産後の肥立ちとは|いつまで続く?やってはいけないことは?

産後の肥立ちとは|いつまで続く?やってはいけないことは?

「産後の肥立ち」という言葉の意味を知っていますか?産後の肥立ちは、出産を終えたママの身体にとって大切な回復期のことです。特に床上げまでの3週間は、安静にしておくべきだと言われています。
いつまで安静にすべきか、やってはいけないことや気を付けたい食べ物など、産後の肥立ちの過ごし方について解説します。

産後の肥立ちとは?

産後の肥立ちとは、「産後の女性の体が出産前の体調に回復するまでの状態や期間のこと」を指します

産後の肥立ち の意味は?

産後の肥立ちとは、「産後の女性の体が出産前の体調に回復するまでの状態や期間のこと」を指します。
女性の体は出産によって、大きなダメージを負いますよね。産後は安静に過ごし、体の回復を最優先させることが大切だと考えられています。

産後の肥立ちが悪い とは?

「産後の肥立ちが悪い」とは、出産前の体調に戻るのが遅く、なかなか回復しない状態です。
産後の肥立ちが悪いと、心身にトラブルが出やすいと言われています。育児や日常生活にも支障をきたしてしまいかねません。
そうならないよう、身体をしっかり休めるという意味で使われています。

産後3週間は安静に

床上げの目安は3週間

日本では昔から、産後の安静にする時期の終わりを「床上げ」と表現し、産後21日と言われています。
家事を少しずつ再開するのは、この床上げ後の産後3~4週間頃が目安です。ただ、まだこの時期は、体に負担が大きい作業や長距離移動は控えた方がよいでしょう。

妊娠前の体に戻るのは産後6~8週間(産褥期)

一般的に、産後の母体が妊娠前の状態に戻るまでの期間は6~8週間と言われています。
これが「産褥期(さんじょくき)」と言われる期間。世界保健機関(ICD10)では、42日間と定めています。
産褥期でも、まだ無理は禁物。体の回復具合には個人差があります。体調が思わしくなければ、無理をせずにしっかり休息をとりましょう。

体調が回復するまでに、産後1年くらいかかる方もいるようです。産後の肥立ちに無理をすると、その後の体調に影響する可能性があるとも言われています。
産後の肥立ちに控えたいことについて、次章で詳しく解説します。

産後の肥立ちにやってはいけないこと

産後は安静にした方がよいと言っても、全く動かないのは難しいですよね

産後は安静にした方がよいと言っても、全く動かないのは難しいですよね。
気を付けるべきポイントをおさえておきましょう。

【産後に気を付けること】

  • 水を使うこと(水仕事)
  • 目を使うこと(読書や針仕事、スマホなど)
  • 身体に負担がかかる家事
  • 激しい運動
  • 長時間の外出
  • タバコやお酒
  • 産後すぐの性行為

水を使うこと(水仕事)

日本では昔から、産後に水をさわるとよくないと考えられています。
身体が冷える、回復に影響するなどの理由で、「水仕事をしてはいけない」と親から言われる方もいるかもしれませんね。
産後の水仕事に関して、医学的な根拠は見当たりません。ただし、身体の冷えは、不調の原因の1つです。
産後の身体の回復にも、母乳のためにも、身体を冷やさないようにしましょう。

目を使うこと(読書や針仕事、スマホなど)

目を使うことも、昔から産後には控えるべきだと考えられていることの1つです。
昔は、「針仕事や読書はしてはいけない」と言われていました。
実際に産後は、「目が疲れる」「視力が落ちた」と感じる方も少なくありません。妊娠・出産を通じて目も疲れているため、産後は目を酷使しない方がよいでしょう。
安静にしていると「ついスマホに手が伸びる…」という場合は、使う時間を制限するなど工夫してみて下さいね。

身体に負担のかかる家事

個人差はあるものの産後3~4週間くらいから簡単な家事を少しずつ再開できるようになります。
ただこの時期の骨盤は、まだまだ不安定です。大掛かりな掃除や長時間の立ち仕事など、体に負担がかかる家事は控えるべきです。
腰に負担がかかりやすい重いものの移動やお風呂の掃除、換気扇の掃除などは家族に任せましょう。
ママは、簡単な片付けなど無理のない範囲から家事を再開してくださいね。

激しい運動

産後すぐは、妊娠前の体型に戻るのか不安になりますよね。
ただ体調が回復しないうちに、運動を始めるのは危険です。ジョギングなどの激しい運動をするのは好ましくありません。

産後の運動は、寝ながらできる産褥体操から始めるようにしましょう。産院で説明される場合もあるかと思いますが、産褥期の体操は大きな動きのない体操です。
まずはママの体調を第一にして、安静に過ごすことを優先させましょう。

長時間の外出

産後の体調が回復するまでは、旅行や長距離のお出かけは控えるのが無難です。
首がすわる前の赤ちゃんを連れた外出は、荷物も多く、心身共に疲れるものです。どうしても外出しなければならない場合には、家族やヘルパーさんに付き添ってもらうと安心ですよ。

