「塾の舞台裏」では、個別指導塾で多くの小中高生を指導している講師にインタビューしています。今回は高校受験を控えた中学3年生向けに、勉強法とスケジュールの立て方を聞きました。
塾講師 金川俊也(かながわ・としや)
大学卒業後、会社員や事業の立ち上げなどを経験したのち独立。愛知県大府市に「個別指導塾アドバンス」を設立し、勉強のやり方と合わせて、未来を生きるためのヒントを子どもたちに伝えている。自身も小2と中1の2児の父として子育てに奮闘中。
受験に向けたスケジュール
中学3年生のみなさんは、いよいよ受験本番が近づいてきました。愛知県の私立高校の一般入試は2025年1月22、23、24日、公立高校の一般入試は2月26日です。
最高の状態で試験に臨むために、この時期に意識して欲しいのは、学習スケジュール。私がいつも生徒たちに伝えている、学習スケジュールの立て方についてお話しします
12月
まずは学校の授業で習うことをしっかりと学んでください。ここで学ぶことは、高校入試にも出題されます。受験に必要な全ての単元を確実に学び終えることを目標にしましょう。
冬休み
最後の総点検が出来る、まとまった時間です。中学1年生から習ったことを、総復習していきましょう。
1月
私立高校を第1志望にする場合は、志望校の過去問題を解きましょう。そして、私立高校受験に向けた勉強に切り替えてください。
公立高校を第1志望にする場合も、受験する私立高校の過去問題を解いておくことをおすすめします。ただし、私立と公立の出題傾向は全く違います。私立では難解な問題も多く出されるので、6、7割正答できていれば、公立受験に向けた勉強に切り替えていいでしょう。私立向け、公立向けの勉強をバランスよく行うことが大切です。
私立高校入試(1月22、23、24日)以降
私立高校の入試が終わったら、すぐに公立高校の過去問題に取りかかりましょう。ここから公立高校受験の勉強に絞っていきます。
計画的に勉強を進めよう
生徒たちを見ていても、スケジュール管理が苦手な子がとても多い印象です。例えば、定期テストの出題範囲は、大体2週間前に発表されますが、5教科を勉強するためには、毎日どの教科を、どのくらい進めていけばいいか。これを考えられずに、十分に勉強が出来ていない状態で試験当日を迎えてしまう……ということも少なくありません。
私たちの個別指導塾では、受験勉強も、定期試験でも、試験当日までの学習スケジュールを立ててから進めていきます。目標とする試験の日まで、何を、どれだけ進めていけばよいかを逆算して学習すれば、勉強効率が格段に上がります。そして、試験結果も自ずと変わってきます。つまり、自分でスケジュール管理が出来る生徒は、成績もいいケースが多いのです。
受験までのラストスパート、計画的に学習を進め、志望校合格を目指してください!