きずなネットでは、進路や職業選びの参考にしてもらえるよう、さまざまな仕事に携わる人の声を紹介しています。
今回は、人気の職業の一つ「小学校教諭」。自分がお世話になった先生を思い浮かべる人もいるかもしれません。働く人の生の声を聞くことで、将来の夢や、やりたいことを見つけるきっかけになればと思います。

34歳/10年目
愛知県内公立小学校
小学校教諭
子どもの頃の夢は?
小学校の先生になりたいと思っていました。小学校6年生の時の担任がとてもいい先生で、中学受験をする私に対し、親身になって相談にのってくれていました。そんな先生に尊敬と憧れがあったのと、祖父が教育関連の仕事をしていたことにも影響を受けていたかもしれません。
この仕事についたきっかけ
先生になる夢が変わることはなかったので、教員免許を取得できる大学の教育学部に進学しました。小学校・中学校・高校すべての免許をとりましたが、5つ下に弟がいて小さな子の面倒をみること好きだったこともあり、やはり小学校教諭の道を選びました。
仕事内容は?
今は小学校6年生の担任をしています。
ある1日の例
7時30分 出勤
その日の授業準備の確認、校務文書の確認、他の先生たちとの情報交換など
8時20分
教室へ
朝読書、朝の会
8時50分
午前の授業開始
12時30分
給食
13時20分
お昼休み
(教室で子どもたちと一緒に過ごすことが多いです)
13時55分
午後の授業開始
15時30分
授業終了
15時55分
子どもたちが下校
(月曜日は授業が1コマ少ないので、15時下校になります)
16時
職員室へ
保護者への連絡、授業準備、プリント準備・丸つけなど
(16時25分~16時35分に職員会議が入ります)
17時30分
退勤
理科、音楽、英語は他の先生が教えているので、その時間は自分の担当する授業の準備をしています。また、校内ではICT(情報通信技術)の 担当をしているため、タブレット端末を使った授業の進め方についても勉強しています。
仕事につくために努力したこと
教員採用試験に向けて、勉強は頑張ったと思います。また、大学生の頃はボランティアサークルに所属し、子どものレクリエーション活動などをサポートしていました。塾講師のアルバイトもしており、将来学校の先生になることを見据えて、子どもに関わる活動をしていました。
仕事の楽しいところ・やりがい
子どもたちが笑ってくれることです。進級のタイミングで「来年も先生がいい!」と言ってもらえると、いい1年だったなと思います。
これまで、小学校3年生以外、全ての学年の担任をしてきましたが、子どもたちが一つのものを成し遂げる姿には何度も感動をもらっています。たとえば、6年生の運動会の組体操では、選曲・演目などを全て自分で考えて進めましたが、最初はバラバラだった子どもたちが、本番ではきれいに揃った姿を見せてくれて、最後までやりきったみんなの頑張りに感無量でした。
仕事の大変なところ
子どもたちの学力も、性格も、お家の人のニーズも違う中で、同じ目標に向かわせなければいけないことが難しいと感じます。
将来の目標や夢は?
働きやすい職場環境をつくることです。今の自分は学校では年次的に中間層になりますが、将来的には管理職になっていきます。先生たちが大変そうだと、子どもたちにもそれが伝わってしまうので、子どもたちが笑顔でいられる学校をつくっていきたいです。
将来この仕事に就きたい人へ
勉強を好きになることだと思います。学校の先生は、専門書から指導案を考えたり、資料を作ったり、本を読んで勉強をすることもたくさんあります。
また、「話す」ことの多い仕事ですが、人の話を聞くこともとても大切になります。ぜひ、素直な気持ちで、学ぶ姿勢を持ち続けていってください。
文・聞き手:きずなネットよみものWeb編集部
この記事の感想や「こんな人の話を聞きたい!」「こんな仕事に興味がある!」自薦・他薦問わず「この人にインタビューしてほしい!」など。みなさんの声をお待ちしています。
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