小学生、中学生の不登校は8年連続で増加しており、2020年度には19万6,127人と過去最多となっています。高校生の不登校も少なくありません。不登校は、100人いれば100通りの事情があり、さまざまな原因があります。不登校までいかなくても、登校しぶりなどで悩んでいる親御さんもいるかもしれません。
今回は、名古屋市の運営する子どもの教育相談窓口「ハートフレンドなごや」にインタビューを実施。どのような支援をおこなっているのか、その内容をご紹介します。
「ハートフレンドなごや」とは?
「ハートフレンドなごや」は、名古屋市教育センターが運営する子ども教育相談窓口です。名古屋市在住の幼児から高校生までの子ども本人、その保護者、学校関係者などから、教育・養育上の問題に関しての相談に応じています。
相談方法は、電話・メール・来所・訪問の4種類。来所相談は予約制、訪問相談については不登校の小中学生が対象で、学校を通して申し込みをおこないます。
はじめて連絡するのであれば、電話相談になるでしょう。匿名で相談にのってもらえます。
どんな相談が多い?Q&A
COE LOG編集部は、ハートフレンドなごやに取材を依頼。その実情を聞いてみました。
- Q.
- 電話相談にはどのような悩みが寄せられていますか?
- A.
- 匿名でご相談をお受けしている以上、それについてはお答えができないです。新聞社さんなどからも取材を受けることがありますが、相談内容については外に出しておらず、一切お答えをしていません。
- Q.
- どのような方からの相談が多いですか?
- A.
- 申し訳ありません。それもお答えできないです。件数や比率などもよく尋ねられるのですが、すべて非公開となっています。
お子さんご自身からのご相談も親御さんからのご相談も、どちらでもお受けしています。いじめ・不登校など学校生活や学業の問題、子どもの養育や教育に関することなど、子どもに関わることなら、どんなことでも相談にのっています。
- Q.
- どんな方が相談にのってくれるのですか?
- A.
- 臨床心理士など、研修を受けた相談スタッフがお話を聞いています。短い相談もあれば、長いときは1時間以上相談にのることもあります。お困り具合によって、スタッフが一緒に話を聞きながら解決方法を探しています。相談内容によっては、支援施設・機関などを紹介することもあります。
- Q.
- 相談スタッフの方を指名することはできますか?
- A.
- その都度電話に出たものが対応するので、指名はできません。
- Q.
- 何回電話してもよいですか?
- A.
- 何回電話していただいても大丈夫です。匿名相談なので、お名前も聞いていませんし、その都度電話を受けたスタッフが相談にのらせていただいています。
お話を伺ったものの「匿名相談」であるため、ほとんどの情報が非公開となっており、状況についての詳細は分かりませんでした。
ただ言えるのは、これだけ相談者の個人情報を大切に扱ってくれているということ。また、さまざまな状況の中で悩んでいる人に寄り添ってくれているということ。身近な人に言えないことも、安心して相談にのってもらえそうです。
ハートフレンドなごや
総合相談ダイヤル:052-683-8222
受付時間:月曜から金曜日9時30分から19時/土曜日9時30分から12時
(祝日、年末年始を除く)
相談対象者:
名古屋市内に住む、幼児から高校生年齢までの子ども本人、その保護者、学校関係者等
最後に
不登校の問題以外にも、学校生活のこと、友達のこと、家族のこと、勉強や部活、習い事のことなど。明確な悩みはもちろん「なんだか辛い…」というような言葉にならない悩みも。人に話すことで気持ちが整理されたり、少しだけ気持ちが軽くなったり、解決の糸口が見つかるかもしれません。
ハートフレンドなごやは、名古屋市在住の方を対象にした窓口ですが、各地域に相談窓口は用意されています。お住まいの自治体のHPなどで確認してみてくださいね。
【 国が運営する電話相談窓口 】
よりそいホットライン:0120-279-338 (厚生労働省)
こころの健康相談第一ダイヤル:0570-064-556 (厚生労働省)
24時間子供SOSダイヤル:0120-0-78310 (文部科学省)
文:COE LOG編集部
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