3人の子どもを育てるママでもあるラジオDJの堀江美穂さんが、読者のみなさんからのメッセージにお答えします。
ラジオDJ 堀江美穂(ほりえ・みほ)
愛知県名古屋市出身。2003年からZIP-FMのミュージック・ナビゲーターに。現在は「Bagel&M」(愛知北エフエム放送)、「太郎ちゃんの元氣がでるラジオ」(FM AICHI)に出演中。JADP認定チャイルドコーチングアドバイザーやJADP認定家族療法カウンセラー、保育士の資格も所有。Official Instagram
読者からのメッセージ
読者(45歳、女性)の方から
高2の娘と中3の息子の母です。
会社員の夫は仕事が忙しく、子どもの学校や習い事に関することは、基本的に私が担当しています。だからと言って、夫と子どもたちの仲は決して悪いわけではなく、特に息子とは休日2人で出掛けたり、ゲームやアニメの話題で盛り上がったりすることも多いようです。
いよいよ息子の高校入試が迫ってきましたが、夫が全く興味を持ってくれません。受験校や成績について相談しても、真剣に聞いてくれず、実際どこを受けるのかも知らないと思います。
娘もこの4月から高3で、大学進学について具体的に考える時期になってきました。私は大学受験の経験がないので、経験のある夫に積極的に関わってもらいたいと思っているのですが、夫は「娘の好きなようにすればいい」というスタンスで聞き流すだけ。私1人が焦って資料請求をしたり、説明会に出席したりしています。
どうすれば、夫がもっと積極的に関わってくれるようになるでしょうか?
堀江さんのメッセージ
いよいよ受験シーズンですね。お子さんの将来を考え、情報を集めたり、一緒に悩んだり、受験生をサポートする親御さんも大変だと思います。
受験に対する不安な気持ちを夫に話しても、何だか生ぬるい返事しか返ってこないと、モヤモヤしてしまうママの気持ちとてもよく分かります。しかし、「娘の好きなようにすればいい」というスタンスは、一見無関心のように見えますが、子どもの受験や進路に全く関心がないというわけではないと思いますよ。
さらに、お子さんからすると、「絶対この学校に行け」とか「そんな学校はダメだ」と細かく口出しされるより「好きにすればいい」と言ってくれるお父さんの方が自分の気持ちを優先でき、気楽に受検に向き合えるかもしれませんね。
そして、お子さん自身に「この制服が着たい!」や「この部活に入りたい!」などという強い気持ちがない限り、どれだけ調べても、「この高校を第1志望にする」と決めるのはとても難しいものです。逆に、まったく希望していなかった高校に入学したけど、教師やお友達に恵まれて、最高に楽しい高校生活になる可能性だってあります。
こちらのお父さんはお子さんと仲が良く、特に息子さんとお出かけすることもあるんですよね。2人になった時、「高校どうしようと思ってる?」とか「何かやりたいことはあるの?」と話しているかもしれませんよ。娘さんに対しても、お父さんなりの距離感で、温かく見守っているのだと思います。
お子さんを思って一生懸命サポートするお母さんと、お子さんを信じて好きなようにさせてあげるお父さん。ちょうどいいバランスなのではないでしょうか。最終的に進路を決め、その道を進んでいくのはお子さん自身です。これからも温かい気持ちで、お子さんを見守ってあげてくださいね。