【小中高生向け】卒業生にプレゼントしたい本3選

【小中高生向け】卒業生にプレゼントしたい本3選

いよいよ卒業シーズンがやって来ます。ともに過ごした仲間との別れは寂しいものですが、これから始まる新しい生活に胸が高鳴る季節でもあります。そんな卒業生のお子さんに、本のプレゼントはいかがでしょうか?

今回は、名古屋市の草叢BOOKS 新守山店の協力のもと、小・中・高校を卒業するお子さんに贈りたい本を3冊セレクトしました。同店店長・吉富圭さんのコメントもあわせてお楽しみください。

※本の画像をクリックすると出版社のサイトに移ります

小学校卒業生に贈りたい本

「絵のない絵本」(愛蔵版)

「絵のない絵本」(愛蔵版)著:ハンス・クリスチャン・アンデルセン
訳:大畑末吉
絵:松村真依子
出版社:岩波書店
価格:2640円
発売日:2022年3月16日

「人魚姫」や「みにくいアヒルの子」といった数々の童話で、小学生におなじみのアンデルセンによる短編集。貧しい画家のもとに、夜ごとに月がやって来て、空から見たことを語りかける33の短い物語が収められています。

2022年に刊行された愛蔵版は、深い群青色の箱装で、くり抜かれた丸い穴からのぞく表紙の黄色が美しい満月を表現しています。作品自体は、詩のような、ある種の難解さがありますが、「いつかは理解できるはず」と思いながら、手元に置いておくのもいいかもしれません。

中学校卒業生に贈りたい本

「勉強の哲学 来たるべきバカのために」

「勉強の哲学 来たるべきバカのために」著:千葉雅也
出版社:文藝春秋
価格:1540円
発売日: 2017年4月11日

中学を卒業し、高校に進学する生徒に贈りたい1冊です。立命館大学大学院先端総合学術研究科の教授で、現代を代表する哲学者であり、小説家の千葉雅也氏による「勉強論」。なぜ人は勉強するのか? 勉強嫌いな人が勉強に取り組むには、どうするべきなのか? 独学で勉強するための方法を追求しています。

哲学書としては比較的やさしい言葉で書かれてはいるものの、正直分かりにくいところもあるかと思います。とは言え、この1冊がとても豊かで驚くべき高校生活を送るきっかけになるかもしれません。それが良いことかどうかは別として。

高校卒業生に贈りたい本

「厄介者のススメ ジョン・ウォーターズの贈る言葉」

】「厄介者のススメ ジョン・ウォーターズの贈る言葉」著:ジョン・ウォーターズ
訳:柳下毅一郎
出版社:フィルムアート社
価格:2090円
発売日:2022年8月26日

アメリカ映画「ピンク・フラミンゴ」などで知られる伝説的カルト映画監督のジョン・ウォータ-ズが、2015年にデザイン学校の卒業式で行った伝説の祝辞を収録。「悪趣味の帝王」と称された彼の常識にとらわれないスピーチは、瞬く間にアメリカ全土に広まり、話題となりました。

原題は「MAKE TROUBLE」。好きなことをだけを徹底的にやり続けた彼だからこその説得力に満ちた1冊です。この先の進路について、「自分らしくありたい」「周りと同じでなくても構わない」と考える卒業生に贈りたいと思います。

最後に

新しい生活へのスタートにぴったりな3冊を紹介しました。卒業生のみなさんにとって、大切な1冊になりますように。ご卒業おめでとうございます!


この記事は「TSUTAYA」などを運営するカルチュア・エクスペリエンスの協力のもと、作成しました。

 

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