きずなネットでは、進路や職業選びの参考にしてもらえるよう、さまざまな仕事に携わる人の声を紹介しています。
今回は、読者からリクエストのあったプロスポーツ選手です。プロバスケットボールチーム「名古屋ダイヤモンドドルフィンズ」で活躍する選手に話を聞きました。

31歳/10年目
名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
奈良県出身で、バスケ強豪校・光泉カトリック高校(滋賀県)ではキャプテンを務め、全国ベスト4に。明治大学3年生の時に、学生のためのオリンピック「ユニバーシアード」の日本代表選手に。卒業後は三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ名古屋(現・名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)に入団し、今期は副キャプテンも務める。プライベートでは、2児の父。
この仕事についたきっかけは?
小学校2年生の時に、2歳上の兄がやっていた影響でバスケットボールを始めました。小学校の卒業文集には「将来はプロバスケットボール選手になる」と書いていたので、小さな頃から、「大好きなバスケットボールを仕事にしたい」「プロになりたい」と考えていましたね。
仕事内容は?
平日は、自主トレーニングとチームでの練習を行います。試合のある日は開始時間に合わせてウォーミングアップを行い、ゲームに臨みます。
ある日のスケジュール
【平日】
10時
ウェイトトレーニングなど
12時
昼食・休憩など
13時
ミーティング
14時
チームでの練習
16時
自主練習、体のケア
17時
帰宅
【試合の日】
13時
会場入り
シュート練習など個人でのウォーミングアップ
14時
チームでのウォーミングアップ
15時~17時
試合
17時30分
体のケア
18時
帰宅
仕事の楽しいところ・やりがい
バスケットボールが大好きなので、それを仕事に出来ていること。名古屋ダイヤモンドドルフィンズのファンのことを「ドルファミ」と呼んでいるのですが、温かい人たちが多く、みなさんに支えられながら、この環境でプレーできていることをありがたく思っています。
子どもが2人いるのですが、ホームでの試合の時には、子どもたちが見に来てくれることもあり、家族の応援が励みになっています。
仕事の大変なところ
勝敗がある世界なので、負けた時や自分の成績が悪い時はメンタル的につらいですね。また、試合が続く時は肉体的な疲労もあります。
メンタル面では、自分自身のダメな部分を受け入れ、課題と向き合い、それを乗り越えていくことで自信に変えるようにしています。肉体面では、トレーナーさんとも相談しながら、しっかり体のケアを行っています。若い頃はケアを怠り、けがが続いたこともありました。入念にケアをするようになってからはけがも減り、試合に出られる回数が増えました。
仕事につくために努力したこと
上手くなるために練習をするのはもちろんのこと。プロになるためにはどうすればよいかを考え、プロに近づくための環境を選んできました。
まず、中学生の時、「高校では全国大会に出る」という目標を立て、出身地である奈良県にはバスケットボールの強い高校がなかったので、毎年インターハイに出場している滋賀県の高校を紹介してもらい、入学しました。大学を選ぶ際も関東の強豪校を選び、全力で練習に取り組んできました。
今後の目標は?
まだ、名古屋ダイヤモンドドルフィンズとして、B.LEAGUE(男子プロバスケットボールリーグ)で優勝したことがないので、チームで優勝したいです。
この仕事に就きたい人へ
「好きこそモノの上手なれ」の言葉がありますが、とにかく自分の「好き」という気持ちを、いつまでも忘れないことではないでしょうか。
そして、それを支える親御さんには「子どもの自主性」を大切にしてあげてほしいです。私自身も、高校選びの際に親元を離れて寮生活をすることにしましたが、「好きな道を選んでいい」と言って背中を押してくれた親に対して、とても感謝しています。
文・聞き手:きずなネットよみものWeb編集部
この記事の感想や「こんな人の話を聞きたい!」「こんな仕事に興味がある!」自薦・他薦問わず「この人にインタビューしてほしい!」など。みなさんの声をお待ちしています。
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