新学期がはじまって1か月あまり、なんとなく気持ちが重くなりやすい時期でもありますよね。そんなときこそ、外へ出かけたくなるような本のプレゼントはいかがでしょうか。道ばたの草花、足元を横切る虫、空を泳ぐ雲……。子どものまわりには、自然への興味をかきたてるきっかけが、いくらでも散らばっています。
名古屋市の書店「文喫 栄」で児童書コーナーを担当する、木下真紀さんのコメントもあわせてお楽しみください。
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自然・いきものにふれる本
「たびするこいし」
作:たかおゆうこ
出版社:講談社
価格:2090円
発売日:2026年4月
“地球のひとかけら”であり、身近な自然にある「こいし」。日常にある小さな存在も、長い時間をかけて地球のさまざまな場所を旅している……。そんな想像力がかきたてられる作品です。
この本を読んで、「こいし」はいつも旅をしていて、地球のひとかけらなのだと驚きました。
「こいし」を手にのせて46億年の物語を握りしめ、想像力をはばたかせ、「さあ旅にでよう」と語りかけます。
「同じこいしはひとつとしてない」というところは、私たち人間と同じようにも思えます。私の子どもがまだ小さかった頃に、山や海、川へお出かけをするたびに「自分のお気に入りの石を1つみつけてごらん」とよく言ったものです。それはそれは、みんな真剣に石を探しました。自分にとって特別だと感じる石を選んだ後は自慢大会の始まりです。
それぞれが選んだ石は、ガラス瓶に入れて今でもリビングに飾ってあります。そんなひとときを懐かしく思い出した宝物のような1冊です。
「もっと知りたい動物園と水族館」
著:小宮輝之
出版社:メディアパル
価格:1320円
発売日:2019年6月
動物園や水族館でふと浮かぶ、動物に対する「なぜ?」に、現役の飼育係や獣医といったプロがわかりやすく答えてくれる1冊です。
世界の動物が1度に見られる動物園や水族館は、楽しいところですよね。それと同時に「なぜ?」「なに?」と不思議に思ったこともあるはず。
「ライオンとトラはどちらが強いの?」「デンキうなぎは自分はしびれないの?」などの素朴な疑問から、「動物園や水族館で働くにはどうすればいい?」というマジメな質問まで、さまざまな謎に実際に働いている園長、館長、飼育員係の方たちがズバリ回答します。
動物の行動や特長だけでなく、飼育員の仕事や命を守る工夫についても学べるため、読むほどに「もっと知りたい」という気持ちになるでしょう。動物園や水族館に行く前に読むとさらに観察が楽しくなり、行った後に読むと新しい発見があります。
「おさんぽBINGO たのしいおさんぽ図鑑」
著:ブンケン
出版社:ジー・ビー
価格:1760円
発売日:2019年2月
おさんぽ中に出会えるものがビンゴのマスに並んだ、遊べる図鑑。見方を変えるだけで、いつもの風景が違って見えるような豆知識や解説が詰まっています。
いつも何気なく見ているものだけど、注意深く見てみると季節や自然や社会に触れることができる新しい図鑑です。登場するのは「いぬ」「葉っぱ」「ポスト」など子どもが興味をもちそうなものばかりです。
いわゆる数字ではなく、花や動物や建物などのイラストが描かれたビンゴカードつき。イラストと同じものを見つけたら穴を開けていく移動式ビンゴゲームは、発見や会話も増えて楽しくなりますね。
おうちからたった100メートル圏内のいつものおさんぽはもちろん、旅行やキャンプのおともにも。大人も子どももSNSや動画を長時間、見続けがちな時代だからこそ、この本を持って「おさんぽに行こう」とぜひ声かけてみてください。
最後に
自然やいきものの世界は、外へ出るたびに新しい発見がある、終わりのない図鑑のようなもの。今回紹介した3冊が、お子さんの「なんで?」「もっと知りたい!」という気持ちに、そっと火をつけてくれればうれしいです。
この記事は「文喫 栄」の協力のもと、作成しました。

文喫 栄
2024年4月、名古屋・栄の中日ビル2階にオープン。雑誌や小説、絵本、ビジネス書から専門書まで幅広いジャンルを取りそろえ、入場無料の本屋エリアでは気軽に立ち寄って本を購入できる。有料の大喫茶ホールエリアでは、フリードリンクや喫茶メニューを楽しみながら約3万冊の本が読み放題で、自由に楽しむことができる。

