人と関わりたくない、人と会うと疲れるのはHSP?7つの対処法

人と関わりたくない、人と会うと疲れるのはHSP?7つの対処法

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最近よく耳にするHSP(エイチエスピー:Highly Sensitive Personの略)は、生まれつき繊細で敏感な人のことをさします。周りの気持ちにもすぐに反応してしまうため、人と会うと疲れてしまい、人と関わりたくなくなったり、人嫌いになったり、人を苦手だと感じてしまう可能性も。これは、病気ではなくあくまで「気質」です。そんなHSPの人がストレスなく上手に人とつきあうための7つの対処法や、みなさんから寄せられた声をご紹介します。

人と関わりたくないのはHSP?

HSPは人よりも感受性が強いため、学校や仕事、日常生活で生きづらさを感じてしまうことがあります

HSPの人は周りの人よりも感受性が強いため、学校や仕事、日常生活で生きづらさを感じてしまうことがあります。これは、自分の気持ちよりも相手の気持ちを優先してしまうため、気を使いすぎて疲れてしまうことがあるからです。
人と会うと疲れる、人と関わりたくないと思ってしまうことがあるのも、そのせいといえるでしょう。
HSPだから人嫌いになるというわけでなく、人との関わり方で疲れてしまう可能性もあるということ。場合によっては、苦手な人も多くなってしまうかもしれません。
病気ではなく個性なので「よい・悪い」の話ではありません。そして、大切なのはHSPであるなし関わらず、自分の性格や特性を知ること。そして、自分にとって心地よい人付き合いをすることがポイントになります。

HSPの人付き合いの特徴は?

HSPの名付けの親であるアーロン博士は、HSPには「DOES(ダズ)」という4つの特徴があるといっています。

  1. 物事の考え方が深い:Depth of processing
  2. 刺激に敏感である:Overstimulated
  3. 共感しやすい:Emotional reactivity and high Empathy
  4. 感覚が鋭い:Sensitivity to Subtleties

2、3個あてはまる・・・ではなく、4つすべて当てはまる人がHSPとされます。

これは、感情を司る脳の部位「扁桃体(へんとうたい)」の働きが、生まれつき強いことで起こるそう。刺激に敏感なことでさまざまな特徴がありますが、人付き合いにおいては、以下の特徴や傾向があらわれます。

  • 人の大勢集まる場所が苦手
  • 感受性が高いため、お世辞をすぐに見抜いてしまう
  • 浅い人間関係を好まず、1対1の対話を得意とする
  • 人に言われた些細な一言を、いつまでも気にしてしまう
  • 人に共感しやすく、自分のことのように喜んだり悲しんだりする
  • 仕草、目線、声色などに敏感で、相手の機嫌や気分、気持ちの変化にすぐ気づく

こうした傾向が当てはまる場合、まずは自分のそれに「気づく」ことが大切。そして、適切に対処することで、人付き合いもラクになります。

上手に付き合う7つの方法

HSPの人は、他の人よりも多くの刺激や情報を受け取ります。

HSPの人は、他の人よりも多くの刺激や情報を受け取ります。そのため、人付き合いにおいて疲れやすい傾向があります。心地よく人付き合いをするために、以下の点に気をつけるとよいでしょう。

一人の時間を大切にする

HSPの人は、人と一緒にいる時間が多いと、刺激が多く疲れてしまいます。あらかじめスケジュールを立てるときに、一人でゆっくりする時間を確保するようにしましょう。

周りの人に上手に頼る

HSPの人は、気にしすぎてしまうことで、周りに頼ったら迷惑をかけてしまう・・・と、一人で頑張ってしまう人も多い傾向。思い切ってまわりの人に頼ってみると、ラクになることもたくさんありますよ。

