いよいよこれから、お子さんが小学生になるというママやパパへ。小学校入学を控え、いざ入学準備をはじめると、本当に必要なものが分からないことも多いもの。また、どれくらいの費用がかかるかも気になりますよね。今回は、小学校の入学準備について、必要なものと費用、スケジュール、勉強面からまとめました。参考にしていただけたらと思います。
小学校の入学準備に必要なもの
小学校の入学準備として、ランドセルや学用品、勉強用具、勉強する環境など、用意しなければならないものがたくさんあります。
学校で使うものは必ず買いそろえなければなりませんし、その他に家庭で必要になるものも多いもの。
以下に、代表的な入学準備品をまとめました。
小学校の入学準備品
<学校で必要なもの>
- ランドセル
- 制服(学校指定がある場合)
- 体操着
- 校帽
- 上履き
- 体育館シューズ
- 手提げ袋(サイズ指定がある場合も)
- 上履き入れ
- 体操着入れ
- 鉛筆(2Bや4B)
- 赤鉛筆
- 消しゴム
- ネームペン
- 筆箱
- 定規
- お道具箱
- 色鉛筆
- クレヨン
- のり
- はさみ
- 連絡帳
- ノート
- 連絡袋
- 雑巾
- 給食グッズ(ランチクロス・箸・コップなどが必要な場合)
- ハンカチ・ティッシュ
- 水筒
- 防犯ブザー
<家で使うもの>
- 勉強机
- 棚
- デスクライト
- 鉛筆削り
- 文房具
- 名前シール
- ネームペン
- かさ
- 長靴
学校で必要なもの
学校で使うものは、学校指定のものや規則があるかもしれません。筆箱ひとつとっても、平置きできる箱型のものと指定があったり、キャラクターものは禁止だったりする学校もあるでしょう。
さらに上記のリスト内のものでも、学校で用意してもらえるものもあるかもしれません。
一般的に、1~2月ごろの入学説明会で用意するものや学校生活の説明があります。この説明会後に購入すると失敗せずにすみます。
小学校の入学準備では、保育園や幼稚園のように手作りするものはないでしょう。ほとんどのものが市販されているはずです。
この他に、鍵盤ハーモニカや絵の具セットなどもいずれ必要です。これらは、必要な時期に学校から連絡があるかもしれません。入学時の準備品に含まれていなければ、学校からの指示を待って準備すれば間に合うでしょう。
家で使うもの
小学校入学にあたり、家で準備しなければならないのが「勉強する環境」です。小学校入学時に、自分の部屋を持つ子もいるかもしれませんね。
環境づくりで悩ましいのが、勉強机や教科書などを整理する棚ではないでしょうか。最近ではリビング学習を取り入れる家庭も多く、勉強机を用意するべきか、どこに配置すべきか悩むことも多いでしょう。
どこで勉強するか、勉強机が必要かは住環境にも左右されます。
リビング学習を取り入れたとしても、ランドセルや教科書を整理する場所は必要です。小学校に入ると、幼稚園や保育園の頃よりもはるかに学校関連のものが増えます。
ランドセルや教科書、プリント類を置く場所を決めておけば、部屋の整理もできますし、子どもも自分で整理整頓しやすいでしょう。
入学準備にかかる費用は?
小学校の入学準備として、これだけのものをそろえるとなると、やはりお金がかかるのは否めません。費用の概算をまとめました。
項目 | 費用の目安 |
ランドセル | 55,000円 |
体操着・校帽・上履きなど | 10,000円 |
文具類 | 13,000円 |
水筒 | 3,000円 |
防犯ブザー・かさ・長靴等 | 7,000円 |
家具(勉強机と棚) | 73,000円 |
ランドセル工業会が実施した調査によると、ランドセルの平均価格は55,339円。最も多いのは65,000円以上で、全体の約28%を占めています。
その他、体操着などの学校指定品や文具類が20,000円以上、水筒と防犯ブザー・かさ・長靴などで10,000円が目安です。
これら学校に必要なものを合計するとおよそ90,000円。ランドセルの費用によるところが大きいものの、10万円が1つの目安となりそうです。
また、この他にかかる費用として、勉強机と棚などの家具があります。
勉強机と棚のセット家具の平均額は73,000円です。ベッドを買う場合には、さらに費用がかかります。
入学準備金とは?
