今回から始まる新連載「動物園のスターの素顔」では、名古屋市東山動植物園で暮らす動物たちにスポットを当て、さまざまな動物の魅力や生態を紹介します。
第1回目は、ニシゴリラの素顔に迫ります!
概要・特徴
※キヨマサ(写真提供:名古屋市東山動植物園)
学名:Gorilla gorilla
生息地:カメルーン、ガボン、コンゴ共和国など
ニシゴリラの体重は、オスで200kg、メスは100kgほどで、オスとメスの体格差が大きいです。性格はおとなしく、顔に似合わず臆病。草の葉や茎、木の葉などを主食としており、東山動植物園では主にレタスやナス、トマト、キャベツ、ニンジンをあげています。
寿命は30~35年で、オスは年齢とともに背中の毛が白くなり、「シルバーバック」と呼ばれています。
動物園担当者の「ここ注目!」
※シャバーニ(写真提供:名古屋市東山動植物園)
現在、東山動植物園では5頭のニシゴリラを飼育しており、個性豊かな性格や行動が注目のポイントです。
イケメンゴリラとして有名な「シャバーニ」は、その見た目からワイルドで大胆不敵かと思われますが、実は繊細で慎重な性格。でも、群れのリーダーとして、仲間がけんかをしていると、止めに入るなど、頼りになる存在です。
シャバーニの息子「キヨマサ」は、麻袋をかぶるのがお気に入り。だんだん背中が白っぽくなってきて、大人になりつつあります。
シャバーニの娘「アニー」は、1番若く、人間にも興味津々で天真爛漫な性格。ホースや枝を運ぶ時に脇や首に挟む様子が見られます。
アニーの母親「アイ」は、賢くて器用。フィーダー(給餌器)からエサを食べるのが上手です。エサをいっぱい抱えて歩くほど、食いしん坊な一面も。
キヨマサの母親「ネネ」は国内で飼育されているニシゴリラの中で最年長で、マイペースな性格。その性格もあり、他の仲間のことは気にせず自分のペースで生活しています。
ぜひ東山動植物園のニシゴリラたちに会いにきてくださいね!