入試本番で実力を100%発揮する! 受験生の心得・親の心得【学びの扉】

入試本番で実力を100%発揮する! 受験生の心得・親の心得【学びの扉】

1月に入り、いよいよ入試本番です。試験日が近づいてくると、これまで勉強してきた実力を発揮できるか、不安になるかもしれません。今回は中学入試、高校入試、大学入試を間近に控えた受験生と、これまで受験生を支えてきた親御さんに向けたエールとして、受験の心得をお伝えします。

渡邉先生

塾講師 渡邉智治(わたなべ・ともはる)

愛知県一宮市にて「進学塾 翔和」を経営。塾講師歴は25年以上。犬山市教育委員も務めている。

勉強面以外での「準備」が大切

勉強面での準備が完璧でも、不安な気持ちや体調不良のせいで、当日、十分に実力が発揮できなければ元も子もありません。どれだけ安定した精神状態と万全の体調で本番に臨めるかが、志望校合格に大きな影響を与えます。精神面と体調面のケアは受験生本人だけではなく、周りのご家族の協力が絶対です。

受験当日まで、次のようなことを意識して過ごすようにしてください。

・毎朝、同じ時間に起きて太陽の光を浴びる
・朝食をしっかりとる
・夜更かしはせず、しっかり睡眠をとる
・バランスよく栄養のあるものを食べる
・うがい・手洗いを欠かさない
・人の多いところでは出来るだけマスクをつける
・体調が悪い時は無理をしない

本番1週間前に気をつけたいことは次の通りです。

●焦って無理をしない。難問は解かない

直前に焦って、夜遅くまで知識を詰め込んだり、難しい問題にチャレンジしたりするのは、リスクでしかありません。寝不足になって、万全の精神状態や体調で受験に臨めなくなります。教科書や参考書、過去問題など、解ける問題をしっかりと復習し、確実に得点できるものを落とさないようにしておきましょう。

●否定的な言葉は使わない

「無理」「どうせ……」といった否定的な言葉を発すると、本当に出来なくなることがあります。「私は出来る」「大丈夫」といった、肯定的な言葉を発するように意識しましょう。そして、常に笑顔でいること。笑う門には福来る、です。

受験が近づくほど食事を大切に

受験前日は、胃腸に負担のかからない食べ物をとるようにしましょう。ゲン担ぎとしてよくあげられる「とんかつ」ですが、受験直前はプレッシャーや緊張から胃腸の働きが下がっている可能性もあり、揚げ物はあまりおすすめできません。また、食あたりなども注意したいところ。牡蠣や刺身などの生ものも控える方が安全です。

1年で最も寒い時期なので、体を温める食事をとるようにもしましょう。

1年で最も寒い時期なので、体を温める食事をとるようにもしましょう。

いよいよ、受験当日!

毎年、受験前日になると生徒に向けて話していることがあります。

これまでキミたちはしっかりと勉強をしてきました。受験の日に気合いを入れるため、元気よく大きな声で「行ってきます」と言って、出かけましょう。そして、それよりもっと大切なことは「親への感謝」です。今日までキミたちを支え、応援してくれた親への感謝の想いが、本番に実力以上の力を発揮する原動力となります。だからこそ、朝、家を出る時には笑顔で、元気に「行ってきます」「ありがとう」と言って、力強く1歩を踏み出してください。

お子さんを支え、応援してきた保護者のみなさん。今日まで色々なご苦労があったと思います。私たち大人は、見守り、励まし、応援することしか出来ません。でも、そんな家族の想いが、きっとお子さんの力になるはずです。

文:渡邉智治

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