身近な野菜や草花などを使って布を染める「草木染め」。どんな染料を使うかで色が変わり、柄の付け方もいろいろです。「染めてみたら予想外の色や柄になった!」なんてことも。
やればやるほど奥が深い草木染めは、夏休みの自由研究にもぴったりです。そんな草木染めに、きずなネット編集部が挑戦してみました!
草木染め:用意するもの
①染料となる野菜や草花
【黄色】タマネギの皮、クズの葉、セイタカアワダチソウの葉と花など
【水色】ナスの皮など
【緑がかった薄茶色】ドングリの実とぼうし、栗のイガなど
【ピンクがかった薄茶色】サクラの葉と枝など
染料となる野菜や草花の量は、染める布の2倍くらいが目安です。濃い色にしたければ、染める回数を増やしてください。
②ミョウバンまたは焼ミョウバン
100~200円程度で、スーパーの漬物売り場付近に置いてあることが多いです。
*ミョウバンには「媒染剤(ばいせんざい)」の役割があります。そのまま染めても色は付きますが、ミョウバンを入れることで発色と色の定着がよくなります
③染める布
綿、麻、絹、羊毛など自然素材の布を用意しましょう。
*綿や麻は植物繊維(セルロース)なので薄く染まります
*絹や羊毛は動物繊維(タンパク質)なので、濃く染まります
④輪ゴム、ビー玉、ボタンなど
布を輪ゴムで縛って柄を作る時に使います。
草木染め:染液をつくる
①鍋にお湯をはって、染料となる野菜や草花を数10分間煮込む
②色が出たら、野菜や草花を取り除く
草木染め:絞りの柄をつくる
ハンカチなどの布を輪ゴムで巻いて絞ります(これが絞り染めの柄になります)。
今回は、ボタンを中に入れて輪ゴムでとめましたが、アイデア次第でいろいろな柄が楽しめます。
草木染め:布を染める
①染液に布を浸す
*染液の温度が高い方が、よく染まります
②染まった布を取り出し、絞ってから、あらかじめ作っておいたミョウバン液に浸す
*ミョウバン液はミョウバン(布100gに対し、ミョウバン大さじ2杯程度が目安)をお湯に溶かして作ります
③布を水で洗って、また染液に浸す
④再度、ミョウバン液に浸す
⑤布を洗う
⑥輪ゴムを外す
⑦完成
草木染め:番外編
ナスの皮でも染めてみました。
やってみると分かるのですが、想像以上に楽しいです。草木染めは、色、柄、工夫次第で出来上がりのバリエーションは無限です。ハンカチ、Tシャツ、エコバッグなど、いろいろなもので試してみてくださいね。
協力:古澤 法之(ネイチャーガイド )
文・取材:きずなネットよみものWeb編集部