言うことを聞かない子どもが変わる!たった1つの方法とは?

言うことを聞かない子どもが変わる!たった1つの方法とは?

何度叱っても言うことを聞かない子ども・・・繰り返し叱るママやパパの方も疲れてしまいますよね。そして、「うちの子大丈夫?」と不安になってしまうことも。
なぜ、言うことを聞かなくなってしまうのでしょうか。実はこれ、親の関わり方を変えることで、大きく改善されるかもしれません。今回は、言うことを聞かない子どもの原因と親がやってしまいがちなNG行動をご紹介します。根本となる「変わるための方法は一つだけ」というメンタルコーチのえつこさんにお話を伺いました。

えつこさん

メンタルコーチ:えつこさん

すべての子どもが素晴らしい能力を持っています。
ママの接し方次第で、そのチカラを引き出してあげることができますよ。

言うことを聞かないのはなぜ?

ママやパパが「約束を守ること」

子どもが言うことを聞かないのはなぜでしょうか?ひょっとしたら、子どもとの「信頼関係」ができていないことが原因かもしれません。
どんなママ・パパも、わが子に良い子に育って欲しいと思っているはず。そして、良い子に育って欲しいと思っているからこそ、繰り返し言い聞かせたり、叱ったりしているのですよね。気持ちはとてもよく分かります。
たとえば…頭の中で、大好きな友人とそうではない友人を思い浮かべてみてください。同じことをお願いされた時に、どちらの言うことを聞きたいでしょうか。
相手によって無意識に態度を変えてしまうのは、大人同士のコミュニケーションでも、よくあること。そして、親子のコミュニケーションでも同じことが起きています。
つまり、もっとも大切にしたいことは、すべてのベースとなる「信頼関係」を築くことです。

まずは、親が「約束を守る」こと

ベースとなる信頼関係を築くため、言うことを聞かない子どもに対して実践して欲しいたった一つのこと。それは、ママやパパが「約束を守ること」です。
何のこと?約束守っているし・・・と思われる方がほとんどかもしれません。実はこれ、できているように思っていても、意外とできていないことの方が多いよう。
「約束を守ること」が信頼関係を築きます。

「約束を守る」
=親自身が、子どもに伝えたことを実行すること

です。
たとえば、家事の最中に話しかけてきた子どもに対して「後でね」と言ったら、後できっちり話を聞いてあげること。
「○○に連れて行って!」と言った子どもに対して「今度ね」と言ったら、今度連れて行ってあげること。
まずは、ママやパパが子どもとの約束を大事にして、守ってあげることが大切です。もし守れなかった場合は、理由とともにお詫びをしましょう。

親がやりがちなNG行動

一貫して、子どもとの約束を守ることが大切

大切なのは、一貫した行動で親が「約束を守る」ことです。ここでは、やってしまいがちなNG行動を5つご紹介します。

その場しのぎのウソをつく

子どもが楽しく遊んでいてなかなか帰りたがらない時に「また明日一緒に来ようね」「また今度行こうね」などと、その場しのぎの言葉でおさめてしまうことはないでしょうか。
子どもは親の言葉をきちんと覚えています。「また今度」と言って次がないと、子どもは親の言葉を信用しなくなります。

脅してコントロールする

「〇〇しないとごはん抜きだよ」「言うこと聞かないとお家に入れないよ」など、脅すような言葉もつい使ってしまいがち。その場では効きめがあるように見えますが、長い目で見ると逆効果です。
子どもにとっては、「ごはんを抜かれたら困る」「お家に入れてもらえないのは怖い」などといったネガティブな記憶だけが頭に残ってしまうことに。
なぜそれをしてはいけないのかの理由がわからなくなってしまうからです。

親がやれていないことを注意する

たとえば、こんなことはないでしょうか?

