地域振興の黒子役、頑張る中小企業が輝ける社会をつくる

地域振興の黒子役、頑張る中小企業が輝ける社会をつくる

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~「人と社会をつなぐお仕事」シリーズvol.8名古屋商工会議所 流通・観光・街づくりユニット 久野幹太さん~

たくさんの職業がある中で、なぜその仕事に情熱を燃やすのでしょうか。「人と社会をつなぐお仕事」シリーズでは、インタビューを通して地域社会・コミュニティを支える人にスポットを当てていきます。働くことを通して、人と人、人と社会をつなぎ、むすびあわせることを目指します。

第8回目は、名古屋商工会議所で観光・スポーツ振興をおこなう久野幹太さん。大学卒業後、名古屋商工会議所に入所し、中小企業の支援、地域振興などに携わってきました。マレーシアでの海外赴任も経験し、多種多様な業務をおこなう中で「一見関連性のない経験が繋がり、多面的に物事を捉えられるようになった」そう。そんな久野さんに、COE LOG編集部がお話を伺いました。

久野さんのこれまでのキャリア

久野さんの勤める名古屋商工会議所は、公的な性格を持つ地域の総合経済団体。中小企業の支援や地域振興などを通じて、商工業の発展に寄与しています。

久野さんの勤める名古屋商工会議所は、公的な性格を持つ地域の総合経済団体。中小企業の支援や地域振興などを通じて、商工業の発展に寄与しています。

入所して最初に関わったのは、国際博覧会「愛・地球博」。中小企業のパビリオン出展事業やイベント開催時の現場管理などを任されました。その後、中小企業のIT推進事業、所内のITシステム管理、広報などを経て、2014年に日本商工会議所へ出向。マレーシアに駐在し日本人商工会議所の事務局長として、約3年間日系企業の支援をおこなってきました。

帰国後は、海外との交流事業や食品輸出支援事業、中部国際空港の利用促進、道路インフラの整備事業などに携わり、現在は、観光やスポーツ振興を担当。
約20年の間、同じ組織にいながら転職しているのかと思うくらい、目まぐるしく環境が変わり、さまざまな経験をされています。

この選択が「ベスト」だと決める

父が警察官だった影響からか、その職業に憧れを抱いていました。大学に進学し、登用試験に向けて勉強をしていましたが、就職活動が本格化する前に転機がおとずれました

父が警察官だった影響からか、その職業に憧れを抱いていました。大学に進学し、登用試験に向けて勉強をしていましたが、就職活動が本格化する前に転機がおとずれました。民間企業の大学OBの方の話を聞いたことで、企業への就職にも関心を持つように。

さまざまな企業説明会にも参加するなか、現在の職場の就職説明会で、先輩から「仕事を通してどう社会に貢献するか」との話を聞きました。その時、仕事に対する情熱とプライドに衝撃を受けました。自分もこんな風に仕事がしたい、と。学生時代に韓国に留学していたこともあり、アジアと繋がる国際的な仕事をしたい気持ちが膨れ上がりました。

警察官への道を最後まで考えつつも、最終的に民間の経済団体を選択。就職活動で出会った憧れの先輩のいる今の職場への入所を決めました。
警察官への道もあったと父から言われることがありました。ただ、どんな時でも、「限られた時間と情報から判断したその時の選択がベスト」だと考え、人生の後悔はしないようにしています。部署の異動に関しても、希望が叶っているものもあればそうでないものもあります。自分の置かれた場で、最善の結果を出していくことを心掛けています。

舞台を整える黒子役に

「どんな仕事をしているの?」と言われて、もし一言で表わすのであれば「黒子」です。会員である主役の中小企業さんが、存分に舞える舞台を整える黒子役だと思っています。シナリオを書くこともあるので、時に監督のように陥る危険がありますが、あくまでも主役は企業さんです。舞台で輝く場を整えることを大切にしています。

マレーシアに駐在中、政府によって外国人労働者の採用規制がかけられた際、現地の日系企業に対して緊急アンケートを実施したことがありました。その声をとりまとめ、マレーシア政府に提言。その結果、日系企業のマレーシアでの経済活動の舞台を守ることができました。

さまざまな事業に関わっていますが、自分が動くことによって救われる企業さんがいる、というのが仕事での大きなやりがいになっています。

撮影協力:京菓子司 亀広良(若旦那 三谷さんと)撮影協力:京菓子司 亀広良(若旦那 三谷さんと)

現在所属する部署は、流通・観光・街づくりユニット。観光やスポーツツーリズム(スポーツ観戦などスポーツに関わる観光需要)を担当しています。大小合わせて常に15ほどのプロジェクトが動いています。
その一つが「なごや菓八菓」や「なごや和菓子旅」などの和菓子を観光の魅力に高める事業。江戸時代から、尾張徳川家の城下町だった名古屋では、武家や町人も茶の湯を愛し、和菓子文化が浸透していました。愛知県の和菓子出荷額は、京都府に次いで全国2位(経済産業省工業統計2021)。地域から愛される名古屋の和菓子文化を観光コンテンツとして広めるための企画です。

2020年に新しい名古屋の和菓子土産コンテストをおこない、認定商品を8つ選出、「なごや菓八菓」として大手百貨店で販売をしました。大手百貨店とは取引したことがない小さな和菓子屋さんが、商工会議所を介すことで、広く皆さんに知っていただけたこと。また、8つの商品をフックに、名古屋の和菓子全体を伴走支援しながら、その魅力を広める事業をおこなっています。

人と人を繋ぐことで新たなシナジーが生まれること。小さな会社が一社で出来なかったことを、商工会議所が旗振り役、伴走者、黒子役になることで、力を発揮できるようにすること。それによって「ありがとう」と言っていただけることが、何よりものやりがいになっています。

想いと努力が実る社会に

息子が2人います。子どもの名前をつける時に、「自分の人生の目標をみつけ、達成に向けた努力が実ってほしい」という願いを込めました。
私は情熱のある方が好きです。仕事を通して、社会を良くしたい情熱を持つ方の努力が実を結ぶ社会を作っていきたい。未来を担う子どもにも、大人に対しても、そんなサポートをしていきたいです。

【お話を伺った方の紹介】
名古屋商工会議所 流通・観光・街づくりユニット
久野 幹太(くの かんた)さん

名古屋商工会議所 流通・観光・街づくりユニット 久野 幹太(くの かんた)さん

せわしない毎日、生菓子を頑張る自分へのご褒美にしてはいかがでしょうか?季節をほんの少し先取りした生菓子は、移ろいゆく時の瞬間を味わえる絶好の癒しアイテムです。自分のお気に入りの和菓子屋や菓子を見つけるのも楽しみの一つ。お取り寄せもいいけれど、店舗に訪問し、その雰囲気もぜひ味わってみてください。お小遣いを握りしめ、暮らす街の和菓子屋を自転車で巡ってみると、童心に戻ったようにワクワクしてきますよ。

文・聞き手:三輪田理恵

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