の皆さまと中部電力をつなぎます。
未来の私たちの暮らし、みんなで考えていきたいこと、どんどんご意見をお聴かせ下さい。

感想・声を送る