苦手な人・苦手なことと距離をとる

HSPの人は、共感力が高いことで、無意識のうちに人の影響を受けやすくなる傾向があります。他人との心の境界線が薄いため、相手の感情の変化に対して「私、何かしたかな?」と思って悩んでしまうことも。
もし、苦手と感じる人がいるのであれば、その心のセンサーをきっちりキャッチすること。心の防御反応が働いているからこそ感じる感覚なので、ムリに好きにならなくても大丈夫。自分が苦手な人、苦手なこととはできるだけ距離をとりましょう。
また、他人は他人、自分は自分・・・と割り切る考え方を意識することも大切です。

HSPであることを周りに伝える

HSPの人は、まわりの人が難なくおこなうことに対して、ストレスを感じてしまうことがあります。
「私、HSPなんです」と伝えるよりも「音に敏感で疲れてしまうので、○○させてください」など。具体的に何に困っていて、どうして欲しいかを伝えることがポイントです。
相手がどう対処すればよいか明確にして、お互いが気持ちよく過ごせる環境を作っていきましょう。

不安なことを書き出して意識の外に出す

HSPの人は、刺激や情報に対するアンテナが高いことで頭の中が忙しくなり、疲れてしまうことがあります。
そんなときにおすすめなのは、不安なことや気になっていることを紙に書き出すこと。自分の外側に出すことで、情報を客観視できます。第三者目線で起きていることが見えると、気持ちが整理されてラクになることがありますよ。

1つずつ問題に取り組む

HSPの人はマルチタスクが苦手な傾向があります。仕事、家事などでは、一度に複数の問題に取り組まず、できるだけシングルタスクに。
ひとつずつ順番に取り組んだ方が力も発揮できます。やることを紙に書き出して上から順番に進める方法も効果的ですよ。

睡眠をしっかりとって休む

睡眠不足は、ストレスを大きくします。食事・運動・睡眠などで体調を整え、しっかり休息をとることで、心を強くすることができます。
HSPの人は特に、心身を健康に保つことも合わせて意識してみてください。

HSPの特性である、相手の気持ちに立てること、多くの情報をキャッチして物事を深く探究できることなどは、大きな強みになります

HSPの人の特性である、相手の気持ちに立てること、多くの情報をキャッチして物事を深く探究できることなどは、大きな強みになります。
その中で「人と上手く付き合えていない」「人と会うと疲れる」と感じる感覚が、人と関わりたくないという思いや苦手意識を招いてしまうことがあります。
仮にHSPであってもなくても、自分の特性を知ることはとても大切。その上で、自分自身と上手く付き合うことが、よい人間関係をつくっていくことになりますよ。

HSPに関する記事を読んだ方の声

COELOGでは、HSPに関するさまざまな記事を発信しており、読者の方から数多くのコメントをいただいています。

読んで自分もHSPであることがわかった。これは生まれつきの特性であるということが印象的です。

自己への矛盾や罪悪感、体調、まわりとの関係性にどうやって向き合っていけばいいのか 生きることの難しさを感じている日々ですが気持ちがだいぶ軽くなりました。前向きに生きます!心よりありがとうございます。

初めてHSPという存在を知りました。
子供がまさにそれだと思います。学び、対応を知りたいと思います。

HSP始めて聞いた言葉です。
当てはまることが多々あり、自分を知ることが出来、ビックリしています。
同時に知れてとっても助かった気持ちでいっぱいです。
このように コメントしたくなったのははじめてで、自分自身に驚いています。
何だかモヤモヤしていた自分が、スッキリ状態で表に出てきて、自分をみせてくれている感じで非常にありがたいです。
たった今から、自分の進む道が見えて心が明るくなり始めました。
先ずは、感謝を伝えさせて頂いてから、生き方に使わせて頂きたく思いました。

本当にHSPの人のことがわかっている内容で嬉しかった。HSPで悩んでいる人にもそうでない人にも知って貰えるきっかけになる記事だと思う。
書いていただいてありがとうございます!

記事を読んでHSPを初めて知ったという方も多く、まずは「知ること」でどう向き合い、対応すればよいかを考えるきっかけにしていただけたようです。ありがとうございます。
そのほかの記事も、ぜひ参考にしてみてください。

文:きずなネットよみものWeb編集部

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