子育ての毎日は、喜びと疲れの繰り返し。「今日も怒りすぎちゃった」とため息をつく夜もあれば、「頑張ろう」とエネルギーをチャージしたい朝もある――。そんなときに知っておくと役立つのが、子育ての合間にさっとできる「耳ツボ」を使った簡単なセルフケアです。
のべ5万人への施術を通して耳ツボケアを伝えてきた、「耳師あお」として活動する吉越青生(よしこし・あお)さんによると、耳には自律神経を整えるツボが集まっていて、軽く触れるだけで心とカラダに優しい変化が起きるのだそう。しかも、たった10秒からでOK! あおさんに、子育て中のパパ・ママにおすすめの耳ツボケアをシーン別に教えてもらいました。

吉越青生(よしこし・あお)/耳師あお
耳で心とからだを整える「耳整」考案者。著書『耳ツボを刺激すると血流やリンパが巡り免疫力も上がる』を出版。名古屋を拠点として講座やセミナーを開催し、のべ5万人への施術の経験をもとに、SNSでは「耳師あお」として耳整(みみととのえ)について発信中。
怒りすぎた日の“後悔リセット”
つい強い口調で注意してしまったあと、「怒りすぎちゃった……」とため息をつくこと、ありませんか? そんなときは、まず自分の気持ちを整える“耳タッチ”がおすすめです。

【心を整える 耳タッチ】
耳の裏・上部、くぼみの内側
1. 耳ツボ周辺をつまむ
2. ゆっくりもみほぐす
→ 心が落ち着き、前向きへ
💡優しく“さする”だけでもOK
👂あおさんのワンポイントアドバイス
耳の内側には気持ちを落ち着かせる働きをする副交感神経が集まっています。そのため、耳に触れると気持ちが落ち着いたり軽くなったりするのです。耳を刺激することで自律神経が整いやすく、心とカラダがリラックスし、気分が前向きになりやすいです。
寝る前の“とろけるリラックス”
寝る直前までスマホや家事でバタバタしていて、頭の中がずっと忙しい。そんな日は「睡眠の質を上げる」ケアで、ぐっすり眠れる心とカラダをつくりましょう。

【とろけるリラックス 耳タッチ】
耳の裏・つけ根
1. 耳ツボを押す
2. 親指と人差し指ではさんでもむ
→ 体が“ぽかぽか”しやすくなる
💡お風呂で湯船に浸かりながらするとより◎
👂あおさんのワンポイントアドバイス
耳が冷えていると寝つきが悪くなりがち。耳全体を優しくもみほぐすことで血流が良くなり、耳から手足など体の末端まで温かさが広がります。体が温まることでリラックスでき、自然と眠りに入りやすくなるでしょう。耳をもみほぐしていると、少しずつ体がぽかぽかしてくる感覚が分かりますよ。
“エネルギー充電”でスイッチオン
「ちょっと疲れているけど、あと少し踏ん張りたい!」
連休前の準備や仕事の山場など、心とカラダのスイッチをオンにしたい日におすすめです。

【エネルギー充電 耳タッチ】
耳の裏・上部と下部
1. 親指と人差し指で上下半分に折りたたむ
2. そのまま10回まわし、逆方向にも10回まわす(前に10回、後ろに10回)
→ 元気をチャージ
💡無理せず、痛さを感じない範囲で!
👂あおさんのワンポイントアドバイス
血流が悪いと代謝が低下し、冷えや不調につながります。細胞の老廃物も排出されにくくなるため、さまざまな悪影響が起きやすくなってしまうことも。耳を引っぱって刺激すると血流とリンパの流れが良くなり、免疫力アップにつながります。日頃から耳ツボを刺激することで全身のめぐりもサポートできますよ。
落ち込んだ日の“ふんわり回復”
仕事や家事がうまくいかず、なんとなく落ち込む日。そんなときこそ試したい“前向きスイッチ”が入る耳タッチです。

【ふんわり回復 耳タッチ】
耳の最上部・上部・真ん中のふち
親指と人差し指で、ひっぱる
1. 最上部を上に
2. 上部斜め上に
3. 真ん中のふちを真横に
→ 気分も軽やかに
💡無理せず、痛さを感じない範囲で!
👂あおさんのワンポイントアドバイス
耳を刺激すると自律神経の乱れが整い、交感神経と副交感神経のバランスが整います。また耳の周辺にはリンパ節が集まっており、耳をひっぱることでリンパの流れを促進。体にたまった老廃物の排出もスムーズになるでしょう。その結果、むくみが取れるなど良い影響も期待できます。ゆるっと気持ちが軽くなり、また歩き出すための力がわいてきますよ。
“魔法に包まれたような安心感”
「なかなか寝つけない」「今日はちょっと元気がない」… そんなときに、親子で一緒に行う“タッチケア”としておすすめです。

【ほっと安心 耳タッチ】
耳の裏・上部、くぼみの内側
1. 子どもの耳を優しくタッチ
2. 耳ツボを優しくゆっくり
押す・さする・もむ
→ ほっとひと息
💡お風呂の湯船や布団に入ったときがおすすめ!
👂あおさんのワンポイントアドバイス
子どもにもおすすめのケアです。子どもの耳はとても敏感なので、ごく弱い力でゆっくり優しく行うことが大切です。リラックスしているときに触れ、表情を観察したり、痛みがないか声をかけたり、コミュニケーションをとりながら進めると安心です。痛みや不快感を訴えたらすぐ中止しましょう。嫌がる時に無理に触ると、二度と触らせてもらえなくなることもあります。
最後に
電車でも、仕事中でも、お風呂の中でも。耳にそっと触れるだけの場所を選ばずにできるセルフケア。忙しい毎日の中で、がんばるパパ・ママこそ、自分の心とカラダを大切に。そのひとときが明日の笑顔につながりますように。
取材・文 きずなネット編集部




