【お仕事インタビュー】イラストレーター

【お仕事インタビュー】イラストレーター

きずなネットでは、進路や職業選びの参考にしてもらえるよう、さまざまな仕事に携わる人の声を紹介しています。

今回は、読者アンケートでリクエストのあったイラストレーターです。中でも、さまざまなイラストを制作しながら、専門学校で講師としても活躍する方に話を聞きました。

七灯ツバキさん
七灯 ツバキさん

26歳/5年目

公式サイト

仕事内容は?

フリーランス(企業などに属さず、個人で仕事を請け負う働き方)のイラストレーターとして、クライアントの要望を聞き、その世界観に合ったイラストを制作しています。七灯ツバキさんの作品

フリーランス(企業などに属さず、個人で仕事を請け負う働き方)のイラストレーターとして、クライアントの要望を聞き、その世界観に合ったイラストを制作しています。

主にVtuber(バーチャルYouTuberの略称、バーチャルキャラクターを使ってライブ配信や動画配信をする人)向けのイラストを描くことが多いです。

また、週2回は母校である日本マンガ芸術学院で講師として授業も担当しています。

ある日の1日

※授業のない日

10時 自宅で仕事開始
メールやSNSのチェック、仕事を獲得するための営業活動など。仲介サイトやSNSでイラスト制作の募集を見付けたら、応募したりサンプルを作成したりします

12時 昼食

13時 イラスト制作
クライアントの指示書をもとに、1枚絵やムービー用のイラスト、SD(スーパー・デフォルメの略、頭身の低いキャラクター「ちびキャラ」のこと)などさまざまな作品を作成

19時 仕事終了

授業のある日は、9時10分から16時10分まで、90分×4コマ担当しています。学生に教えることで基礎に立ち返ったり、学べたりすることも多く、講師としての仕事が自分の画力アップにも活きていると感じています。

この仕事を目指した理由は?

幼稚園の頃から絵を描くことが好きで、ずっと絵を描いている子どもでした。

この仕事に興味を持ったのは、中学生の時、あるボカロ(音声技術「VOCALOID」を応用したソフトウェアで制作された楽曲)音楽ユニットの動画を見て衝撃を受けたのがきっかけです。音楽の世界観に合わせたイラストに感動し、「自分もこんな絵を描けるイラストレーターになりたい」と思い、この道を目指しました。

4年程前、その音楽ユニットがイラストレーターを募集していた際に立候補したところ、採用されました。その時は言葉にならないくらいうれしくて、今でも1番印象に残っています。

七灯ツバキさんがイラストを手掛けた作品

この仕事の楽しいところは?

クライアントからの指示書をもとにイラストを描いていますが、毎回さまざまなオーダーがあり、作品を通して自分の知識や経験がどんどん広がっていくところが楽しいです。

授業でも学生に伝えていることですが、イラストレーターの仕事は、ただ好きな絵を描くことだけが仕事ではありません。大切なのは、クライアントの要望に応えながら作品として仕上げていくことです。

特にイラストを描く際は、依頼主であるクライアントの世界観を大切にしながら自分の描くキャラクターと対話をし、ストーリーを創造していきます。このような制作過程もこの仕事の面白いところですし、大きな仕事であればあるほど、作品を完成させた時の達成感は大きいです。

この仕事の大変なところは?

まだまだ自分から動かないと仕事がないことです。そのため、こちらから営業活動を行い、サンプルを作って見てもらうなどの提案や働きかけをして仕事を獲得しています。

仕事に就くために努力したこと

仕事に就くために努力したこと七灯ツバキさんの作品

高校卒業後は、日本マンガ芸術学院のコミックイラストコースに進学。学生時代は絵を描くのはもちろんのこと、高校生向けの体験授業を手伝ったり、文化祭実行委員になったり、学内行事にも積極的に参加してきました。

その結果、在学中も文化祭のパンフレットのイラストを描いたり、雑誌のインタビューを受けたり、さまざまな機会に恵まれました。卒業後に学校から声をかけてもらって、こうして講師として働けていることも、在学中に絵を描く以外の活動も頑張っていたからだと思います。

卒業してすぐは、コネクションもなく、ビジネスメールの書き方も分からないところからスタートしました。自分の作品を売り込むための営業ツールとしてサンプルイラストを作ったり、メール文章の書き方をネットで調べたりもしました。営業が得意なわけではありませんが、好きなことを仕事にするために、コンテストに応募したり、イベントに参加したり、自分のイラストを売り込む活動を今でも継続しています。

 今後の目標は?

イラストレーターは人気の職業ですし、その上、AIでもイラストが描ける時代となり、ただ絵が上手いだけではこの仕事は続けていけないと考えています。

イラストレーターは人気の職業ですし、その上、AIでもイラストが描ける時代となり、ただ絵が上手いだけではこの仕事は続けていけないと考えています。今後は、「このイラストをお任せするならこの人!」と言ってもらえるよう、得意とするジャンルで自分のブランドを確立し、SNSでの発信力や影響力も高めていきたいです。

この仕事に就きたい人へ

私自身が絵を描く中で大切にしているのは「愛を持って描く」ことです。誰でもイラストレーターにはなれますが、イラストレーターとして生計を立てていくためには、それ以外の努力も必要です。好きなことを貫き通す意思の強さと、それを継続するために「愛を持って描く」ことを大切にしていってください。

文・聞き手:きずなネットよみものWeb編集部

きずなネットは、将来の夢や目標に向かって頑張る人を応援しています!

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