子どもが「学校に行きたくない」と言った時、どう対応する?

子どもが「学校に行きたくない」と言った時、どう対応する?

子どもが「学校へ行きたくない」と言葉にした時、多くの親は「どうして突然そんなことを言うの?」と驚くかもしれません。しかし、「学校へ行きたくない」という気持ちは、突然始まるものではなく、それまでに子どもは何らかの体験をし、考え、時に我慢をしています。それが蓄積し、どうしようもなくなった時、「行きたくない」と言葉にするのです。

そんな時、親として子どもにどう接するべきなのでしょうか。子どもの発達に詳しい専門家の視点から解説します。

いしづかみほ

カウンセラー:いしづかみほさん
どんな場合も、子どもには何らかの理由があるということを忘れずに。「とりあえず学校に行きました」で終わりにしないのが重要なポイントです。

体の疲れをとる

週5日、徒歩で通学し、8時から15時ごろまで授業を受け、自分たちで掃除をして、放課後には部活動。家に帰れば、個々の習熟度に関係なく出された宿題をやらなくてはならない。改めて子どもの1日を振り返ってみると、結構ハードな毎日を送っていることに気付きます。

それぞれの子で体力も、好きなことも、得意なことも違うのに、学校ではみんなが同じことを、同じようにすることが求められます。当然、子どもたちは疲れてしまいます。その疲れがとれなければ、学校に行く元気がわいてきません。しっかりと体を休ませ、エネルギーをチャージしてあげましょう。

心の声を聞く

どんなことを、どれくらい気にするかは1人1人違います。

どんなことを、どれくらい気にするかは1人1人違います。親が他の子や自分自身を基準にして、「それくらい気にするな」と言うのは、とても乱暴な対応です。「自分と子どもは違う人間なんだ」ということを念頭において、子どもの心の声に耳を傾けましょう。特に、小学校低学年の子どもの場合、自分の気持ちをうまく言葉で表現できないことが多いため、より丁寧な対応が求められます。

重要なのは、子どもが抱えている不調や悩み、要望に耳を貸し、それをともに解決していくことです。「学校に行かせよう」という気持ちが強いと、無意識に学校へ行くよう仕向けたり、答えを限定した質問の仕方になったりするので、気を付けましょう。普段からしっかりと話を聞いてあげることで、子どもが本当につらい時、親に対してSOSを出せるようになります。

親子で話す時間を持つ

夏休み明けなどの長期休暇の後、「久しぶりに友だちと会うのが緊張する」という子がいました。

夏休み明けなどの長期休暇の後、「久しぶりに友だちと会うのが緊張する」という子がいました。解決方法は割と単純で、夏休み中にも時々友だちと会って遊ぶことで、緊張しなくなったそうです。このように解決策を見付けるには、どんなことが不安で、心配なのかを親子でゆっくり話すことが大切です。

子どもが「行きたくない」と感じるにいたった原因が分かれば、何らかの解決策が導き出せます。そして、子どもが「ママやパパはいつでも話を聞いてくれる」「自分の味方なんだ」と確信することで、この先もきっと心の支えとなるはずです。

宿題は終わらなくていい

「宿題が終わらないから、学校に行きたくない」という子の相談を受けたことがあります。

「宿題が終わらないから、学校に行きたくない」という子の相談を受けたことがあります。また、「妻と娘が宿題を終わらせることに必死すぎて、毎晩言い争っている」という父親からの相談もありました。

学校からは全員一律に同じ宿題が出されます。学習到達度や理解度、得意不得意、家庭の学習環境など、子ども1人1人の状況が全然違うのに、宿題は同じなのです。まず、「完璧に終わらせてなくてはならない」という考えをやめましょう。終わらないなら、終わらないままでいいのです。そして、親から学校の先生に事情を話し、解決方法を模索しましょう。

学校に子どもの状況を伝える

「子どもが学校に行かなかったらどうなるんだろう」と、不安に思う親の気持ちは理解できます。

「子どもが学校に行かなかったらどうなるんだろう」と、不安に思う親の気持ちは理解できます。でも一体、学校に行かないことで、どんな問題が起こるのでしょうか? 親自身の不安を、子どもを学校に行かせることで解消しようとしないでください。

「学校で起こった嫌なことが脳内で再現されてしまう」「宿題終わらない」「先生の言い方が怖かった」「給食が全部食べられなかった」など、子どもの不安はもっと具体的です。こうした子どもの状況を学校に伝え、必要な対処をしてもらいましょう。

子どもが「学校に行きたくない」と言うと、つい子どもの態度や意識を変えようとしてしまいます。すると、子どもは「パパやママは分かってくれない」と感じ、「何だか行きたくない」から、「絶対に行きたくない」に変わってしまうかもしれません。

子どもの「行きたくない」という言葉には必ず理由があります。いざという時は、休ませてもいいんです。午後から行く、短時間だけ行くというのでも構いません。話を聞く時間、休む時間、元気をチャージする時間を十分にとることのほうが重要です。

最後に

最初にお伝えしたとおり、子どもが「学校に行きたくない」と言葉にするまでには、何らかの原因があり、それから相当の時間が経っています。日ごろから「疲れていないかな?」「健康状態はどうだろう」「何に困っていないだろうか?」など、子どもの様子を観察し、話をすることで、何か問題があった時にもすぐに対応できます。

重要なのは、子どもが毎日を笑顔で過ごし、幸せな気持ちで眠りにつくこと。幸せというエネルギーを満タンにすれば、自然と頑張るエネルギーが湧いてくるのです。

文:いしづかみほ

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