「塾の舞台裏」では、個別指導塾で多くの小中高生を指導している講師にインタビューしています。今回は、成績アップの鍵となるスケジュール管理について聞きました。

塾講師 金川俊也(かながわ・としや)
大学卒業後、会社員や事業の立ち上げなどを経験したのち独立。愛知県大府市に「個別指導塾アドバンス」を設立し、勉強のやり方と合わせて、未来を生きるためのヒントを子どもたちに伝えている。自身も小3と中2の2児の父として子育てに奮闘中。
なぜスケジュール管理が大切?
私たち大人が仕事をする際、スケジュール管理はとても大切ですよね。子どもの勉強でも同様で、スケジュール管理をすることで質の高い学習を継続でき、成績アップにつながります。
私の運営している個別指導塾では、勉強を教えるだけでなく、生徒に合わせて学習のスケジュール管理をしています。
今回は、定期テストを意識した学習スケジュールの立て方を紹介します。お子さん自身が勉強を進める際、また、親御さんがサポートする際は、ぜひ次のポイントを参考にスケジュール管理を行ってみてください。
スケジュール管理のポイント
定期テストは、基本、1、2週間前に出題範囲が発表されます。このタイミングまでに、ワークやテキストなどで出題範囲の学習がひと通り終わっていて、全体像が見えている状態が理想です。さらに、自分の苦手なポイントがおおよそ分かっているといいですね。
その上で、試験までの期間、自分の時間をどのように使うかを決めていきます。
基本のステップ
ゴール(目標)から逆算して使える時間を洗い出す
優先順位をつける
やりながら、予定を見直す
大学受験や高校受験、資格試験などを見据えた計画を立てる場合も同様で、ゴールから逆算して、どのように時間を使うかを決めていきます。
読んでみると「当たり前」と思うかもしれません。ただ、この基本のスケジュール管理が自分で出来ている生徒は、感覚的に1割程度。そして、この1割は成績優秀な生徒です。
スケジュール管理は、誰でも磨ける能力ですし、周りの大人がサポートすることも可能です。「時間の使い方」が「成績の差」につながるため、ぜひ上手に計画を立てて実行し、成績アップを目指してください。そして、ここで身に付けたスケジュール管理能力は、大人になってからも間違いなく役に立つはずです。