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2022年秋にオープンしたジブリパーク。いよいよ2023年11月1日に「もののけの里」、2024年3月16日には「魔女の谷」の新しい施設が開園します。ジブリパークの各施設を楽しむには予約制のチケットが必要となりますが、実は愛・地球博記念公園内にはチケットがなくても楽しめる場所がたくさんあります。美しい自然の風景に調和するジブリの世界を、ゆったり散策してみませんか? 今回は、チケットがなくてもジブリパークの魅力を楽しめる方法を紹介します。
「エレベーター塔」を眺めよう
公園のゲートを通り抜けて最初に見えてくるのが、大きなエレベーター塔。『天空の城ラピュタ』や『ハウルの動く城』に代表される19世紀末の空想科学的な世界観をもとにしており、一気にスタジオジブリ作品の世界観に引き込まれます。このエレベーターは、チケットがなくても乗降可能。アンティークな雰囲気の漂うボタンや、ゴールドの内装、マリンランプを堪能しながら、束の間の時間旅行を体感してみては?
「エレベーター塔」は、見る場所はもちろん、季節や時間によっても違った表情を見せます。日が落ちた後に灯る明かりは幻想的。園内を歩きながら、自分なりのベストショットを狙いたいですね。
「地球屋」を眺めよう
「青春の丘」では公園を見下ろす小高い丘に、『耳をすませば』に出てきた「地球屋」が建っています。チケットがないと入れませんが、柵の外から地球屋の外観や、ロータリーに立つバス停、ポスト、電話ボックスの見学ができます。今にも物語の主人公・雫が現れそうな臨場感ですね。近くには『猫の恩返し』の猫の事務所があって、かわいらしい外観を見ることができます。
「ジブリの大倉庫」を眺めよう
ジブリの秘密がいっぱい詰まった大倉庫は、外から見ても雰囲気抜群。特に、扉にはめ込まれた美しいステンドグラスは、夢の世界へと誘ってくれます。日が落ちると、館内からガラス扉越しに漏れ出る光や、扉の上のアーチに乗った「ジブリの大倉庫」の文字が温かく光って、幻想的な雰囲気を味わえます。ぜひ足を止め、のぞき込んでほしい素敵なエントランスです。
「稲楼門」を抜け庭園で休憩を
散策に疲れたら、日本庭園を眺めながら東屋で休憩しませんか? 『千と千尋の神隠し』の油屋のような「稲楼門(とうろうもん)」が迎えてくれます。門の両側には不思議な漢字が書かれており、異国に迷い込んでしまいそうな雰囲気。実はこの門、2018年まで名古屋市内の料亭で使われていた門を移築・復原したものです。年季の入った門の雰囲気と、ジブリ作品の独特のイメージが混ざりあい、どこにもない光景を味わえます。
門の奥に広がるのは、整然と整えられた日本庭園風の空間。中央には『千と千尋の神隠し』の始めに出てくる石人が置かれています。背後に生い茂る木々と庭を眺めながら、東屋で足を休めましょう。
「サツキとメイの家」を眺めよう
庭園の先にある山道を歩いていくと、「どんどこ森」に到着。ここでは赤い屋根と白い壁が印象的な『となりのトトロ』の「サツキとメイの家」を、柵の外から眺めることができます。池に面して立つ木造の家は、素朴な雰囲気。今にも映画の主人公姉妹が飛び出してきそうです。
池沿いの道を周っていくと展望台があり、ここに登ると山の中にたたずむ家を上から眺めることができます。目を凝らすと、サツキとメイのお父さんの書斎の様子も見えますよ。家を囲むうっそうとした森の中から、トトロがひょっこりと顔を出しそうです。
「どんどこ森」は少し離れた場所にあり、「ジブリの大倉庫」から徒歩で20分ほどかかります。小さな子どもを連れていたり、疲れてしまったりした場合には、無料の園内バス利用がおすすめ。ジブリパークの文字とイラストでラッピングされたバスが目印で、各エリア間を1時間に2、3本のペースで運行しています。
キャラクターの忘れものを探そう
緑あふれる風景を味わいながら、スタジオジブリ作品の世界を巡るのは楽しいものですが、さらに作品の世界観を感じられるポイントがあります。それが、ジブリのキャラクターが置き忘れたもの。さまざまな作品に登場する印象的な小物が、さりげなくベンチなどに置かれているのです。園内に15個あるアイテムの一部を紹介します。
- エレベーター塔を見上げる位置にあるベンチには、『天空の城ラピュタ』のパズーのゴーグル、鞄、ランタンがありました
- 地球屋近くに、『紅の豚』の大きなドル袋がありました。パンパンに詰まった質感が見事に表現されています
- 「どんどこ森」へ向かう山道の途中で、『となりのトトロ』のメイの麦わら帽子とトウモロコシを発見。「おかあさんへ」の文字も刻まれています
- 他にも「どんどこ森」へ向かう道には、笹に包まれたトトロからの贈り物も。中には、たくさんのドングリが入っていましたよね
お土産をゲットしよう
スタジオジブリ作品の世界をたっぷり楽しんだら、お土産も手に入れましょう。まず、リニモ「愛・地球博記念公園駅」とエレベーター塔の間にある売店「ロタンダ風ヶ丘」には、ここでしか買えない限定グッズが並びます。
キャラクターをモチーフにした商品だけでなく、ジブリパーク内のオブジェをあしらった小物も。売店の横には、おにぎりや甘味を味わえるカフェもあるので、パーク散策の前後にお腹を満たしましょう。
もう一つ、「どんどこ森」の手前には「どんどこ処」があります。日本庭園の前にある純和風の建物には、「極ふつうのラムネ」や傘、アメ、バードコールなど、散策のお供にぴったりのアイテムがそろいます。スタジオジブリのテイストを感じられるデザインなので、ちょっとしたお土産にも最適です。
最後に
スタジオジブリ作品の世界をたっぷり感じられるジブリパーク。愛・地球博記念公園内にはチケットがなくても、ゆったりと散策しながらジブリパークの魅力を楽しめる場所がたくさんあります。美しい自然とジブリをモチーフにした建物の調和を味わえる愛・地球博記念公園内にお散歩がてら、出掛けてみてはいかがでしょうか。
◇施設情報
■住所
愛知県長久手市茨ケ廻間乙1533-1
■交通アクセス
・電車
愛知高速交通 東部丘陵線(リニモ)『愛・地球博記念公園』駅下車すぐ
・バス
名古屋駅・名鉄バスセンター4階24番のりば 『愛・地球博記念公園(ジブリパーク)』行き
中部国際空港第一ターミナル 『藤が丘』経由『愛・地球博記念公園(ジブリパーク)』行き
※ジブリパークには専用駐車場がありません。公共交通機関でお越しください。やむを得ず、お車でお越しの場合は、愛・地球博記念公園ホームページの『アクセス・駐車場』ページをご確認ください。
■営業時間
月・水〜金 10:00〜17:00
土日祝 9:00〜17:00
火曜休(火曜祝日の場合は、翌日休)