3人の子どもを育てるママでもあるラジオDJの堀江美穂さんが、読者のみなさんからのメッセージにお答えします。

ラジオDJ 堀江美穂(ほりえ・みほ)
愛知県名古屋市出身。2003年からZIP-FMのミュージック・ナビゲーターに。現在は「Bagel&M」(愛知北エフエム放送)、「太郎ちゃんの元氣がでるラジオ」(FM AICHI)に出演中。JADP認定チャイルドコーチングアドバイザーやJADP認定家族療法カウンセラー、保育士の資格も所有。Official Instagram
読者からのメッセージ
読者(40歳、女性)の方から
夫と小3の息子の3人家族です。
息子にはこれまで空手、スイミング、英会話などを習わせてきましたが、どれも1年と続きません。思ったより練習がきつかったり、進級するまで時間がかかったりして、次第に「行きたくない」「つまらない」と言い出します。「もう少し頑張ってみたら?」「〇級になったら、やめてもいいから」と説得するのですが、嫌々通う様子を見て、「本人にやる気がないのに、安くはないお金を払って通わせるのも……」と、結局辞めさせてしまいます。
どの習いごとも、私や夫が探してきたものではありますが、本人が「やってみたい!」と言ったものです。でも、いざやってみると途中で嫌になってしまうようです。
このままだと、何ごとも長続きせず、すぐに諦めてしまう子になってしまいそうです。そうならないよう、本人が嫌がっても、ある程度は続けさせるべきでしょうか? それとも、無理に続けることはないのでしょうか?
堀江さんのメッセージ
これは私の周りでもよく聞く話ですね。でも、無理に続けなくても大丈夫。習い事が続かなかったからって、すぐに諦めてしまう子にはならないと思いますよ。
ただ気になるのが、息子さんが「行きたくない」という理由ですよね。思ったより練習がきつかったり、進級するまで時間がかかったりするからとのことですが、ここをもう少し掘り下げて聞いてみてもいいかもしれません。例えば、「空手自体は好きだけど、先生が怖いから」とか、「他のお友達と比べて、自分だけ進級できないからつまらない」とか、その理由が分かれば、教室を替えてみたり、「周りと比べなくても大丈夫」と声掛けをしたり、対応策が見付かると思います。
うちの息子もそろばんを習っているのですが、「行きたくない」と言いながら向かうことがあります。だから、「本人にやる気がないのに、安くはないお金を払って通わせるのも……」というお気持ち、ものすごくよく分かります。ただ一方で、「今日は全問正解できた!」とうれしそうに帰ってくることもあります。
息子さんも「嫌だ」「つまらない」と言いながらも、新しい技が出来るようになったり、進級できたりした時は、きっと喜んでいるはずです。そんな瞬間を逃さず褒めて一緒に喜んであげることで、息子さんのやる気も出てくるかもしれません。
親としては、子どものことを思うからこそ、「〇〇を身に付けて欲しい」という欲が出てしまい、やめさせる勇気が持てない時があります。ただ、本当に本人にやる気がないのであれば、無理に通わせても、身に付くものも身に付かないと思います。
さらに、息子さんの場合、今まで習ってきた空手やスイミング、英会話がピンと来なかっただけで、全く別のものを習わせてみると、夢中になるかもしれませんね。まだ小3ですから、ぜひいろいろな経験をさせてあげてください。その中から、息子さんの好きになるものを見付けていけばいいと思いますよ。