タバコ

タバコは母体だけでなく、赤ちゃんの健康や発育にも影響します。
タバコの煙を赤ちゃんが吸ってしまう、いわゆる「受動喫煙」も赤ちゃんの発達に影響が出ると言われています。ママだけでなく、パパや家族も禁煙にチャレンジしてもらいましょう。

産後すぐの性行為

まだ体調が万全でない時期の性行為は、ママの体に大きな負担がかかります。
再開の目安は、産後の1カ月検診で問題が無く、ママの心身に負担がかからない時期です。
なお、次の妊娠までの期間は、出産の状況により異なります。
帝王切開の場合は最低でも1年はあけるよう病院でも指導があるでしょう。避妊をする場合、産後3カ月までの避妊法はコンドームのみです。
授乳中の期間はピルを使用できないので注意してくださいね。

産後に気を付けるべき食べ物は?

産後の体をスムーズに回復させるには、何よりバランスの良い食事が大切です

産後の体をスムーズに回復させるには、何よりバランスの良い食事が大切です。その上で、特に気を付けたいことは以下の4つです。

  • 授乳中の飲酒はNG
  • インスタント食品に注意
  • カフェインの摂りすぎに注意
  • サプリメントは医師に相談を

授乳中の飲酒はNG

赤ちゃんの体は未熟なため、母親の母乳にアルコールが含まれていた際に上手く分解ができません。赤ちゃんの脳や体の成長に影響を与えるため、たとえ少量であっても控えるようにしましょう。

インスタント食品に注意

産後は、自炊がままならない時期もあり、お惣菜やインスタント食品で済ませることもあるでしょう。ただ、加工食品やインスタント食品で気を付けたいのが、脂肪や塩分です。
過剰な塩分はむくみなどの原因になるため注意が必要。食品の栄養表示をチェックして、摂りすぎないようにしてくださいね。

カフェインの摂りすぎに注意

カフェインの摂取も授乳中には気を付けたいポイント。完全にやめる必要はありませんが、ママのとったカフェインは母乳にも含まれることになってしまいます。
コーヒーなどのカフェイン飲料なら、1日1~2杯程度にとどめましょう。
最近では、ノンカフェインのデカフェやカフェインの入っていないハーブティーも増えています。お気に入りのノンカフェインドリンクを探してみて下さいね。

サプリメントは医師に相談を

産後は思うように食事が取れず、サプリメントで簡単に栄養を摂りたいという方もいるでしょう。
産後のママ向けのサプリメントなども販売されており、気になっている方もいるかもしれませんね。ただ産後に服用する場合には、専門家に相談した方が安心です。
サプリメントを利用する場合は、医師や栄養管理士に相談してみて下さい。

授乳をしているママは「母乳の為にも、たくさん食べなければ…」と思う方もいるかもしれません。ただ、無理にたくさん食べる必要はありません。大切なのは、食事の量よりも栄養バランスが摂れていることです。

そして、食事と合わせて水分補給にも気をつけるようにしましょう。のどの渇きを感じたら、こまめに水やお茶やスープなどで水分補給をしてくださいね。

二人目の産後、兄姉との対応は?

二人目出産の場合は、一人目以上に周りのサポートを頼りましょう

産後の肥立ちは、安静が第一です。とはいえ上の子がいると、なかなか安静にしてはいられないもの。
二人目出産の場合は、一人目以上に周りのサポートを頼りましょう。
そして、上の子とママだけの時間を作ってあげることが大切です。
二人目出産の場合、上の子が赤ちゃん返りをするなど、一人目にはなかった育児の悩みがあるもの。ママ一人だけで乗り切るのは、子供のためにもなりません。
「母親が全てしなければならない」と一人で抱え込まずに、パパをはじめとする周囲の人にサポートしてもらいましょう。
上の子とママとの時間は、赤ちゃんが寝ているときなどに確保します。
抱きしめたり言葉で愛情を伝えてみたりと、上の子がママを独り占めする時間をつくれば、例え短い時間であっても安心してくれるはずです。

最後に

一人目の出産、二人目以降の出産、どちらもママの最優先事項は、産後の身体の回復です。そのためには、家族など周りにサポートしてもらうしかありません。

一人目の出産、二人目以降の出産、どちらもママの最優先事項は、産後の身体の回復です。そのためには、家族など周りにサポートしてもらうしかありません。
出産前であれば、周りの人がサポートしやすいよう、生活環境や育児環境を見直しておくのもおすすめです。
誰に何をサポートしてもらうか、整理しておくと産後もスムーズに生活できるでしょう。
家族の手を借りるだけでなく、市区町村の産後ケア施設や産後ヘルパー制度、民間の家事代行サービスを使うなど、工夫してみて下さい。

産後の肥立ちは、産後の体調回復に大切な時期です。ママが無理をしないことが子供のためにもなるはず。上手に周りを頼ってくださいね。

文:COE LOG編集部

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