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「動物園のスターの素顔」では、名古屋市東山動植物園で暮らす動物たちにスポットを当て、さまざまな動物の魅力や生態を紹介します。
今回は、2024年7月に来園して8月に公開されて以来、休日には長蛇の列ができることもあるという人気者、コモドオオトカゲの素顔に迫ります!
※写真はコモドオオトカゲのタロウ(提供:東山動植物園)
概要・特徴
コモドオオトカゲは、全長3m以上、体重160 ㎏以上にもなる世界最大のトカゲ。嗅覚が発達していて、4 ㎞先の動物の死骸を察知することが出来ます。幼体は成体からの捕食(食べられてしまうこと)を避けるため、木の上で過ごしています。
主な食料は、イノシシやシカ、野生化したスイギュウなどの大型哺乳類。獲物に噛みついた際、歯の間にある管から溶血毒を注入し、毒によって衰弱した獲物を食べます。
メスはオスと交尾することなく繁殖する、単為生殖(メスだけで子どもをつくる)を行うことが確認されている珍しい生き物。生後5~7 年で繁殖できるようになり、1度に10~30 個の卵を産みます。
※タロウ(提供:東山動植物園)
学名:Varanus komodoensis
生息地:インドネシアのコモド島、リンチャ島、フローレス島、ギリ・モダン島、ギリ・ダサミ島
飼育員さんの「ここ注目!」
コモドオオトカゲのタロウは、大きくたくましい体で、愛嬌のあるクリクリの目が特徴的。好奇心旺盛でやんちゃな性格ですが、とても賢いです。エサは馬肉、レバーなどの血のにおいの強いエサが特に好きなようです。そのほか、ニシンやニワトリの頭、マウス、ラッドなどもエサとして与えています。落ち着いて過ごしていることが多く、夕方ごろには目を閉じて寝ているような様子も見られますよ。
コモドオオトカゲの飼育方法
コモドオオトカゲのエサの準備や飼育について紹介しています。
*ニワトリの頭などを食べるシーンや、エサを切るシーンがありますので苦手な方はご注意ください