小学校の入学準備にあたり、必要なものをそろえる費用が払えない場合、市区町村の制度が利用できる場合もあります。市区町村の就学支援制度の一環として、世帯収入などの条件を満たせば、入学準備金が支給されます。
例えば名古屋市の場合は、約51,000円が入学前に支給されています。さらに入学後も、条件を満たせば学用品代や給食費が支給されます。(※1)
制度の有無や支給条件は、自治体ごとに異なります。気になる方は、自治体のホームページ等で確認するか、学校から配布される資料で確認できます。
いつから始める?入学準備
小学校の入学準備は、いつから始めればよいのでしょうか。大まかな入学までのスケジュールは、下記の通りです。
<小学校入学までのスケジュール>
5月ごろ:ランドセルの検討・注文
10月ごろ:就学前健診
2月ごろ:入学説明会
2月~3月:学用品の準備
4月初旬:入学式
ランドセルのみ、早めに準備が必要です。「ラン活」と言われるように、近年ランドセルの購入は入学の1年前ごろから始まります。
人気のランドセルメーカーは予約販売のみの場合もあるので、年中さんの1~3月になったら情報収集を始めるとよいかもしれません。受注生産のメーカーでは、5月ごろに注文して手元に届くのは年明けの場合もあります。
その他の持ち物は、2月の入学説明会を待つのがベターです。学校ごとにさまざまな指定がありますので、入学説明会での説明後に買うと無駄がありません。
3月になると人気の商品は品薄になってしまうものもあります。入学説明会後、なるべく早めに買うと選択肢が豊富です。
持ち物の準備とあわせて必要なのが、子どもが一人で扱えるようにしておくことです。幼稚園や保育園では、基本的に先生が見ていてくれますよね。
しかし、小学校になると常に大人がいる環境ではなくなります。鉛筆の削り方、筆箱の整理の仕方、ランドセルの扱い、いざというときの防犯ブザーの鳴らし方など、自分一人で使いこなすための練習期間もあると安心です。
入学前から勉強しておくべき?
入学までに準備するものは目途がついても、ママ・パパとしては勉強面も気になりますよね。
45分の授業中、集中して席に座っていられるのか、授業についていけるのか、心配になる人も少なくないでしょう。
民間企業のアンケート調査によると、入学前に「読み書き」を始めるお子さんが多いようです。年長に上がる前に「読み書き」を始めたお子さんは全体の3/4を占めています。(※2)
ひらがなが読めたり、自分の名前が読み書きできたりするくらいの力がついていると入学後に困らないかもしれません。同アンケートでも、これらは入学前に身につけておいてよかったことの上位です。
また、入学前に出来るようにしておけばよかったことに、時計が読める、鉛筆が正しく持てるなどが挙げられています。
時計は、小学1年2年の学習内容です。入学時に理解している必要はないものの、入学時には自分で時計が読めた方がよいと考えるママ・パパも少なくないようです。
文部科学省は、幼児期の終わりまでに育ってほしい姿として、下記10項目を挙げています。
- 健康な心と体
- 自立心
- 協同性
- 道徳性・規範意識の芽生え
- 社会生活との関わり
- 思考力の芽生え
- 自然との関わり・生命尊重
- 数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚
- 言葉による伝え合い
- 豊かな感性と表現
※文部科学省│幼稚園から高校の学校教育を通して育む力より
入学までにできるようになっておきたいことの、参考にしてみてください。
最後に
小学校の入学準備に必要なものは、意外と多いもの。まずは、全体像とスケジュールを把握しておくだけでも安心できるのではないでしょうか。
すべてそろえると、かかる費用も安くはありません。例えば、ランドセルなどは入学祝いとして祖父母に買ってもらうというのも1つの方法です。
必要な物、環境をそろえるとともに、親子で心の準備もおこない、元気に笑顔で小学校入学の日を迎えられるとよいですね。
文:COE LOG編集部
参考:
※1 就学援助のお知らせ(令和3年9月~令和4年8月)/名古屋市教育委員会
※2 プレスリリース│≪小1ママに聞きました!≫ 小学校入学までにできるようになっていてよかったこと &小学校までに身につけておけばよかったこと/株式会社小学館集英社プロダクション
あわせて読みたい