「何が分からないかが、分からない」は、なぜ起きる?【塾の舞台裏】

「何が分からないかが、分からない」は、なぜ起きる?【塾の舞台裏】

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「塾の舞台裏」では、個別指導塾で多くの小中高生を指導している講師にインタビューしています。今回は生徒からよく聞く、「何が分からないかが、分からない」はどうして起きるのか。そして、その状態から抜け出すためには、この冬休みをどう過ごせばいいのか。特に、中学生の英語・数学・国語について、効果的な学習法を聞きました。

金川先生

塾講師 金川俊也(かながわ・としや)

大学卒業後、会社員や事業の立ち上げなどを経験したのち独立。愛知県大府市に「個別指導塾アドバンス」を設立し、勉強のやり方と合わせて、未来を生きるためのヒントを子どもたちに伝えている。自身も小2と中1の2児の父として子育てに奮闘中。

英・数の「分からない」はなぜ?

授業を聞いても、内容を十分に理解できない。さらに、「何が分からないかが、分からない」という生徒がいます。英語や数学は、これまで習った内容を基礎にして、新しい知識を積み上げていく教科。どこかでつまずいてしまうと、その先も分からなくなってしまい、「何が分からないかが、分からない」という状態になってしまいます。

そのような場合は、復習テストをして、「どこでつまずいているか」を確認するようにしています。

そのような場合は、復習テストをして、「どこでつまずいているか」を確認するようにしています。例えば、中学2年生で数学の連立方程式が解けない場合は、中学1年生で習った一次方程式が理解できていないのかもしれません。場合によっては、小学校で習う内容が理解できておらず、分からなくなっている可能性もあります。

私の塾では、入塾前に復習テストを実施しています。そして、授業では、テストでつまずいた単元に戻って指導をしています。特に英語や数学に苦手意識がある時は、分からない場所を確実に理解してから、改めて次の単元に進むことが大切です。

国語の「分からない」はなぜ?

国語(現代文)がとても苦手な生徒は、他の教科も苦手というケースが多いです。なぜなら、書いてある内容を「そのまま読む」ことが出来ず、自分なりの解釈を入れ、理解してしまっているからです。

また、国語の問題で間違えるのは、文章に書いていない選択肢を選んでしまうためです。まずは、「そのまま読む」トレーニングをしましょう。

面倒に思うかもしれませんが、おすすめは音読です。音読をして、書かれている内容をそのまま読むことで、そこに何が書いてあるのかが理解できます。特に、設問を読み間違えてしまう人は、他の教科でも音読をしてみるといいですよ。

冬休みで苦手教科の挽回を!

冬休みは、まとまった勉強時間がとれる貴重なタイミング。理科・社会は、苦手な単元を集中的に勉強していきましょう。英語・数学は、積み上げ学習なので、つまずいている単元からもう1度やり直す必要があり、時間がかかります。国語についても、すぐに成績は上がりません。

特に、英語・数学・国語の成績を上げるためには、しっかり時間をかける必要があります。冬休みの時間を有効に利用して、ぜひ集中的に取り組んでみてくださいね。

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