「塾の舞台裏」では、個別指導塾で多くの小中高生を指導している講師にインタビューしています。今回は、テストでよい結果を出すために大切な体調管理について、現場のリアルな話を聞きました。

塾講師 金川俊也(かながわ・としや)
大学卒業後、会社員や事業の立ち上げなどを経験したのち独立。愛知県大府市に「個別指導塾アドバンス」を設立し、勉強のやり方と合わせて、未来を生きるためのヒントを子どもたちに伝えている。自身も小2と中1の2児の父として子育てに奮闘中。
顕著になった欠席数の増加
新型コロナウィルスの蔓延で、私たちの生活はガラリと変わりました。以前から風邪やインフルエンザで塾を休む生徒はいましたが、コロナ禍を経て、私の経営する塾の欠席率は、コロナ前の1.5倍ほどに増えています。
今までよりも、子どもが体調を崩しやすくなっているのかもしれません。もしくは、周りにうつしてしまうことなどを気にして、大事をとって休むようになっているとも考えられます。
長期欠席による影響
インフルエンザやコロナ、風邪をひいた場合、1週間程度、塾を休む生徒が多いです。そして、休み明けに実感するのが、生徒の成績が下がっているということ。受験前になると、私の塾では「確認テスト」を実施するのですが、今まで順調に上がっていたテストの点数が、休みを挟むと、ガクッと落ちてしまうのです。
高熱を出している時に勉強は出来ないですし、体調が悪い時は集中力もなくなってしまうので、仕方ない話です。でも、本当にもったいない!
受験前でなくても、学校を1週間休んでしまうと、その期間の授業の遅れを取り戻すのにかなりの時間がかかってしまいます。
体調管理は、基本中の基本!
このような事態にならないために、1番大切なのは病気の予防です。
試験前だからと夜更かしをして勉強をすると、生活のリズムが乱れて免疫力が落ちてしまいます。規則正しい生活を心掛けて、人混みに出る時はマスクをし、手洗い・うがいを心がけましょう。過剰なストレスも免疫力を落としたり、体調に影響を与えたりするので、周りの家族はなるべくリラックスできる環境をつくってあげてください。
それでも、体調を崩してしまった時は、無理せず安静にして、早い回復を目指すことが先決。熱を出している最中に勉強は出来ませんが、少し体調が落ち着いてきたら無理のない範囲で勉強をするようにしましょう。
学力アップのために「健康」であることは、基本中の基本。当たり前なのですが、それがおろそかになってしまい、本来の実力が発揮できなくなってしまっているケースがとても多い現状です。
今一度、体調管理の大切さを見直していきましょう。
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