小学生、中学生、高校生のみなさん、夏休みの宿題や受験勉強ははかどっていますか? 私の塾では夏期講習中、効率よく勉強するために多くの生徒が自習室を利用しており、夏の風物詩ともいえる光景になっています。今回は夏休みに子どもたちが勉強をする場所について考えてみたいと思います。
塾講師 渡邉智治(わたなべ・ともはる)
愛知県一宮市にて「進学塾 翔和」を経営。塾講師歴は25年以上。犬山市教育委員も務めている。
勉強をする場所はどこ?
学年にもよりますが、夏休みに子どもたちが勉強できる場所は、以下となります。
・学校(多くの中学・高校で補習授業が行われます)
・学童
・図書館(夏休み期間中は学習スペースを増設するところがあります)
・公共の施設(図書館以外にも学習スペースを備えているところがあります)
・通っている塾の自習室
・ファミレス、カフェ、ショッピングモールのフードコートなど
他にも、子どもたちが勉強できる場所はいたる所にあります。
勉強をする場所は大切な選択
先に挙げた場所には、それぞれプラス要素、マイナス要素があります。
図書館や公共の施設は利用時間が18時頃までが多いです。また、当日行って席が空いているとは限りません。整理券を取るために並ばなければいけない、1人当たりの利用時間が決まっているなど、さまざまな制約を受ける施設もあります。
ファミレス、カフェ、フードコートなどは、友達と一緒に勉強するという目的で行ったものの、さまざまな誘惑に負けて、思うように勉強がはかどらなかったという声が多く聞かれます。
では、どこで勉強するのがいいのでしょうか? 生徒にこの質問をされたときは、【学校+塾+自宅】の併用をすすめています。
学校や塾で勉強をするプラス要素は、以下です。
・集中を妨げる誘惑や気になる騒音が少なく、集中しやすい
・疑問点を質問でき、すぐに解決できる
・長時間、勉強できる
自宅や自分の勉強部屋では、知識を蓄える漢字や英単語、社会・理科のインプットを中心に。そして、前日に勉強した内容の問題を簡単に解き、確認するようアドバイスをしています。また大きな声では言えませんが【頭と体を休める場所】とも答えています (ただし、1日目いっぱい頑張ったときに限ります)。
目標はやる気を最大限引き出す!
勉強をする場所は大切な選択です。そして、どこで勉強するにしても、まずは勉強の「目的・目標」を明確にしていきましょう。そうすれば具体的な計画を立て、意欲的に勉強に取り組めるはずです。
テストや入試の結果は、夏休みの頑張りで決まると言っても過言ではありません。この夏、自分をひとまわり大きく成長させていきましょう。
文:渡邉智治