山盛りの洗濯物、床一面に散らかったオモチャたち。子どものいる家庭では、どんなに掃除をしても、また散らかってしまう…。なかなかキレイにならない部屋に、ため息をついたことがあるママ・パパも多いのではないでしょうか。毎日忙しい日々を送っていると、片づけや掃除がストレスになってしまうこともあるかもしれません。今回は、子どもを上手に巻き込んで、大掃除を手伝ってもらう時のコツをご紹介します。
年齢別でチェック!掃除の場所は
子どもが自分で使うスペースは、自分で掃除する習慣を身につけることが基本。そして、成長に合わせて、取り組みやすい共有スペースの大掃除を手伝ってもらうのがよいでしょう。ここでは、年齢別に片づけや掃除を任せる場所を見ていきます。
未就学の子どもには…オモチャの片付けから!
小さな子は、ゲームや絵本、オモチャなどの片づけから始めましょう。自分のテリトリーを子ども自身で整える習慣を身につけさせます。「片づけなさい」という言葉だけではなく、「どこにしまうか?」までを言ってあげると、子どもは理解しやすいでしょう。
増え続けるオモチャは、子どもの気持ちを優先しながら一緒に整理を。普段から使うモノ・あまり使わないモノの区分けを、一つひとつ子どもと相談して決めるのが理想です。あまり使わなくなったオモチャはいったんクローゼットの奥にしまえば、子ども部屋やリビングの収納場所の悩みを解決できますね。
小学校低学年の子どもには…拭き掃除!
小学生くらいになると、家の共有部分の掃除も少しずつお願いできるはず。テーブルや棚の上などの拭き掃除は子どもの手も届きやすく、安全なのでお任せしやすいですよ。床や窓の拭き掃除は、掃除の前後で違いが明確に分かるので達成感も大きく、子どもの掃除場所におすすめです。
窓のサッシなど、ホコリがたまりやすい場所は、軍手をぞうきん代わりに使って、手でホコリを取るのも方法です。ちょっとした遊び感覚で掃除できるから、楽しみながらやってくれますよ。
小学校高学年の子どもには…水回りの掃除を!
高学年くらいの子どもには拭き掃除もよいですが、「お風呂」や「トイレ」などの水まわりの掃除をお任せしてもよいでしょう。専用洗剤を使ってゴシゴシ擦ると、みるみる汚れが落ちていく・・・やっているうちに面白くなって、夢中になるケースも多いですよ。
また、子ども専用の勉強部屋があれば、自分の部屋の掃除も自分でさせましょう。「どこまでを掃除するのか?」「掃除をする時に気をつけるポイント」などを、ママやパパが事前に話しておくのがよいと思います。
大掃除を家族で楽しむイベントに
子どもに大掃除を手伝ってもらうには、「一緒に楽しもうよ」という声がけがコツ。ムリに手伝わせるのではなく、子どもを大掃除に巻き込むような企画性があるとよいでしょう。
例えば、「大掃除の後はごちそうだからね」「手伝ったらサンタさんが来てくれるよ」とご褒美を見せたり。「大掃除=面倒くさい」というイメージを、「大掃除=一家の楽しいイベント」と、ポジティブなイメージに変えていきましょう。
プラスの感情もマイナスの感情も、大人から子どもへ、自然と伝わります。
「大掃除を始めるよ!せーの!」と、ママ・パパが楽しそうに掃除を始めたら、子どものやる気も上がりますよ。
お気に入りのキャラの掃除道具を
自分専用の掃除道具は、愛着が湧くもの。一緒に買い物に行って、子どもに掃除道具を選ばせるのもよいでしょう。
最近では、スポンジ・モップ・ハンディワイパーなど、キャラクターものの掃除道具も市販されています。「この掃除道具を使いたい!」と、子どもが思えば大掃除のやる気アップにもなりますよ。
子どものお気に入りのキャラクターや好きな色・柄・形など、興味を持ちそうな要素を、大掃除の中に取り入れてみましょう。
ゲーム性を取り入れて、やる気ON
大掃除をゲーム感覚にすると、ポジティブなイメージになり、楽しみながらやってくれますよ。
例えば・・・
- 画用紙で掃除の達成度が分かる棒グラフをつくる
- スタンプラリー風に大掃除チェックリストをつくる
- 「◯ポイントの達成で〇〇をプレゼント」と、ポイント制を導入する
など。
遊びの要素が加わることで、子どもも積極的になりますよ。
窓ふき1点、ぞうきんがけ1点、棚のふき掃除1点など、細かい場所の指定があると、子どもにも分かりやすいと思います。
また、子どもの集中力が切れないように「時間を区切ったゲーム」にするのもおすすめです。
例えば・・・
- 誰がどれだけ掃除できたか競うゲーム
- 時間を測って、掃除の早さを競うゲーム
- 掃除の前後の美しさを競うゲーム
他にも、どの場所を掃除するか「くじびき」で決める、など。工夫次第で、いろいろなゲーム性を取り入れていけそうです。
最後に
子どもに片づけや掃除を手伝ってもらえば大助かりです。子どもにとっても、自分の周りがキレイになる気持ちよさが味わえるのはもちろんのこと。「がんばってるね」「どんどんキレイになるね」「手伝ってくれて、ありがとうね」・・・ママ・パパからの声がけで、さらに大きな達成感を得られるでしょう。大掃除で家族が一体感を持ちながら、お部屋をキレイにする喜びを共有できたらいいですね。
文:林日向子