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夏の風物詩として看板メニューに掲げる店が増え、専門店も続々とオープンしているかき氷。近年は、かき氷を愛する人たちを“ゴーラー”と呼ぶなど、スイーツの1ジャンルとして確立されています。
今回はお出かけの目的地にもなる、愛知・岐阜・三重で注目の新店をピックアップしました。店主のこだわりが詰まったかき氷を食べ比べながら、夏のひんやりスイーツ巡りを楽しんでみませんか。
蜜氷/名古屋・瑞穂区
2022年に名古屋の山王エリアにオープンした「蜜氷(みつごおり)」。2025年5月、瑞穂区に移転して再スタートを切りました。
この店でいただけるのは、お茶やお酒、麴、ハーブなど一風変わった食材を取り入れたオリジナリティあふれるかき氷です。シロップやクリーム、具材などが食べ進めるごとに混ざり合い、変化する味わいを楽しめるのも魅力です。食材への探求心の強い店主がさまざまな素材を組み合わせ、独特のハーモニーを生み出します。
3種類の月替わりメニューを楽しみに訪れるリピーターが多く、これまで提供されたメニューには、ノンアルコールの赤ワインとクラフトコーラのシロップをベースにした「サングリアこーく」や、レモングラスと抹茶の組み合わせが新鮮な「抹茶レモンぐらす」などがあります(いずれも期間限定で現在は提供終了)。
どのメニューも意外性がありながら、記憶に深く刻まれる味わいです。
ドライフラワーで演出された、落ち着いた雰囲気の店内で、大人の創作氷を楽しんでみてはいかがでしょうか。
【問い合わせ】なし
【場所】名古屋市瑞穂区柳ケ枝町2-41-5 ヤナガエビル1F
【時間】13:00〜16:30(夕方のみ営業の場合は15:30~18:30)
※LOは閉店の各1時間前
【定休日】不定休(SNSを要確認)
【駐車場】なし
【公式サイト】https://www.instagram.com/amatocafe_mitsugori/
【アクセス】名鉄「堀田駅」より徒歩で約7分
HAU/岐阜・各務原
全国のかき氷愛好家があこがれる名店「赤鰐(あかわに)」で学び、犬山市で人気を博していた「HAU(ハウ)」が新天地・各務原市へ。「カガミハラ パーク ブリッジ」内にある新店舗の隣には公園もあり、レジャーの合間のブレイクタイムにひんやりクールダウンできると評判を呼んでいます。
シンプルでスタイリッシュな空間で味わえるのは、口に入れた瞬間にはかなく溶けて、極上の余韻を誘うやさしい味わいのかき氷です。
おすすめは、繊細な氷の上で砂糖を焦がして仕上げるブリュレ氷。「ほうじ茶ブリュレ」(1400円)など、なめらかなカスタードとバリバリのブリュレの異なる食感が楽しめます。
店の外や2階のテラスにあるテーブルも利用でき、屋外なら愛犬連れでもOK。9月末までは20時まで営業しているので、残暑の厳しい夜に涼やかな時間を届けてくれます。
【問い合わせ】なし
【場所】岐阜県各務原市那加雲雀町30-1 KAKAMIGAHARA PARK BRIDGE 東側1F
【時間】12:00〜20:00(水・日曜は〜18:00)※LOは閉店の各30分前、営業時間は10月以降変更予定
【定休日】無休、10月以降は水曜
【駐車場】あり
【公式サイト】https://www.instagram.com/2017hau/
【アクセス】名鉄「各務原市役所前駅」より徒歩で約6分
Nonna/愛知・岡崎
名鉄「東岡崎駅」直結の商業施設「SWING MALL」3階に、日曜日限定で出店する「Nonna(ノンナ)」。還暦を迎えた幼馴染の仲良しコンビが、健康面にも気を配ったシロップや具材で、優しさいっぱいのかき氷を提供しています。
氷やシロップの配合、マシーンなどについて、かき氷店の先輩たちや料理家からの助言を参考にしながら理想の味を追求し、クオリティの高い1杯に仕上げています。
思わず写真に収めたくなるビジュアルにも注目です。10月末まで提供予定の「いちごミルク」(1400円)は、色鮮やかでさっぱりとした味わいのイチゴソースがたっぷりとかかり、中にはイチゴのコンポートと生クリームをイン(トッピングはなくなり次第変更)。
「レモンミルク」(1100円)は、店主2人が旅行した時に広島で食べたかき氷から着想を得た、思い出の1杯だそうです。
かき氷には岡崎「カクキュー」の八丁味噌を使ったみそスープが付くという、ユニークなサービスも。フルーツとセットの「フィナンシェ」(600円)など焼き菓子も好評で、楽しみが尽きない1軒です。
【問い合わせ】090-1757-0077(日曜のみ)
【場所】愛知県岡崎市明大寺町耳取14-5 SWING MALL3F
【時間】日曜日の11:00〜17:00(LOは16:30)
【定休日】日曜のみ営業(かき氷の提供は10月末までの予定)
【駐車場】なし
【公式サイト】https://www.instagram.com/nonna_kakigori_cafe/
【アクセス】名鉄「東岡崎駅」直結
青山商店 二代目/三重・津
三重県津市で愛されてきたかき氷店「青山商店」を受け継いだ店主が、2代目として切り盛りするお店です。前店主の頃から名物だったメニュー「芋」は健在で、写真は「芋 紅はるか」(中990円)。芋の種類は時期ごとに替わります。
店内の窯でじっくり焼き上げたサツマイモから作る、芋蜜たっぷりの濃厚な自家製ペーストがとろりとかかります。
常時18種類以上から選べる多彩なメニューは、迷ったら2種類や4種類のあいがけができるのもうれしいポイント。先代から受け継いだ秘伝の製法を守る、濃厚で食べごたえのあるかき氷は、満足度の高い1品です。
【問い合わせ】059-272-4531
【場所】三重県津市寿町21-21
【時間】11:00〜17:00(7~9月末の土・日・祝は予約優先)※LOは閉店時間の各15分前
【定休日】水曜、不定休あり
【駐車場】5台
【公式サイト】https://www.instagram.com/aoyama.2.koori.keisuke/
最後に
ひんやりとした口どけで、店ごとの個性が光るごちそうかき氷。氷の選び方、削り方、シロップやトッピングに使用する素材など細部にまでこだわり、季節感を大切にした1杯には、それぞれの店主の思いやアイデアが凝縮されています。
気になる1軒を見つけたら、ぜひ足を運んでみてください。きっと、特別な夏の体験が待っているはずです。
文:花野静恵
この記事は「ケリー2025年9月号」(2025年7月23日発刊、ゲイン刊)に掲載された記事をもとにしています。情報は取材時点。最新の情報は主催者・各施設に直接お問い合わせください。