あげよう!もらおう!物を買わないSDGsな取り組み「Buy Nothing」とは?

あげよう!もらおう!物を買わないSDGsな取り組み「Buy Nothing」とは?

SDGsな活動が注目を浴びる昨今。私たち一人一人が、物を簡単に買わない・捨てない、物を使い切るということも、持続可能な社会に繋がる行動の一つです。そして、それを目指すアメリカ発祥の「 Buy Nothing 」というプロジェクトは世界各地で、そして日本でも活動が広がっています。
今回は、愛知県長久手市でFacebookを活用した「Buy Nothing」の取り組みをおこなう筆者が、地域で物を循環させる活動をご紹介します。

あさおかまみ

筆者:あさおかまみ
愛知県名古屋市出身。大学で建築を学んだ後、設計事務所に就職。結婚後、1999年一級建築士取得。住宅の設計・現場管理に約9年携わる。出産を機に休職し、5年程、家事育児に専念する中で、家の設計以上に「暮らしの設計」こそが幸せに繋がることを実感。2014年にライフオーガナイザーを取得。現在は、家庭の片付けサポート、新築・リフォーム前の間取り相談、片付け講座、工場5S(整理整頓)指導、大学非常勤講師(住宅設計)を手がける。
HP:https://kura-sing.com/
instagram:@2mami20

参加することで循環するBuy Nothingとは

Buy Nothing Projectには、活動の目的があり、その思いを守るためのルールがあります。
自分が暮らす、より身近な地域の中で、見返りを求めず、譲る・共有・感謝する経済を回すことを目的とし、コミュニティの構築にも貢献すること。

長久手市でおこなわれるBuy Nothingの取り組みでは、参加しているメンバーの皆さんの善意により、大きなトラブルもなく、物のやり取りがされています。

掲げている目的に触れると、何だか敷居が高いように感じるかもしれませんが、実際は、昔からご近所同士でされていたような、物を頂いたり、沢山あるからとお裾分けしたり、子どもの物をお下がりで使う文化と同じです。
現在は、在宅時間も家庭によって違いますし、便利なツールを使っての、新しい形の「向こう3軒両隣」ともいえます。

長久手市のBuy Nothing

最近は、アプリも開発されているようですが、長久手市ではFacebookグループを活用して運営されています。
Buy Nothingの活動に興味を持った4人がFacebookグループの管理人となり、ボランティアとして活動しています。管理人は、投稿のチェックや、グループの参加者の管理をしています。

そもそもは、海岸に漂流するたくさんのゴミに気づき、これを食い止めるために始まりました。物を簡単に購入することを減らし、物を共有することで解決の一つになるのではないか、というのが活動のきっかけ。
地域の小さなコミュニティを活用することで、自分にとって役割を終えたものを、次に必要とされる方に提供する。
アメリカ発祥の活動ですが、カナダ、イギリスなど、世界各地でプロジェクトが広がり、現在日本では、長久手市の他、山形県鶴岡市、横須賀海軍基地、沖縄県キャンプ・コートニーで活動されています。Buy Nothingは、地域を決めて申請することで、活動できるようになります。

自宅で使わなくなった物、使いきれない物などを、グループ内に投稿し、必要とする方がコメントで意思表示することで、その後、出品者と個別にやり取りし、物の引き渡しをします。
やりとりされる物はさまざまです。子どもの物は、成長と共に使わなくなるので、よくやりとりされる物の一つです。

また、こんな物が必要なので譲ってもらえませんか?こんな物が欲しいので情報ありませんか?というやりとりもあります。ここでは、松ぼっくりが落ちている場所はないかという微笑ましい投稿とやりとりがありました。

こんな物が必要なので譲ってもらえませんか?こんな物が欲しいので情報ありませんか?というやりとりもあります
ただし、特定の商品や、販売サイトを紹介するのはルール違反になります。あくまでも、コミュニティの中の人が、所有する物や事をギブする(与える)のがベースです。
他にも、いただいた野菜の苗を育てた成長の記録の投稿や、譲ってもらった感謝の投稿などもあり、物だけでなく、思いも受け渡されている温かい場になっています。

