新型コロナウイルス感染症の影響で、昨年の年末年始やお盆休みの帰省は控えた人も多いと思います。今年は感染者数が減っているものの、新たな変異株が確認されているなど、帰省を迷っている方もいるのではないでしょうか。官公庁のカレンダーでいうと、今年の年末年始休暇は2021年12月29日(水)~2022年1月3日(月)までの6日間。今回は年末年始の帰省に関するみんなの声をご紹介します。
年末年始帰省する派?しない派?
コロナ禍では頭を悩ませる帰省問題。特に感染者数の多い都会から田舎への帰省は、地方へ感染を拡大させるリスクも考えられます。
緊急事態宣言下では、「県境をまたぐ移動の自粛」「都外への帰省を控える」などの提言が自治体からされていました。今年は、そのような提言はないものの、実家への帰省についてはいろんな意見があります。
帰省する派のママの声
- 「感染者が少ない地域からなので、そこまで気にしていないです」
- 「実家は同じ県内だし、車で移動して、今も時々帰っています」
- 「withコロナだし、もうよいのでは?」
など。
帰省しない派のママの声
- 「都会に住んでいるので、新幹線で田舎に帰りづらい」
「実家にいる高齢の祖父母・両親に感染させないか不安」
「実家が東京なので、感染者の多い都会に子ども連れで行くのは不安」
など。
明確な基準があるわけではないので、どの意見に対しても正解・不正解はありませんよね。
帰省する時に気をつけたいこと
「年に1度くらいは孫の顔を見せたい」「義親から集まろうと言われて」など、年末年始の帰省を考えている人に。
昨年の年末年始やお盆休みに帰省しなかったこともあり、おじいちゃん・おばちゃんに会うのを楽しみにしているお子さんもいるでしょう。
下記では、帰省での感染リスクを少しでも下げるためのポイントを紹介します。「手指消毒やマスク着用」「近距離で話さない」など、基本の感染症対策のほか、気をつけるコツを見ていきましょう。
帰省する前に検査をおこなう
- 迷っている場合は検査をすると安心材料に
- 事前に抗原検査キットが購入できる場所などを確認しておく
時間を短くする
- いつもなら泊まりで帰省したけれど、今年は日帰りで
- お墓参りと家にちょっと顔を出すだけ。滞在時間は短めに
食事に気をつける
- 食材の買い出しは少人数で行く
- 鍋や大皿料理はやめる(大人数で料理をつつかない)
- コップや食器などの共有はやめる
- おせちは個食タイプにする
- 外食をする時は、混雑店に長居しないようにする
人ごみを避ける
- 電車など公共交通機関ではなく、マイカーで帰省する
- 親族一同で集まるのはやめておく。あくまで少人数で集まる
- カウントダウンイベントや元旦の初詣など、混雑する場所へ出かけるのは控える。初詣は混雑状況を確かめる
- 帰省日の2週間前から外出を控える(大人数での会食・カラオケ店などに行かない)
部屋での感染症対策
- 家に入ったら、まず手洗いをする
- 可能なら、1~2メートル離れて会話をする
- 暖房をつけた部屋でも30分に1回の換気をする
- 高齢者がいる場合は、高齢者が座る位置をエアコンの風上にする(空気の流れを考える)
帰省しない派におすすめの方法
実家に高齢の祖父母が同居していたり、親が心臓病や糖尿病などの持病を持っていたりした場合。感染リスクを考えて、帰省をあきらめるという人もいるのではないでしょうか。本当は帰省したいけれど、今は人の命や健康の方が大切。
「帰省クラスターを起こしたくない」「県外ナンバーの車だから気が引ける」というママもいるのでは?もしくは、帰省をプレッシャーに感じていたママなら、コロナで帰省しないことを口実に、肩の荷が下りた人もいるかもしれません。
ですが、長い間、実家の家族と顔を合わせていないと、お互いに寂しく感じるもの。祖父母や親が高齢の場合、「あと何回会えるのかな?」と思うと、切ない気持ちになりますよね。
下記では、帰省しなくても実家の家族とコミュニケーションを取る方法をご紹介します。
オンライン帰省にチャレンジ
- 親にタブレットをプレゼントして、テレビ電話をしてみる
テレビ電話に慣れたら、定期的に子どもの成長を報告してみてもいいかもしれません。
おせちや贈り物でつながる
- おせちは自宅用と実家用をペアで購入する
- お年賀ギフトを実家に贈る。手紙や写真を一緒に送る
離れていても、顔を見ながら話ができると、つながりを感じられます。ペアのおせちなら、テレビ電話を繋げながら「〇〇食べてみて」など、感想を言い合っても楽しいですね。
最後に
年末年始の帰省問題、選択は人それぞれだと思います。帰省する派も、帰省しない派も、家族みんなを大切にしたいという想いは同じ。感染対策を引き続きおこないながら、少しでも早くみんなで集まれる日を迎えたいものです。
文:林日向子