3人の子どもを育てるママでもあるラジオDJの堀江美穂さんが、読者のみなさんからのメッセージにお答えします。

ラジオDJ 堀江美穂(ほりえ・みほ)
愛知県名古屋市出身。2003年からZIP-FMのミュージック・ナビゲーターに。現在は「Bagel&M」(愛知北エフエム放送)、「太郎ちゃんの元氣がでるラジオ」(FM AICHI)に出演中。JADP認定チャイルドコーチングアドバイザーやJADP認定家族療法カウンセラー、保育士の資格も所有。Official Instagram
読者からのメッセージ
読者(44歳、女性)の方から
会社員の夫と中2の長男、小5の次男との4人暮らしです。
夫は金融関係の会社で管理職をしていて、私から見てもプレッシャーが大きく、大変そうです。勤務時間は以前と比べると短くなり、忙しい時期でも夜8時くらいには帰って来ますが、時間内に仕事が終わらず、持ち帰ることも。
それだけでなく、仕事でのイライラも引きずって、言葉遣いがきつくなったり、話しかけても無視してきたりします。「私だってパートと家事、子育てで忙しいのに!」と思ってしまいます。
最近では中2の長男も反抗期に入り、ぶすっとしていることが多く、家庭内の空気が何だか重いです。母親や友人に相談すると、「放っておけば?」と言われますが、やっぱり気になります。どのように日々を過ごせばいいでしょうか?
堀江さんのメッセージ
イライラしていたり、余裕がなかったり、ネガティブな感情って周りに伝染していきますよね。年を重ねてきて意識しているのが、「自分の機嫌は自分でとる」ということ。いつもにこにこしていて、機嫌のいい人でいるのが、今の私の目標です。
また、コミュニケーションについての研修で講師をすることがあるのですが、みなさんにアドバイスしているのが普段の表情です。どうしてもある程度の年齢になってくると、ちょっとやそっとのことではテンションが上がらないし、表情も落ち着いてくるじゃないですか。気づいたら真顔になっていて、怒っていないのに、「怒ってる?」って聞かれてしまう人も多いと思うんです。だから、意識的に口角を上げ、笑顔でいることが大切です。
こちらのお父さんは、自分の機嫌を自分でとるのが苦手なんでしょうね。1番身近な家族に甘えてしまう気持ちも分かりますが、イライラした感情をそのままぶつけられると、一緒に暮らす家族としてはとても気を遣ってしまいます。さらに、周りの人たちは「私が悪いんじゃないか?」や「私がもっとこうしていたら……」なんて思いがちですが、責任を感じる必要はありませんよ。
家族だから気になってしまう気持ちは分かりますが、常に基準は「自分」。自分が心穏やかにいられることを優先してください。お気に入りの番組を見たり、おいしいものを食べたり、お母さんは楽しく好きに過ごしていいんです。お父さんのイライラに付き合って、お母さんまでイライラしたり、落ち込んだりしたら、家庭内の空気はもっと悪くなってしまいます。
そして、お父さんが落ち着いている時に、「時々イライラしている時があるけど、そういう時はどうして欲しい?」と聞いてみてもいいかもしれません。放っておいてほしいのか、実は話を聞いて欲しいのか。それが分かれば、次からは対応できますよね。
お母さんが笑顔でいることが、お子さんにとっても1番大切。あまり周りの感情に引っ張られ過ぎず、心穏やかに過ごしてくださいね。