動物園のスターの素顔 フクロテナガザル編

動物園のスターの素顔 フクロテナガザル編

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「動物園のスターの素顔」では、名古屋市東山動植物園で暮らす動物たちにスポットを当て、さまざまな動物の魅力や生態を紹介します。

今回は、動く姿と鳴き声に魅了される人も多いフクロテナガザルの素顔に迫ります!

※写真はフクロテナガザルのケイジ(提供:東山動植物園)

概要・特徴

フクロテナガザルは、テナガザルの仲間では最も大きいことが特徴。名前の由来はあご下にある大きな鳴き袋(のど袋)で、霊長類の中でも特に大声を出すことで知られています。

また、1日の始まりには、集団同士で「朝の叫び」を交わす習性も。鳴き袋を自分の頭と同じ位のサイズにまで膨らませることで音を共鳴させて、大きな声を出しています。

※ケイジ(提供:東山動植物園)※ケイジ(提供:東山動植物園)

飼育員さんの「ここ注目!」

「まるでおじさんの叫ぶ声」と言われる鳴き声で、園内でも有名なのがケイジです。他のフクロテナガザルが「(ふ)あ~~」と鳴くところ、人と同じように声にも個体差があり、ケイジは「あ゛~~」と鳴きます。鳴く時間は不定期ですが、お客さんが多い時によく鳴く傾向があります。

テナガザルの仲間は、なわばりを宣言するために、夫婦間で鳴き交わし、その声は数キロ先まで届くと言われています。オスとメスがペアになり、それぞれ決まったパートで声を出すなど、巧みなデュエットを奏でるので、「まるで歌っているみたい」と表現されることも。鳴き終わった後に舌を出す姿も可愛らしいので、見どころですよ。

分類:霊長目テナガザル科
学名:Symphalangus syndactylus
生息地:スマトラ島、マレー半島南部の森林
これまで紹介した動物たちはこちら
動物園のスターの素顔
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