昔の子と今の子の違いは?【塾の舞台裏】

昔の子と今の子の違いは?【塾の舞台裏】

「塾の舞台裏」では、個別指導塾で多くの小学生・中学生・高校生を指導している講師にインタビューをし、実際にあったさまざまな事例を紹介。これから成長していく子どもと向き合う際の参考にしていただけたらと思います。今回は、親世代が子どもだった時と今の子どもたちの違いについて聞いてみました。

今回は、子どもの「勉強って、面白い!」の好循環を作るポイントについて聞きました。

金川先生

塾講師 金川俊也(かながわ・としや)

大学卒業後、会社員や事業の立ち上げなどを経験したのち独立。愛知県大府市に「個別指導塾アドバンス」を設立し、勉強のやり方と合わせて、未来を生きるためのヒントを子どもたちに伝えている。自身も小2と中1の2児の父として子育てに奮闘中。

昔の子と今の子の違いは?

ネガティブな意味でもポジティブな意味でも「最近の子は……」と言われることがあります。ただ、生徒たちを見ていて思うのは、昔も今も「子ども自体は変わっていない」ということ。しかし、子どもを取り巻く環境は、私たちの子どもの頃と比較すると大きく変わっているのではないでしょうか。

例えば、昔は規則を守らなかったり、悪いことをしたりすると学校の先生や親から叩かれる。そんなことが当たり前に行われていたように思います。「〇〇しないと、痛い思いをする」と知っていたので、それが抑止力となっていた部分もありました。

今は、規則を守らなくても大人から身体的な危害を加えられることは、ほぼありません。子どもは体感的にそれを分かっているから、多少ルール違反をしても、平気な顔をしています。体罰が良いか悪いかの話は別として、外部環境に合わせて子どもの性格は形成され、成長をしていると感じています。

大きな環境の変化は?

私たちの子どもの頃と、今の時代で最も大きく違うのは、インターネット環境が整備され、誰もがスマートフォンを持つようになったことではないでしょうか。

私たちの子どもの頃と、今の時代で最も大きく違うのは、インターネット環境が整備され、誰もがスマートフォンを持つようになったことではないでしょうか。塾でもしょっちゅう「勉強中はスマホをしまってねー」と声をかけています。

中学生くらいから自分のスマホを持つ子が増えているように思いますが、正直、自分でコントロールしながら使っている子は1割程度。あとは大体、親御さんが使用する時間や場所などを管理しています。

本来であれば「自主性」を発揮して欲しいところですが、スマホには、SNSやゲーム、動画など、魅力的で楽しい誘惑が詰まっています。大人でも難しいスマホのコントロールを、子どもにやれと言っても難しい話ですよね。

時代に応じて、子どもを取り巻く環境はどんどん変わっています。「昔」の正論を押し付けるのではなく、今の環境に合わせ、それぞれの性格・特性に寄り添った接し方で、その子なりの良さを伸ばしていきたい。そんなことを思いながら、子どもたちと向き合っています。

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