3人の子どもを育てるママでもあるラジオDJの堀江美穂さんが、読者のみなさんからのメッセージにお答えします。

ラジオDJ 堀江美穂(ほりえ・みほ)
愛知県名古屋市出身。2003年からZIP-FMのミュージック・ナビゲーターに。現在は「Bagel&M」(愛知北エフエム放送)、「太郎ちゃんの元氣がでるラジオ」(FM AICHI)に出演中。JADP認定チャイルドコーチングアドバイザーやJADP認定家族療法カウンセラー、保育士の資格も所有。Official Instagram
読者からのメッセージ
読者(39歳、女性)の方から
夫、小4の長女、小2の次女の4人家族です。
娘たちの小学校は中学受験する子が比較的多く、娘のお友達にも塾に通い、受験勉強を頑張っている子が何人かいます。その様子を見て、娘も最近「私も受験したい!」と言うようになりました。
でも、私たち夫婦としては、公立中学に行くとばかり考えていたので、経済的にも、精神的にも、今から「受験戦争」に飛び込んでいく覚悟が持てません。さらに言うと、娘は特別勉強が出来るタイプではなく、クラスでも真ん中くらい。私たち夫婦も公立中、高と進学してきたので、いまいち私立中学に進学するメリットが分からず、「本当に必要があるの?」と思ってしまいます。
娘には「受験勉強って大変なんだよ」「遊ぶ時間がなくなっちゃうよ」と伝えてはいるものの、あまり大変さを理解していないようです。娘に何と言ってあげれば、いいでしょうか?
堀江さんのメッセージ
ちょうど周りが受験を意識し出す年ごろですよね。仲のいいお友達が塾に通って勉強をしていたら、娘さんが興味を持つのも不思議ではないですよね。本人が「受験したい」と言っているのであれば、挑戦させてみてはいかがでしょうか?
何も悪いことをしたがっているのではなく、自ら勉強をしたいと言っているのですから。たとえその動機が「お友達と一緒にいたい」であったとしても、進んで勉強をしようとするなんて、素晴らしいことです。
もし途中で「やめたい」と言い出したり、志望校に合格しなかったりしても、学んだ知識や、娘さんの中で「勉強を頑張った」という経験は残ります。受験に挑戦することで、マイナスなことは何一つないと思いますよ。
確かに、中学受験というのは、親の「伴走力」が求められる世界です。精神的にも今から「受験戦争」に飛び込んでいく覚悟がないというお気持ちもよく理解できます。
そして、中学受験を目指す子の多くが塾に通っているという現状から、経済的な負担も大きくなるかと思います。しかし、塾に通うだけでなく、通信教育や市販の教材を使うなど、学習の手段はいろいろあります。そして何より、本人のやる気に勝るものはありません。親御さんは出来る範囲でサポートしてあげればいいと思いますよ。
それと同時に、中学受験の情報収集を行ってみてください。私立中学といってもいろんな学校がありますから、どんな特徴があって、どんな子に向いているのか。そして、いくらかかるのかも含めて、今から調べ始めても遅くないと思いますよ。
子どもよりも親御さんの気持ちが入りすぎて、子どもを志望校に合格させるため、苦労している方もいる中、自ら勉強をやろうとするなんて、こんな素晴らしいことはありません。そのやる気を尊重し、ぜひ応援してあげてくださいね。