3人の子どもを育てるママでもあるラジオDJの堀江美穂さんが、読者のみなさんからのメッセージにお答えします。
読者からのメッセージ
読者(46歳、女性)の方から
夫と中学生の息子と暮らしています。同い年の夫は、食べたモノは食べっぱなし、脱いだモノは脱ぎっぱなし。片付けが全く出来ません。お風呂や洗面所を使った後は、「こんなところまで?」と思うくらい、周りが水滴でビショビショになっています。それを注意しても、全く改善されません。
息子も同じで、カバンの中はぐちゃぐちゃだし、制服や靴も脱ぎっぱなし。そのせいで、よくいろいろなものをなくしては、「お母さん、〇〇知らない?」と聞いてきます。
夫にも、息子にも、その都度「出したものはちゃんと片付けて」「きれいに使いなさい」と伝えているのですが、だんだんと疲れてきました。一方、私はどちらかと言えばきれい好きで、家の中が散らかっていると気になってしまうタイプです。
どうしたら夫と息子に分かってもらえるでしょうか?
堀江さんのメッセージ
私もきれい好きなタイプですが、一方でなかなかモノが捨てられず、溜め込んでしまうので、どちらの気持ちもよく分かります。
さらに、うちの子どもたちも整理整頓が苦手。家族5人で暮らしていると、どうしてもモノが多く、ごちゃごちゃしてしまいますが、それでも「玄関やリビングなどの共同スペースは、きれいにしてね」と伝えています。
我が家の場合、子どもたちに1人1個、ロッカーを設けています。リビングなどに置きっぱなしになっている邪魔なものは全てそこに入れちゃうんです。そして、そのロッカーの管理は、子どもたちにお任せ。食べかけの食品を入れるなどは禁止ですが、ロッカーの中がどんなにぐちゃぐちゃであろうと、そこは個人の責任で、私は基本的に何も言いません。物理的に目の前からなくなることで、「また散らかしている!」とイライラすることがなくなり、おすすめですよ。
あとは、家の中にモノの置き場がなくて出しっぱなしになってしまうなら、玄関やリビングなど、よく使う場所に小物入れやハンガーラックなどを置くなど、家族公認の物の置き場所を決めることで、自然と片付けが出来るようなると思います。
そして、誰かに何かをお願いする時には、英語の「I」、つまり「私」を主語にした表現「Iメッセージ」を意識するといいですよ。例えば、食べ終わったお皿が出しっぱなしになっている時、「片付けなさい」とか「そのままにしないで」と言うのではなく、「キッチンまで運んでくれたら、私は助かるな」など、「私は〇〇」と伝えることで、相手にプレッシャーを与えることなく、お願い出来ます。すると、家族も「それじゃあ、やってみようかな」という気持ちになって、少しずつ行動が変わっていくと思いますよ。
家族は共同生活なので、清潔さの基準や生活リズムがある程度そろっていないと、お互いにストレスが溜まってしまいますよね。何となく今、家族の中で「片付けはお母さんがやってくれるから」という認識になってしまっている気がします。その状況を打破するためにぜひ少しずつ実行してみてください。
家族みんなが無理なく、気持ちよく暮らせて、お互いに許容できるラインを見付けられるといいですね。
ラジオDJ 堀江美穂(ほりえ・みほ)
愛知県名古屋市出身。2003年からZIP-FMのミュージック・ナビゲーターに。現在は「Bagel&M」(愛知北エフエム放送)、「太郎ちゃんの元氣がでるラジオ」(FM AICHI)に出演中。JADP認定チャイルドコーチングアドバイザーやJADP認定家族療法カウンセラー、保育士の資格も所有。
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