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鳥のさえずりを聞き、青空の下でおやつを食べる……。自然に触れられる親子登山は、子どもにとっても、パパやママにとっても、特別な思い出になるはず。今回は初心者でも登りやすい金華山(岐阜市)に、編集部のスタッフが親子で登って来ました! 親子での登山デビューの参考にしてみてくださいね。
全10ルート!金華山の魅力
岐阜市のほぼ中央に位置する金華山。登山口の最寄りとなるバス停「岐阜公園歴史博物館前」まではJR・名鉄岐阜駅からバスで約15分、また、岐阜公園には駐車場も完備されているため、子連れでもアクセスしやすいです。
標高329メートルの金華山は天然林が9割以上を占め、野生動物や野鳥も多く生息しているから、自然観察をしながら歩くのも楽しそうです。全部で10種類の登山道が整備されていて、どのコースも大人なら30分から1時間ほどで登れるため、初めての登山にもおすすめ。子どもと一緒の場合は、1.5倍から2倍ほどの時間を目安にするといいでしょう。
行きと帰りでルートを変えて別の景色を楽しんだり、ロープウェーもあるので、行きは自分の足で登って、帰りはロープウェーで下山したり、その時の状況や体力に合わせて変えることが出来るのも魅力です。
山頂までたどり着いたら、長良川や濃尾平野を一望できる、360度のパノラマビューが楽しめます。岐阜城や展望レストラン、可愛いリスと触れ合える「ぎふ金華山リス村」などもあるため、きれいな景色を眺めながら、親子でゆっくりと過ごすことができます。小さな子どもを連れたファミリーから若いカップル、シニアまで、幅広い年代の人が訪れていますよ。
出典:エエトコタント岐阜市
親子で金華山登山にチャレンジ!
金華山の登山道の中でも、初心者におすすめのルート「七曲り登山道(大手道)」に編集部のスタッフが挑戦! 小学校1年生と4年生、そのパパと一緒に登って来ました。
岐阜公園の総合案内所で地図をもらってスタート!
舗装された道をしばらく歩くと、「七曲り登山道」の入り口が見えてきました。
元気いっぱいに登り始めます。他にもたくさんの親子連れが登っていました。
疲れたので、ベンチでちょっと休憩。前日にスーパーで300円分のお菓子を買って持って来ていました。お菓子を食べて、元気を出します。
山頂手前、あと少し! 長い石段を登ります。
到着! 休憩も入れて1時間30分ほどで登り切りました。岐阜城をバックに記念撮影。
山頂には、トイレや自販機もあるので、ゆっくり休憩できます。展望台からの景色に大はしゃぎ!
頑張ったから、帰りはロープウェーで下山しました。
ふもとの岐阜公園には食事処や軽食のお店などもあります。下山後のごほうび、みたらし団子でごきげんに。
編集部のスタッフが登ったのは3月中旬。山頂にはうっすら霜が降り、少し冷え込んでいました。その時の季節や気象条件に合わせた服装で出かけてくださいね。
七曲り登山道ルート案内(岐阜市HP)
距離:1.9㎞
時間:約60分(大人の場合)
難易度:★ ※星4つ中
金華山のおすすめルート
金華山には、他にもさまざまな登山ルートがあります。ここでは、岐阜公園を起点にした、その他の登山道を3つ紹介します。
めい想の小径(水手道)
岐阜公園から金華山の北側を回って頂上をめざすコース。道中には、名言の書かれた看板があり、天気のいい日なら、北アルプスや御獄山が見える、眺めのよい登山道です。頂上付近には急こう配のところもあるので、注意しましょう。
めい想の小径(岐阜市HP)
距離:2.3㎞
時間:約60分(大人の場合)
難易度:★★
百曲り登山道
名前の通り、曲がりくねった道の続く登山コース。他の登山道と比べて距離は短めですが、後半は急こう配や岩場もあるため、ある程度体力に自信のある人におすすめです。
百曲り登山道(岐阜市HP)
距離:1.1㎞
時間:約40分(大人の場合)
難易度:★★★
馬の背登山道
金華山の中で最も険しいと言われる登山コースです。こちらも距離は短いですが、途中、手や足を使って、岩場を登らなくてはならないため、上級者向きのチャレンジコースです。登山に相応しい装備で臨むようにしましょう。
馬の背登山道(岐阜市HP)
距離:1.1㎞
時間:約40分(大人場合)
難易度:★★★★
金華山・岐阜公園へのアクセス
(バス)「岐阜公園歴史博物館前」停留所より徒歩約3分
(車)名神高速・岐阜羽島I.C.より岐阜環状線経由で約40分、東海北陸自動車道・一宮木曽川I.C.より名岐バイパス経由で約25分、東海北陸自動車道・岐阜各務原I.Cより名岐バイパス経由約20分/有料駐車場および無料駐車場ありhttps://www.city.gifu.lg.jp/info/machizukuri/1007994/1008005/1008007.html
親子登山で気をつけたいポイント
親子登山を計画する際、どんな山に、どのような行程で登るかは、子どもの年齢や体力、性格なども考慮しながら、慎重に決める必要があります。
さらに、初めての登山で大切にしたいのは、楽しむこと。ゴールは必ずしも山頂でなくてもかまいません。自然と触れ合いながら草木や昆虫、鳥の観察など、山でしかできない体験を一緒に出来るといいですね。
また、子どもと登山する場合は、こまめな休憩が欠かせません。ガイドブックなどに書かれている所要時間の1.5~2倍程度で考え、余裕をもった工程を組むようにしましょう。
服装や持ち物、計画のコツについては、日本山岳会が運営するサイト「親子で楽しむ山登り」の記事も参考にしてみてくださいね。
文・写真:きずなネットよみものWeb編集部