  • 靴を揃えない
  • 夜更かしをする
  • ダラダラとゲームを続ける
  • お店で「買って!」と駄々をこねる

こういったことが起きると、おそらくママやパパが子どもを叱ることになりますよね。「靴は揃えようね」「ゲームは何時までね」など、事前に交わした約束が守られないことで、子どもを叱るパターンだと思います。

しかし、子どもに「靴を脱いだなら揃えようね」を言う前に、ママやパパ自身が毎回靴を脱いだ時に揃えていますか?「靴を脱いだら揃える」という行動1つとっても、親自身がやっていない言葉には説得力がありません。
もちろん、子どもと同じ時間に寝る、子どもと同じ時間勉強する…などは現実的ではありませんが、子どもが親の背中を見ていることは忘れないようにしましょう。

ポジティブだと判断して例外ルールを作ってしまう

このようなネガティブなケース以外に、親としては教育的に良いと思っていて、やらせてあげたいケースも同様です。

  • もっと絵本を読んで!とねだる
  • 夜遅い時間になっても、もっと勉強したい!と言う

など、前向きな気持ちにこたえて許してしまうことはないでしょうか。
しかし、「教育的に良い・悪い」の判断を勝手に入れているのは親の都合です。
いずれの場合も一貫して、子どもとの約束を守ることが大切です。

コントロールするために例外ルールを作ってしまう

たとえば、子どもと買い物に行った際に「今日はお菓子を1個買ってあげるね」とあらかじめ約束した場合。もう一個欲しいと言われて子どもが駄々をこねた時に「しょうがないから・・・」と買ってあげてしまうことはないでしょうか。ここで、ママやパパが「1個買う」という最初の約束を守らないと「駄々をこねれば約束は関係ない」と、子どもが学習してしまいます。そして、ますます言うことを聞かなくなる可能性が高くなります。

親が約束を守らないと、子どもも約束を軽くみるようになってしまいます。

「約束」をポジティブなものに

約束を守った時に「約束きちんと守れたね」「約束守ってくれてありがとう」など。できたことを認め、承認することが大事です

「○○するって約束だったのにどうして言うこと聞かないの!」「○○って約束したでしょ!」など。約束を、子どもをコントロールしたり叱ったりする時の材料にしていませんか。
これを繰り返してしまうと、子どもにとって「約束」が義務や息苦しいものになりかねません。もちろん、約束を守っていない子どもに対して指摘をすることは大切です。
しかし、それ以上に約束を守った時に「約束きちんと守れたね」「約束守ってくれてありがとう」など。できたことを認め、承認することが大事です。

約束を守ることは、よいこと。相手が喜んでくれて、自分にとっても嬉しいこと。そうしたポジティブなイメージを持てるようにできるのが理想です。子どもは、約束を守れた自分を認め、自分に自信を持つことができるようになりますよ。
また、子どもとの約束には「目的」があります。お菓子を食べ過ぎないように数を決める、睡眠時間を確保して健康に過ごすために寝る時間を決める、など。
人は、相手に押しつけられたことよりも自分で決めたことの方がやる気が上がります。約束を決める時は、その約束を決める目的・理由と合わせて子どもと一緒に決めるようにしましょう。できない場合は、その都度子どもと話し合い、お互いが納得感をもって守れる約束を作るようにしていきましょう。

最後に

本当にお子さんは、何もできない子でしょうか

ついつい子どもに言ってしまう「言うことは聞きなさい!」の言葉。ここには「親の言うことは正しい」という前提が入っているのではないでしょうか。そして、その裏には「子どもは何もできない」「子どもは間違いを起こす」という意味も隠れています。
しかし、振り返ってよく考えてみると、ただ単に「親の意向と違うことをしているだけ」ということもあるかもしれません。
何度叱っても言うことを聞かない子どもに疲れてしまったという方に。
「親の姿を見て子は育つ」と言うように、まずは、ママやパパが「約束を守る」ようにしましょう。約束を交わす時は、親も子どもも対等です。
親子の信頼関係の中で子どもは「約束の大切さ」を学び、前向きに生き、自身を肯定して生きていくベースを作っていきますよ。

えつこさん
メンタルコーチ:えつこさん

金融機関勤めだった経験を活かし、これまで、500人以上のお金と人生の相談に乗ってきたプロコーチ。多くの女性の悩みに寄り添い、子育て相談にも応じる。子ども2人はすでに結婚。孫1人。
https://sinshouyorokobi.com/

文・聞き手:きずなネットよみものWeb編集部

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