【お仕事インタビュー】住宅設計プランナー(建築士)

【お仕事インタビュー】住宅設計プランナー(建築士)

きずなネットでは、進路や職業選びの参考にしてもらえるよう、さまざまな仕事に携わる人の声を紹介しています。

今回は、読者アンケートでリクエストのあった建築士です。注文住宅の設計を手掛けるプランナーとして活躍する建築士の方に話を聞きました。

市野さん
市野 雄樹さん

25歳/3年目

トヨタホーム名古屋

設計部 設計課 三河グループ プランナー

この仕事を選んだ理由は?

小学生の頃から、将来は家づくりに携わる建築士になりたいと思っていました。工作が好きで、友達の家の間取りを見るのも好き。その思いは変わらず、建築学科のある大学に進学し、今の会社に入社しました。

建築士の仕事はさまざまで、大学時代の同級生は建築会社でデザインの仕事をしたり、建築物の施工管理をしたりしています。私はずっと家を作りたいと考えていたため、ハウスメーカーへ就職し、子どもの頃の夢が実現できています。

仕事内容は?

建築士として、注文住宅の設計をしています。

建築士として、注文住宅の設計をしています。受注が決まった物件を営業スタッフから引き継ぎ、お客さまから直接要望を聞きながら、プランニングを決めます。

ある日の流れ

※お客さまとの打ち合わせがある日

9時30分 出勤
お客さまの最寄りのショールームへ出勤し、打ち合わせ内容の事前確認などを行います。

10時 打ち合わせ
お客さまの希望をヒアリングしながら、間取りや細かな仕様を決めていきます。

12時 お昼休み

13時 打ち合わせ再開

15時 打ち合わせ終了
その日の打ち合わせ内容を資料にまとめ、お客さまからの要望に関して、調査や調整も行います。

17時 翌日の準備

18時30分 終業

打ち合わせがない日は、現場に行って建築前の土地の調査をしたり、建築基準法などの法規を確認するために市役所へ行ったり。ずっと社内で図面を描いているよりは、外に出掛けていることが多いです。

当社では、設計図は設計担当者が手描きで作成し、専門のスタッフがCAD(コンピュータを利用して設計や製図を行う技術・ソフト)を使って仕上げています。

この仕事につくためにした努力

建築の仕事には工学系の知識が必要です。

建築の仕事には工学系の知識が必要です。さらに、大学の建築学科に進学するためには、入試科目で数学が必須になることが多いです。

私は数学が苦手だったこともあり、高校時代は文系クラスに在籍していました。それでも、「建築の仕事につきたい」という気持ちが諦められず、数学の勉強を頑張り、希望の大学の建築学科に進学。就職してからも苦手分野に関しては苦労することはありましたが、同僚に教えてもらいながら、努力してきました。

また、建築士として働くには、建築士試験に合格する必要があります。私は大学4年生から建築士の勉強を始めて、入社1年目で2級建築士試験に合格。その後、インテリアコーディネーターの資格も取得しました。今は、より大規模な建築物を設計できる1級建築士の資格取得を目指しています。

お客さまから「このプランナーなら安心して任せられる」と思ってもらえるよう、これからも勉強を続けていきたいです。

仕事の楽しいところ・やりがい

設計を担当した家の引き渡しには、必ず同席するようにしています。その際に、お客さまから「お任せして良かった」と言ってもらえたり、喜んでいる笑顔を見たりする時に、1番やりがいを感じます。お客さまと1対1で向き合い、希望に寄り添った家を作りたいと思っていたので、それを出来ていることが嬉しいです。

仕事の大変なところ

家を建てるにあたっては、敷地や構造、設備、用途などに関する基準が法規によって定められており、会社としてのルールも細かく決められています。

家を建てるにあたっては、敷地や構造、設備、用途などに関する基準が法規によって定められており、会社としてのルールも細かく決められています。プランナー1人で1棟を担当するので、細かな点も見逃すことが出来ないのは、大変なところと言えるかもしれません。

さまざまな制約がある中で、お客さまの希望を叶えるプランを設計していくことが、この仕事の大切なミッションです。

今後の目標は?

入社3年目になり、任せてもらえる仕事が増えてきました。そして、厳しい制約のある土地や規模の大きな住宅などでは、さらに高度な知識が求められます。いろいろな経験を積みながら、手掛けられる案件を増やしていきたいです。

この仕事につきたい人へ

建築士になるには、数学や法律など、幅広い知識が必要で、挫折しそうになるポイントがいくつかあります。その中でも、自分が「この仕事をやりたい」という気持ちを大切にして、苦手分野を克服し、ぜひ夢を実現していってください。

文・聞き手:きずなネットよみものWeb編集部

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