いただいた野菜の苗を育てた成長の記録の投稿や、譲ってもらった感謝の投稿などもあり、物だけでなく、思いも受け渡されている温かい場になっています
使わなくなった物が、ゴミとして捨てることなく、必要な人にお渡しできる。家具など、少し大きな物だと、処分するのに手間と労力がかかるので、貰ってくれる人がいるのは助かります。そして、捨てるのが勿体ないという気持ちも持たなくて済みますし、もらう方は、購入しなくて済むことで助かりますよね。

使わなくなった物が、ゴミとして捨てることなく、必要な人にお渡しできる。家具など、少し大きな物だと、処分するのに手間と労力がかかるので、貰ってくれる人がいるのは助かります
そして、Facebookは実名で登録することになっているため、誰と繋がっているのかも見えますし(友達の◯ちゃんと知り合いなんだ、とか)直接会ってやりとりできるのも、安心感につながっています。

Facebookからとび出し対面開催!

12月12日(日)は、長久手市SDGsフェスタ(主催:未来とコラボ・ミラコラ)のイベントに、ブース出展させていただきました。

対面での開催は2回目。持ち込みはFacebookグループの参加者の方、欲しい人は誰でもOK。イベントが賑わったことで、多くの来場者があり、雑貨、本、子どもの服、おもちゃ、小物、食器など、たくさんの物が必要な人の元に、もらわれていきました。
子どもたちも、おもちゃや絵本などをあれこれ手に取って、楽しんでいました。

リニモテラス公益施設にて。リニモテラス公益施設にて

物が減ってくると、新しく譲る物を持ってきてくださる方がいて、賑やかな3時間となりました。
ほとんどの物がどなたかの手に渡り、残ったのは子どもの衣類が多かったので、その後、市のリサイクルステーションへ持ち込みました。

持続的な取り組みを

2度目のリアルな場での、Buy Nothingは、多くの人に来ていただき、物が新たな持ち主の元へと旅立っていきました。物のやり取りを通じ会話が生まれたり、新たな繋がりができたり、地域の情報を共有する場にもなりました。
Buy Nothingを通して、安心したコミュニティの醸成にも貢献できているかも?関わるメンバーも、その時間を楽しむことができました。
Facebook上のやり取りの気軽さもありますが、対面でのやり取りの良さも実感し、不定期ながらも継続していきたいと思っています。

最後に

Buy Nothingの取り組みは、買わない、ゴミを減らす、地域で物を循環するコミュニティの実現など、社会的意義だけではありません。純粋に自分が大切にしてきたものが誰かに使ってもらえるのは嬉しいこと。また、必要と思うものが、買わずに手に入るのはありがたいこと。
物を手にするために、購入する以外の選択肢も選べることは、心が豊かな暮らしに繋がるように感じています。

また、勿体ないからと物を捨てることができないという悩みも、新たな手放し先として活用することで、片付けの悩みも軽減されることにもなります。
環境問題やSDGsと考えると、なんだか難しい取り組みと感じるかもしれませんが、使わなくなったものがゴミにならないというだけでも、貢献の一つになります。

長久手市にお住まいの方で興味がある方は、以下のリンク先からFacebookグループへ参加の申請をしてください。参加には、事前に活動にあたっての注意事項を読んでいただき、承認いただくと参加できるシステムになっています。
(グループの加入は長久手市の人に限ってはいませんが、長久手市内の方がやり取りしやすいよう、物の受け渡しは長久手市内、もしくは近隣でお願いしています。)
グループの皆さんには安心して利用していただくために、管理人の判断でグループメンバーや投稿の管理をさせていただくこともあります。ご了承ください。

Buy Nothing Nagakute,Aichi Facebookグループ

出典:Buy Nothing Project

文・写真:あさおかまみ

あわせて読みたい

この記事が役に立った方はボタンクリックお願いします!
役に立った 11
ご感想ありがとうございます!
一言ボックス
記事のご感想や編集部へのご意見などをお送りください。
※ご返信が必要な場合は「声・感想を送る」よりお問合せください。
ご意見・ご感想ありがとうございます!

毎日の暮らしに寄り添う情報を選んで通知しませんか?
「きずなネットアプリ」では、お天気・防犯などの地域情報、子どもたちの学びや進路、子育てに役立つ情報を配信しています。

きずなネットの無料アプリ
記事を共有する
COE LOG

関連記事

皆さまからの声を募集しています

COE LOGは中部地方の皆さまと中部電力をつなぎます。
未来の私たちの暮らし、みんなで考えていきたいこと、どんどんご意見をお聴かせ下さい。

感想・声を送る